晴天の続いたシアトルでしたが、週末は曇り&雨模様で家の中で過ごしている私です。来週末は良いお天気になるみたいだから、どっかに出かけようと考えています。
さて、今回は知り合いに起きた話。
兄の高校の時のクラスメートだった方で、夫の家族とはコロラド時代からずっと付き合いのある方。アイダホ州で出会ったご主人の仕事の関係でワシントン州に引越してきて10年ぐらいになるのかな。私たちがここに引っ越して来た時もいろいろ情報をくれたり、誰に対しても優しい人です。旦那さんのほうは気難しい感じですが、頭がすごく良い方で、会うたびにうちの夫と政治について討論をしていました。
3月の末頃に、その旦那さんが入院したとFacebookで知りました。
体がだるかったらしく、その日の夕方から上腹部や背中に痛みが出て、夜に吐き気と痛みがひどくなったのでERに駆け込んだらしいです。そしたら、そのまま入院。点滴や薬で痛みは治まり、2~3日で退院とその時の報告には書かれていました。ところが、そのあとに急性すい炎であると診断され、治療をすることになりました。すると、その薬の影響で体重が45lbs(約20㎏)ほど増え、呼吸困難に陥りましたが酸素器で安定。しかし、経過観察する入念にするため彼はICUへ移されました。というのも、血液検査で、すい液が血液に漏れていることがわかり、他の臓器を破壊する恐れがあったのと、緊急の開腹手術が必要と判断されたためです。
開腹手術はうまくいき、薬で増えた体重は腹水を取り除いたため元の体重に戻り、臓器の腫れがひいた時点で今度は2回目の手術とお腹を閉じる手術が行われました。2回目の手術が終わったのが先週の頭。数日の入院だと思われたのが、あっという間に1ヵ月の入院となってしまったわけです。症状は現状維持というところでしょうか。透析も1日置きに行われいます。医者が言うには、もしかするとまだ腫れている臓器が隠れているかもしれないから、それを検査して、場合によってはまた手術になるかもしれないと言われたようです。また、治療は長期になるので今の病院からはLong Term Acute Care Center (長期急性期病院)へ移る事を勧められ、シアトルにある2つの病院を見学したそうです。
アメリカの医療は高い事で有名です。医者からは100K(1,000万円超え)を覚悟してくださいと言われたそうです。多少の蓄えはあるものの、それでは賄えないという事で彼女はGoFundMeを始めました。「こんな事を皆さんにお願いするのは本当に本当に辛いですし、自分の力が至らない事を恥じます」という書き出しから、今まで彼女の旦那さんに起きた事を報告し、助けを求めました。
その報告で知ったのですが、実は彼女の旦那さんは3月末付で仕事を解雇されていたらしいのです。私の知っている限りでは彼は良い仕事に付いていて、給与も6桁かそれに限りなく近い給与をもらっていたはずです。なので、彼が入院したと聞いた時も保険もあるだろうし、彼もいい仕事についているようだから、ある程度までは目途が立つだろうと思っていました。ところが、彼が解雇されていたので保険もCOBRAだったんです。解雇されて間もないので、前の職場から医療費補助のような物があるようなのですが、彼が働いている間にPower of Attorney(委任状)を作成していなかったので、彼女の署名で手続きを進める事ができず、彼の署名が必要と言われたそうです。(彼女は、「皆さん、今すぐに委任状を作成することを強く勧めますよ!」と言ってました。)
それに加えて(と言っていいのか・・・)、実は彼女も仕事を変わったばかりです。去年のクリスマス前にうちの義兄や義妹が来ていたので、彼女の家でクリスマスパーティーのような食事会をしたんです。私は体調悪くて行けなかったのですが、夫が子供たちを連れて行きました。そこで、彼女がホームレスの子供たちの自立を支援するあるNPO団体で資金調達のPRとして働かないか?と誘われていると言っていたそうなんです。その時の仕事は大手保険会社でマネージメント職でした。以前からそういうNPOで働きたかったと言っていた彼女は悩んでいると言っていたそうなんです。というのも、当時の職場の仲間は大好きだし仕事も好きだし、給与も良い。あえていうなら、上司がきつい性格なのが気に入らない。成果は認めてくれるが、ビジネス的なコミュニケーションしかしないから本当にどう思っているのかわかりづらい。このNPOに移ったら仕事は本当にやりたいことだけど、給与が150万ぐらい下がると言ってたらしいです。
もちろん、義兄や義妹は「移るべき!」と勧めてみんなが盛り上がる中、うちの夫は「上司がきつい性格ぐらいだったら移らない。褒めないだけで仕事の成果は認める上司なんでしょ?なら問題ない。娘さんも来年は大学で、これからお金もかかるし、僕なら娘さんが大学卒業するまで待つ」とアドバイスして一気に冷めた空気にしてしまったらしいです(笑)。うちの夫は会社の規模縮小で解雇された経験があるので、すごく慎重です。パニック障害も解雇から約1年後に発症しましたしね。解雇と沖縄で仕事が探せないストレスだったと思います。
今年の頭に彼女はNPO団体に転職したわけで、保険も旦那さんの保険に入っていたみたいです。多分、彼女が転職をした時は旦那さんも仕事をしていたし、問題ないだろうと言うことだったんでしょう。誰も、まさか数か月後にはこんな状態になっているとは思いません。
彼女の報告は前向きな報告です。彼女は小さなGood newsでもすごくハッピーな事としてとらえるし、悪い事でも前向きに考える性格なのですが、今回の件は彼女にとっても相当辛いようです。
昨日のアップデートには、旦那さんの前の職場の保険担当者から短期医療と長期医療の補助がおりると連絡があって、その手続きを閉め切り1日前に終えることができたとありました。彼が入院してからずっと保険担当者に「本人の署名がないとできない」と言われ続けていたらしいのですが、本人の意識がもうろうとしているし、署名ができる状態じゃなければ他の方法があるはずだ!と彼の前の会社に言い続けて約1カ月。やっとその保険担当者が上司に確認したところ、退職後30日だか35日以内で重病な場合なら本人じゃなくても手続きができる事がわかったらしいです。それで期限切れ1日前に手続きをすることができたんですって。アメリカは相手に任せっきりにしていたら泣きを見ます。覚えておきましょう。
手術後は息をするのがキツイらしく、管を通して呼吸ができるようにしているようです。彼の体調を見て、別の病院へ移動すると言ってました。
最低でも年に1回は海外旅行をしていた順風満帆な家庭でしたが、本当に足場が崩れ落ちるように1ヵ月で状況が一変しました。これからも治療が続くし、退院してもしばらくは仕事復帰はできないかもしれません。入院前には面接がすでに3つほど決まっていたらしいのですが、今年いっぱいは彼は家で療養と考えていたほうがいいと個人的には思います。娘さんは州外の大学へ行く予定だったはずですが・・・私たちが心配してもしょうがないんですけど、どうなるのか気になります。優秀な子なので奨学金はもらえるでしょう。
私たち夫婦は意外と「どうにかる精神(なんくるないさ~)」ですが、その“どうにかなる”の中には、プランを2~3つぐらいは用意しています。対応できるようにプランを考えておくんです。夫よりも私のほうがそのプランを考えるほうですが、夫も解雇を経験してからは昔のようにのんびりではなくなりました。それでも、イライラする時はありますけど(笑)。
人生、何が起きるかわかりません。順風満帆な時ほど身を引き締めていきたいものです。