TEF道勉強会'15#07『ゲーミフィケーション』 | TEF-DO

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TEF北海道テスト勉強会「TEF-DO」

こんにちは。おぐす(さ)です。
TEF道メンバーが毎回一人ずつ自分の気になるネタを発表する、TEF道勉強会の2015年7回目を開催しました!!

今回はネモトさんによる「ゲーミフィケーション」です。

「ゲーミフィケーション」とは何か?やその本質などを説明してくれた後、ワークショップもやりました。

まず、ゲーミフィケーションとは、「コンピュータゲームの中で特徴的に培われてきたノウハウを現実の社会活動に応用する」こと。その中でも特に「強化学習プロセスやフロー体験を成立させるための最適なフィードバック設計のノウハウを応用する」こと。
一言でいえば、「ゲームっぽくて役に立つものなんでも!」、2010年から使われ始めたそうです。日本でも続々とゲーミフィケーションを取り入れる会社が増えているようです。

なぜゲーミフィケーションはいいのか?というと、以下の要素を含むから。
(1)進歩している感覚が生まれる。
  →本人自身成長している感覚を持つことができ、それがインセンティブになる。
(2)ゲームは快楽を伴う経験(達成)を生み出す。
  →本能に訴えかけながら、やらざるを得ない状況に持っていく。

そしてネモトさん曰く、ゲーミフィケーションの本質は「ハマるかどうか」。本来の目的を忘れて行為にハマること、だそうです。
たとえば、商品を買ってポイントカードをもらうことがありますが、ポイントをためる方が楽しくなって、ポイントをためるために商品を買いに行くようになってしまうといった感じでしょうか。

これを業務に適用すると、ゲーム要素が楽しくなって、それを楽しみたいがために業務を頑張るようになるっていうことですね!

いくつかその例と、ゲーミフィケーションの要素について話してくれた後、いよいよ、ワークショップです。

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ワークショップ・その1「あるたい焼き屋さんの集客アップを考える」
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たい焼き屋さんの集客をアップするために取り入れるゲーム要素を考えます。
わたし、、、こういうの大好き (〃∇〃) ♡
たくさん考えましたー(^▽^)!!

みんなから出た案を一部紹介します。
・バッジやポイントのコンプリート作戦。
・レシートにQRコードをつけて、育成ゲームができるようにする。
・たい焼き袋のコレクション
・シークレットたい焼き
・金魚すくいとコラボして、すくった数だけタイ焼きゲット。(→私案)

今考えると、たいやきのUFOキャッチャーとか、たい焼き釣りもよかったかも・・・
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たい焼きで盛り上がった後、ゲームをデザインするための6つのステップを解説してくれました。
1.ビジネス目標を定義する
2.対象とする行動を詳しく説明する
3.プレーヤーを詳しく説明する
4.アクティビティのサイクルを考案する
5.楽しさを忘れない!
6.適切なツールを活用する

つまり、誰のためにどんな目的で行うのかをよく考えたうえで楽しさ(ハマるかどうかの要素)
を取り入れたものを作らないとうまくいかないということですね!

では、うまくいっているかどうか、「楽しさ」についてはどうやって測ればいいのでしょうか?
ネモトさん曰く、「言っちゃうと、出してみなければわからない!」
仕組みが楽しいかどうか見分けるには、厳格なデザインプロセスを通じて開発→試験→改良していくことであり、
出してみてフィードバックを得るというアジャイルの考え方と同じだそうです。
ものづくりと一緒で、やりながら改良していくことが大事なのですね!
続いて、次のワークショップです。

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ワークショップ・その2「雪に埋もれた消火栓を救出する!」
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北海道では身近な話ですが、消火栓は冬期、雪に埋もれてしまいます。火事が起こってから掘り出したのでは遅いのですが、毎回除雪にかける予算はありません。雪に埋もれた消火栓を誰かに快く掘り起こしてもらえる仕組みについてみんなで考えました。
・・・やっぱり、こういの考えるの大好き(〃∇〃) ♡

これが、みんなから出た案の一部です。
・消火栓にQRコードをつけて、擬人化し育成ゲームなどができるようにする
・地域対抗戦にする
・掘ったらポイントがもらえて、春に余った予算をトップにあげる
・子供が好きなアニメとのコラボ(子供をだしにする)
・ポイント制などにして、ポイントがたまると、自分の家の排雪をしてもらえる。(→私案)

実際、アメリカでは掘り起こした消火栓に名前を自分の名前をつけることができるようにして、これにより、実際に消火栓堀に熱中する市民が続出したそうです。
私は名前はいいので、排雪権がほしいです・・・(・д・`●)市長さん、いかがでしょう(?_?)
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なんとなくゲーミフィケーションについてわかってきたところで、最後に、その実践例と気を付けなければいけないポイントを説明してくれました。
みなさんもゲーミフィケーションを取り入れる際、以下には気を付けてくださいね!
・見える化のときに間違ったものを指標に選んでしまう
・金銭的な報酬がやる気を殺いでしまう。
・やりがい詐取
・望まれないゲーミフィケーション
・プライバシーの取り扱い
・懸賞やギャンプル


最後に私の感想ですが、
ゲーミフィケーションを取り入れるのはとても良いアイデアだと思いますが、ネモトさんも話してくれた注意点をしっかり考慮しないまま行うと、逆にみんなのモチベーションが下がり、業務効率も下がる結果になりかねないと思いました。勢いでやるのはよくないですね。

また、今回のワークショップでも、案がたくさん出てくる人となかなか出てこない人に分かれたようなのでゲーミフィケーションの企画側についても合う合わないがありそうだなと思いました(^_^;)
すぐに業務に取り入れるのは難しいですが、ちょっとずつできたらいいなと思います!!!

この後、みんなで甘海老のつかみ取りに行きました (゚Д゚)ウマー
えびつかみどり

次回は植村さんです!