ドリる~点に注意を向ける~  | TEF-DO

TEF-DO

TEF北海道テスト勉強会「TEF-DO」

ちわ!!TEF-DO-ほよこ_前

勢いに任せて、

書籍
『ソフトウェアテスト技法ドリル』
著:秋山 浩一
$TEF-DO-ソフトウェアテスト技法ドリル

を使った勉強会を始めました!!


開催日:4/24
内容:
 各自で予習し、ディスカッションベースで読み進める。
 とある課題を使ってみんなで実践。
範囲:第1章、第2章

~点に注意を向ける~
テストの基本な概念「網羅性」と「ピンポイント」があるよ、
というところから。
さらっと書いてますが、これ需要です。

網羅性
→何かを元に網羅する

ピンポイント
→狙い定めて(バグ)を撃つ

網羅性の、この「何か」がはっきりしないと「網羅した」と言えないため、
「網羅した」と言うことの難しさを(某テスト設計コンテストで)痛感しています(-。-;
#『網羅する』…そんな言葉は使う必要がねーんだ。『網羅した』なら使ってもいいッ!


『ピンポイントテスト』
三色ボールペン法を使ったピンポイントテストが書かれています。
そこで、この章の例題をホワイトボードに映しながら、例題の解説通り進めてみました。

<三色ボールペン法>
ボールペンの色に下記のような意味を割り当て、仕様書をチェックする方法
赤色:客観的に見て、最も重要な箇所
青色:客観的に見て、まぁ重要な箇所
緑色:主観的に見て、自分が怪しいと感じた箇所


ここで参加者から質問

>「重要な箇所」とありますが、仕様書に書かれてることは全て重要なことでは?
#確かにそうだ…

どんなことに対して「重要な箇所」ということを考える、
例えば、テストするために重要なのか、実装するために重要なのか、など。
見る視点によって、重要な箇所というのが変わってくるはず。
今回はテストの勉強会なので、「テストするために重要な箇所」は?
という視点で実施しました。


一通り、例題通りに三色ボールペンを実演したところ、こんな質問が。

>「間、対称、類推、外側」の順番で考えることが重要とあるのは、どうして?
#う~ん、いきなり外側から考えても問題なさそうな気もする。

具体的なデータを考えることで間が考えられる。
間を考えることで対称を考えることができ、
間や対称で考えた内容からさらに類推することができる。
#ここまでは、書籍にも説明がある通り。

これらは内側を考えるような行為で、
先にに内側をしっかり考えた上で外側を考えることで抜け漏れがなくなる。
ピンポイントなんだけど、狙ったところをまんべんなく撃つ感じですよね。
というご意見があり。
#納得。


『過去の経験を活かす』
「バグパターンの蓄積トレーニング」をメインでディスカッション。
バグ票をみると良い勉強になる。
とくに痛いバグほど教訓になるという話。
自動車免許証の取得の際に凄惨な事故映像を使って、
こんなことがあんなことにつながる、と印象付けていると思います。
そんな効果もあるかと。
#いちおう補足しますが、
#痛いバグ=このバグのおかげで会社を辞めることになりました
#とういう話ではないです(^_^;)

ここで

>バグ票をみる行為は、対象の規模によって効果が違うのでは?
>1年程度のプロジェクトでは厳しい。
>全てのバグ報告を読んでいたらそれだけで時間がなくなる。

というご意見が。
効率を考えてバグ表を読むことが大事で、
例えば、重大バグだけに集中するとか、工夫が必要。
#重大バグを選別するのが難しいなら、
#痛いバグ自慢みたいなことやると効率良く勉強、シェアできる場合もあり


最後は
SESSAMEの組込みシステム教育教材
『話題沸騰ポット GOMA-1015型』要求仕様書の
沸騰機能の仕様を抜き出したものを課題として、三色ボールペンを実施。

全員でどんなものがあるかを出し合い共有。
この共有はホワイトボードでライブ感覚で三色ボールペンを実施。
#思いの外いろいろ気づきを得れたので、よかったなぁ。
#これ、ペアプロに近い感覚なのかなぁ。
TEF-DO-20130424_三色ボールペン
※汚文字でスミマセン

出てきた指摘を一部抜粋
[pot-230-11]沸騰ボタンが100msec以上押されると
→(間)100msec未満の場合はどうなる?→連打
 →(対称)押しっぱなしだとどうなる?
→(間)100msecの判断タイミングは?→ボタンを離したとき? 

[pot-310]100℃まで加熱
→(間)100℃まで何分かかる?いつなるの→いまでしょ?
 →(外側)100℃の水を沸騰させたらどうなる?

[pot-310-12]四捨五入して整数で表示
→(間)整数とは行っているが四捨五入される桁は?


意見など
・実際にやてみるとどの色を使うかが迷う
 →色で悩むなら、色を気にせずチェックして、後から色分けでも良いのでは?
  分類することが大事なのではなく、バグを見つけることが大事。
・「間、対称、類推、外側」がなかなか意識できない
 →慣れが必要。まずは一通りチェックしてから、見直しながら考えても良いかも。


まとめ
・バグ票はすべて見ることが大事じゃない、絞ることも大事。(痛いバグ)
・「間、対称、類推、外側」の順番が大切。
・「この仕様書には仕様のバグがあるに違いない」と思って三色ボールペンを使って仕様書を読み込む。
→あの天才物理学者・湯○学の言葉を借りると

「信じることから始まるのが実装なら、
疑うことから始まるのがテスト」



TEF-DO-ほよこ_後したっけ!!