私が実際に体験した、あるクライアント様の会社でのエピソードをお伝えします。


そこの社長さんと打ち合わせがあり、社長さんの手が空くまで休憩室で待機していました。

その休憩室は、スタッフさんがいつもお昼を食べる場所らしく、ちょうどお昼の時間にさしかかってきていました。

あるスタッフさんが入ってきて、スタッフさんが家から持ってきた全員のお弁当箱をテーブルの上に並べ始めました。


『何をするのかな』



興味深く見ていたのですが、7つほどあるお弁当箱を全部開け始めました。

そして、おもむろにおかずの一部を別の人のお弁当箱の蓋の上に移動。


そして、お弁当箱に蓋をして、レンジに入れました。


『これって、温めていいんですかね?』


そう言って、私に意見を聞いてきました。


そうなんです。

このスタッフさんは、全員分のお弁当箱を温めるだけでなく、温めていけないものをお弁当箱の中からちゃんと出して、温めていいものだけレンジで温めていたのです。

温め終わった弁当箱に取り出したおかずを戻し、次のお弁当箱を温め始めました。


『フルーツ以外は大丈夫ですかね?』


そんな会話をしながら、手際よく、おかずを取り出してはまた戻す。

そして、全部温め終わると、お弁当箱を並べて、


『よし、準備完了!』


そう言って、休憩室を出て行きました。


他のスタッフのお弁当箱を温めるぐらいなら、他の人もやっているかもしれませんが、わざわざ全部お弁当箱を開けて、温めてはいけないと思われるものを一度出して、温めてからお弁当箱に戻す。

これらのことはなかなかできそうでできないですよね。

本当に相手のことを考えないと、そこまではできないです。


その後、その会社の社長さんにその話をしたとき、


『そうなんだ、偉いね!さすがだな』



と言われていたので、そういうことを自分で考えて実践することが奨励される職場なんですね。


社長さんも、スタッフさんの満足を追求されていますし、そこで働いているスタッフさんも本当に楽しそうです。

そういう会社に関われて、私も会社から学ぶことが多いです。


ほんのちょっとしたことですが、そこにその人の人間性であったり、その人の考えであったり、その組織の雰囲気が感じられます。

そういう組織風土があるから、業界としては競争が激化している中で、どんどん成長を続けておられるのでしょう。