開発⑥
「この前、本当に意識が遠のきました。。あれ脳波とったら面白いことになってたと思いますよ。深い瞑想状態みたいな脳波が出てたと思います。」
「ふふっ。」
「なんか私、身体がおかしくなって堕落していきそう…」
「え、まだおかしくなってないと思ってるの?」
「はい」
「もう、かなりおかしくなってるよ?」
「なってませんよ…?」
「ふふっ、まだ自覚がないんだね。」
そう言うと、くっついたままで、
彼は右手の指先で私の左半身の肌を
広範囲に刺激した。
私の身体はビクビクッ!と反応する。
「いやっ!これなに?気持ち良い…!」
「僕にすっかり開発されちゃって、全身が性感帯になっちゃってるんだよ?」
肌をなでられるのは、
それ単独ではなんてことないはずの行為なのに、
彼のものがはいった状態で、
言葉でいたぶられながらされているせいか、
えもいわれぬ快感が湧き上がってきて
身体を大きくよじった。
「ねぇ、本当はいったい何者なんですか?どうしてこんなに気持ち良いの…?」
「僕が何者かって、知ってるでしょ? こんなに感じてくれるなんて嬉しいなぁ。だから言ったでしょ?
僕たち身体の相性がすごく良いんだよ。」
そう言って彼は動きを緩め、
はいっていたものをぬきかける動作をした。
その時、膣内に始めての強烈な快感が走った。
「いやっ、動かさないで… そうやって抜こうとすると、なんかすごく気持ち良い…!」
「ん?これ?」
「あぁぁぁっ…!○○○○○と私の中がすごくくっついてて、すごいっ…ん…!」
「僕のふとくなった先端が大きくなって、
中の盛り上がった所にひっかっかってるね。
あぁ...気持ちいいなぁ…」
「うん… ひっかかってる… そうやって
ゆっくり動かれると、中がコリッてひっかかれて、
おかしくなっちゃうくらい気持ちいいっ。!」
彼は何度かその動きをゆっくり繰り返す。
1回1回の出し入れ、特に抜く時に与えられる
甘美な快感に耐えられなかった。
こんなシンプルな動作で、
こんなに強烈な快感が生まれるなんて、
今まで知らなかった。
思わず左手はシーツをギュッと掴み、
右手は枕カバーを握りしめていた。
うっすら目を開けて、右手を見ると、
なぜか仏像の印のように中指から小指にかけて少しずつ開いていて小指が立っていた。
それを虚に見ながら、しばし快感に浸っていた。