オンラインで調教したい彼⑥
「それにしてもこんな変態に育つとは思わなかったよ。」
「...誰のせいだと思ってるんですか。」
「僕はなにもしてないよ。もともと持ってた性質を引き出してあげただけ。あれが本性なんだよ。僕に抱かれてイキまくって、会えない時も僕の言葉に感じて濡らしちゃって、オナニーしてその後の写真を送ってくるなんてさ。もうそういうのたまらない。次に会ったら、本物でたくさんいじめてあげるからね。」
「...どっちが変態なんですか。よくそういうことをスラスラ言えますよね。。そういう作家にでもなったら良いんじゃない?」
「そうだね、僕そういうの得意かも。でもさ、僕に抱かれてどれくらい気持ち良いとか、どう感じるとか、そういう感覚は自分じゃわからないよね。
だからそういう感覚ってtefeさんにしか書けないよ。」
「そっか、それは女性の方が書けるのかもね。」
「きっと素晴らしい官能小説が書けるんじゃない?」
「あは、そうかもしれませんね。。」
「書いてみてよ。tefeさん文章書くの上手いからさ。
それを読んだら、どんな風に感じてたのか僕もわかるし。tefeさんはあんなにセックスで乱れて気持ちよさそうにしてるけど、どういう感じなんだろう。
ね、官能小説を書いて僕に読ませてよ?」
「う〜ん、そうですね、面白いかも。」
「AIとか流行ってきてるけど、人間の3大欲求に関しては人間の方がリアルに書けると思うな。今はね。将来は分からないけど。7年後くらいに、AIで世の中がガラッと変わっちゃって、その時に、7年前はこんな話してたって思い出しそうだなぁ。」
「え、私たち7年後もこんなことやってるんですか?」
「そうじゃない?もうここまできたらさ。7年後なら、触覚を伝えるデバイスとかもできてて、離れてても色々できるようになってるかもよ。」
「そうなのかな。そうかもしれないですね。」
その後も色々な話をして、穏やかにチャットを終えた。
その翌日は、なにごともなかったように、
普通の話題でチャットが始まり、ビデオ通話に切り替えていつも通りのやり取りをした。
以前、ビデオ通話でお互いを見ながらリアルなバーチャルセックスをした時は、潮吹きしてしまったりして、なかなか濃かったし終わった後の羞恥心と虚しさが大きかった。その後の数日間も、バーチャルなのにあんなに感じてしまった事が頭から離れず、自分がおかしくなっちゃった気がして落ち着かなかった。実際にセックスした感じがすごかったから。
今回は、言葉責めとか写真を送り合うのは卑猥だったけれど、ビデオじゃないのであまり恥ずかしい姿を晒すこともなく、終わった後も普通の話に戻ることができて、私としてはなかなか良かった。
テレワークに慣れていったプロセスのように、
バーチャルで行う性的な事に慣れていくプロセスということなのかな。。