23:00 月は高い。
窓から顔を目一杯上に向けるとお月様が煌煌と照らしてる。
夜空は青く明るく、白い雲がぽっかりぽっかり。
月が眩しく、美しい夜。
心洗われる夜。

洗濯したばかりの室内履きを洗濯竿に干すひととき。

ああ、冷たい空気が体の外と中を一体化させ。
透き通る気分。

月の周りは青色、そしてだんだんと紺色へと変わる空のグラデーション。
体中に力がみなぎる。
月光浴だあ!

人の物を取るのは悪い事でしょ?
神様に罰せられるよね。

取られるのはいいんだよね。
だって、悪い事してないもん。


いいえ、取られるのもあまり良い事ではないのよ。
なぜって、取られてしまったら、
取った人に悪い行いをさせてしまう事になるのだもの。

えええええ!
そうなのお?
じゃ、取られないようにしなきゃね。

しっかりと鍵をかけて、
人様に悪い事をさせてしまっては、もうしわけないものね。
なんで、うちの子はしんでしまったの?
毎日毎日せっせと餌を運んで、お腹いっぱい食べさせていたのに。

アホウドリのお母さんはこんな風に思うのでしょうか?

餓死してしまったアホウドリの赤ちゃん。
解剖してみると胃袋の中には、沢山のプラスチックやビニールゴミが詰まっていました。

それらは消化される事無く胃袋に留まり、
餌を取り込む隙間がなくなってしまいました。
食べたくても、入らないのです。

プラスチックやビニールのゴミはお母さんアホウドリが獲って来て赤ちゃんに与えた魚の胃袋に入っていたもの。

そんなことはまったくわからないままのお母さんアホウドリは、
ぐったりと動かなくなった我が子を前に泣き続けた事でしょう。
私の赤ちゃん、どうして? どうして? 私の何がいけなかったの?って