彼とのキスは、1番最初にした時から
別格に気持ち良かった。
不思議なことに、唾液すら愛おしく思えるし
実際に甘く美味しく感じてしまう。
身体の相性はキスをすれば分かるというのは
本当なんだと思う。
同じ相手と10年もこんな関係を続けて、
確信を持って分かったことの1つ。
キスが、誰よりも抜群に気持ち良いように
セックスも、他と比較する意味が無い気持ち良さだ。
他の人だと、唾液に嫌悪感を感じてしまったのに
彼にはそう思うことが今まで一切無かった。
本当に不思議。
それどころか、彼の唾液が入ってくると、
嬉しいという気持ちが湧いてくる。
その現象が、最近とても強くなった。
ディープキスをしていて盛り上がってくると
そうなってしまう。
今回も、それを愛おしそうに口で受け止めて飲み込んだこんだ。
「嬉しい…」
「あぁ、どうしてそんなにいやらしいんだろう。いやらしくて可愛い。」
彼は私を強く押さえると、腰を前後にゆっくり大きく振りはじめた。
「生で入れられて嬉しいって言って?」
「…生でBさんの◯◯◯◯◯入れられて嬉しい…」
「精子たくさん出してくださいって言って?」
「…精子…中にたくさん出してください…!」
「ううっ… はあっ…!」
彼は私の中で達した。
放心状態の彼の首に腕を回して
自分の身体に引き寄せた。
「ねぇ、ぎゅってして?体重もかけて...」
「......」
彼は私を抱きしめるが、やっぱり全体重はかけてこない。
「もっと体重かけてほしいな。」
「......」
すると、さっきよりは体重をかけてきた。
「いつも私の前で隙を見せないけど、今なら全部を出してるって感じがして嬉しいの。」
「......」
すると、何か安心したように、
彼はズシッと身を委ねてきた。
放心状態で、無言で私の上に乗っていた彼が、
しばらくしてから身体を離す際に、
火照った熱い唇で私の唇に濃厚なキスをしてくれた。
1回キスしてから一旦顔を離し、
そしてもう一度顔を近づけてきて、さっきと同じような熱いキスをした。
行為後に、今からセックスが始まるかのような
熱いキスを、唇にされるなんて初めての事だった。
しかも2回も。
その後、ベッドの上に2人並んで寝転んで、
しばしまどろんだ。