VRゴーグルとセックス ④

結局、一瞬にして、

彼とホテルに行く事に同意してしまった。

(VRゴーグルを見るためだから。。)と、自分を

無理矢理に正当化しようとした。


彼は、スーッとコンビニに入っていた。

コンドームでも買いに行ったのかなと思って、

店の前で待っていた。


すると、突然後ろから声をかけられた。


後ろめたい事をする直前だったので、

「三浦さんですか?」という女性の声に、

必要以上にビクーッ‼︎とした。

振り返るまで、まるでスローモーションのように

細切れに感じられた。

振り向きながら、もし知り合いだったら

どう言い訳しよう、、と

頭が猛スピードで回転し、心臓がバクバクした。


知り合いに会ってしまう事を恐れているので、

こんな風に過剰にビクッとしてしまうのだ。


相手が一般の年配女性である事を確認し、

ホッとしながら「いえ、ちがいます」と答えた。