「最近親知らずの辺りが腫れてて、噛むと歯ぐきに当たって痛いんです」
上の親知らずが下の歯ぐきに噛みこんでしまってます。
下の親知らずの生え方が中途半端な為、歯槽膿漏の菌が下の親知らず周囲のポケット(歯と歯ぐきの際の溝)の中で暴れて腫れています。腫れた部分に上が噛みこんできています。
ポケットの中では免疫力が働いているため、普段は腫れたり痛くなったりはしません。
でも菌の数が増えたり(要は汚れがたまったり)、体の抵抗力が落ちると、このように腫れたり、膿が出たり、痛みが出たりします。
今回はポケットを洗浄し菌を殺すお薬を入れて、抗生剤を飲んでもらいます。
次回以降、心の準備ができたら抜歯です(x_x;)
前回親知らずの移植を紹介しました。もしかしたら親知らずを抜いてはいけないと感じたかもしれません。でもそれは違います。
なぜならこのような炎症を起こしている時、歯ぐきの中では歯を支える骨がどんどん溶かされています。ですので、使うか使わないかも分からない親知らずを、炎症を起こした状態でも保存するのはナンセンスでしょう。
大事なのは、使っている歯をしっかりと一生守っていく事です。
ちなみに若いうちは骨の再生能力は非常に高いです。でも二十代から三十代、四十代と年齢を重ねていくうちに、再生能力はどんどん低下します。
なので若いうちに親知らずを抜いておいた方が、より七番目の歯(親知らずの手前)を支える骨を健康に保つ事が出来るのです。
歯医者さんの健診で親知らず周囲の炎症がレントゲンで確認された人、親知らずに痛みが出てきている人は、なるべく早く抜いておいた方が良いのです!

