各部署、現場の人が現場を一番よく知っているはずです。

なので僕は基本的に口は出さずに現場は現場に委ねています。
僕より間違いなく詳しいはずなので。
そっちの方がいいんじゃないかと。

でも、良くなっていかなければ意味ありません。
なので、指示する場合ももちろんあります。
なので全く口を出さないかというと、そうではありません。



出す場合は2パターン

・調べた情報や外部からの情報で、これは良いなと思ったこと

・半年前から何も変わっていないなと思うこと

この2つです。


今回は1つ目の説明です。


1つ目は、これだけ流れの早い世の中、色々な情報が世の中に出回っています。
それをどれだけ早くキャッチして、早く実行して変化していくことがとても大事。

そしてここでもボトルネックというものが出てきます。

流れとしては、「情報を仕入れて変化させたい」→「現場で考える、僕に提案する」→「それを形にする」

これがスムーズに流れれば問題ありません。

さらにこのパターンは2つに分かれます。

・情報を僕が持ってきた場合
・情報を皆が持ってきた場合

僕が持ってきた場合はそのまま指示する形になります。

では皆が持ってきた場合。

ここでスムーズに流れるか流れないかのボトルネックが出てきます。

どこか?

「社長、ここをこう変えたらいいと思います」
「社長、これを買えば早くなると思います」
「社長、こうしたら効率UPすると思います」

これはこれで間違ってはいません、むしろ提案はとても良いことです。

でもこれだと僕は判断できないのです。

なぜか?

数値化されていないからです。

◯◯を変えたらどれだけよくなるのか?
◯◯を買ったらどのくらい早くなるのか?
◯◯をしたらどれくらい効率UPするのか?

そこの数字が分からないと判断できないのです。
そうすると、判断できないから後回しになったり止まったりして、ボトルネックになるわけです。

例えば、◯◯を変えようと思っている。
それを形にするまで2ヶ月かかるとする。
2ヶ月後に1%効率が良くなった。

それならそれをやらない方がいいと判断できます。
他の事、例えば同じ時間で効率が20%よくなること等を優先させた方がいいわけです。


よくなる、早くなる、安くなる、効率UP、売上UP、全て良いことです。
それを考えてくれることも良いことです。

あとは「僕がその場で即判断できる材料、要は数値化できている状態」であればその時その時で判断できるので、スピードも早くなります。


数値化というのは最初から簡単にできるものではありません。
でもコツを掴めば誰でも出来るようになります。
(難しい場合もあるけど)


例えば自分がいちごを買いたいとします。
徒歩3分の近所のスーパーでは400円だと。
ところが少し離れているスーパーは250円で売っていると。
ここで皆さんは何を考えますか?

少し離れているスーパーは家から何分かかるのか?
それを考えると思います。

そこが5分なら少し歩いて250円のいちごを買いに行くでしょう。

では、そこが車で30分かかるスーパーだったら?

30分走るの面倒くさいし、ガソリン代もったいないから近所の歩いて3分スーパーで400円のいちごを買うでしょう。


これは会社も一緒です。

「今やっていること(400円のいちご)と、変えたら良くなるだろうこと(250円のいちご)との差はどれくらいなのか?」

「その差を克服するのにはどれだけ労力(時間やお金)がかかるのか?」

その情報があるとないとでは僕の判断結果も全く違うものになってきます。


基本的にウチの会社の数値化は「時間」です。
(売上UPと仕入価格DOWNは除く)

「◯◯をしたら、◯◯を変えたら、◯◯を買ったら◯分短縮される」

それを計算して数字を出した上で提案してくれると判断できるので、その形で進めていきたいなと。


もし、計算が難しいな?と感じたら相談してください。
これができるとできないとでは全然違うので。


そして、これができるようになると、もっともっと自分たちで自信を持って変えていけるようになります。

それが、現場第一ということです。
(その数字は僕より現場の方が分かるはずなので)