密会部屋最後のセックス②

「この密会部屋、最初はドキドキしたけど、契約終了まであっという間でしたね」


部屋に置きっぱなしにしていたガウンや

ティーパックなどを回収し、簡単にテーブルや台の上を拭いていた。

すると彼が後ろから抱きついてきた。


「え、ちょっと、今日は最終日だから掃除しないと。鍵の返却時間も決まってるんだし。」

「少しくらいいいじゃん?今日でこの部屋に入るの最後なんだし」

「でも、掃除機もかけなきゃ、、」

「いいよそんなの適当で」

「こっち向いてよ?」


後ろから抱きつかれていたのを

彼の方に向きを返されてキス。

軽くキスして、掃除に戻ろうと思ったけれど、

強く抱きしめられてキスを続けられる。


そのうちベッドに寝かされたけれど、

今日は時間が無いし、彼は風邪気味だし、

私は落ち着かなかった。


「ねぇ、掃除してから鍵を返却する契約だし、

時間守らないとダメだから。」

「掃除なんていいよ、こっち見て?キスしよう?」


ベッドの上で改めてキスされ続けていると、

身体が反応し始めた。

この部屋が最後だから、記念のライトなキスを、

という事かと思ったら、

そうではなくて、

セックスしたくてたまらない感じのディープキスになっていった。風邪気味で微熱があるのか、

私の舌に絡みつく彼の舌がいつもより熱く、

なんだかドキドキしてしまった。


(これは、彼がすごく興奮してるから熱いんじゃなくて、熱があるから舌も熱いだけ!ここで流されちゃダメ…!)


(風邪気味でゲホゲホして具合悪そうだったのに、セックスするなんて、普通は無いよね...。だから、どこかでストップしてくれるはず...)


しかも、彼とのセックスは、いったん始まると大抵2時間近くネチネチとされる。


ここで始めてしまうと、鍵の返却時間に

間に合わなくなって、契約終了時間ギリギリになる。

乱れた姿でこの部屋の鍵を返却する事になるのは

避けたい。。


(5か月ぶりに会って、空港からレンタルルームに直行

して抱かれた時は珍しく30分くらいで

終わったが。。)


「脱いでよ?」

「え、、」

ここで脱いだら、また、なし崩し的に抱かれてしまう。

今日は、この部屋引き払うためだけに来たのに。。


利用者である私たちが掃除をして

部屋を引き払う契約なので、

お風呂場にも部屋にも掃除用具一式があって、

それでしっかり掃除しなきゃと思ってたのに。


ここで流されずにキッパリ切り上げなきゃ!


「僕にこうされたら、濡れちゃうんでしょ?

ダメダメって言ってもいつも下着脱いで脚も開いちゃうじゃない?」


ディープキスをして、脇腹や太ももを服の上からまさぐってくる。


...今日はそういうつもりじゃないし、ホントにダメですよ。時間無いしやめとこ?」


「今日でここ最後なんだからさ、少しだけしようよ。あぁ、ほら、もうこんなに濡れちゃってるじゃない?下着脱いだ方がいいよ」


彼はスカートの中に手を入れて下着を下げた。

「いや… もうこういうの卒業したいのに。。」

「だめ。卒業なんてさせないよ?」