これまで5回にわたり、
「忘れられない感触・・・」と言うタイトルで
海外駐在時に、社員から告訴され、裁判(和解調停)になってしまったことを
書いてきましたが、
いよいよ今日が最終回です。
私がなぜ、「忘れられない感触・・・」と言うタイトルにしたかが・・・
判明します。
なんて、ちょっとサスペンスのような書き出しで、思わせぶりになってしまいました。
とにかく、最終回です。(ちょっと長くなると思います。)
事の発端は、
11か月勤務した社員を解雇をしたら、告訴され
給与の24カ月分の慰謝料を請求されてしまったことです。
裁判では、何カ月分の慰謝料が妥当かということについて
争ってきました。
(本当は、争うという言葉を使うことに抵抗があったのですが、
ボキャブラリーが貧困で、他に状況を伝える言葉が見当たらず・・・)
元社員の言い分に対して、証拠となる文書の提出や他の社員の出廷など
淡々と対応しました。
その内容は、前回も書きましたが、とっても不毛な内容でした。
さて、明日が最後の和解調停となる日、
弁護士さんから、
「2か月分の給与を慰謝料として提示するのが、妥当でしょうから、
明日はその分の現金を用意しておいてください」
と言われました。
私は、突然のことで、しかも24カ月が2カ月??って感じで
キョトンとしてしまったのですが、
それでも、2か月分の彼女の給与を封筒に入れて、
当日、裁判所に持参しました。
そして、私の番号が呼ばれるのを待ちました。
いよいよです。
もう、すっかり慣れてしまった、訴えられた人が入るコの字型の枠の中に
入り、裁判官が話し始めるのを待ちました。
現地の言葉で、裁判官が
「今日が、和解調停の最終日です。これで決着しなければ
次回からは本裁判となります。いいですか。
それでは、会社側は、いくらを慰謝料として
彼女に支払いますか?」と言いました。
私は、
「2か月分です」と答えました。
その時です、弁護士さんが私の後ろに歩み寄ってきて、
「現金を出して、相手に見えるように、手に持ってかざして」
と、耳元で言いました。
私は、
「えええーーーーー、お金を手に持って、相手に見せるの???」と
すかさず弁護士さんに聞くと、彼は、
「そうです。早くして!」と
催促しました。
裁判官を見ると、どうやら、私が現金を出すのを待っているようです。
私が、自分のバッグの中から、封筒を出して、さらに、そこから現金を出して、
それを右手に持って、相手に見えるように、恐る恐るかざすと、
裁判官は、原告に向かって、
「あなたは、このお金が欲しかったら、取りに行きなさい。
それで、和解となります」
と、言いました。
24カ月分を請求していた彼女が、2か月分で果たして納得するのか
私としては、甚だ疑問だったのですが、
彼女は、私の方に歩み寄り、
私の前に立つと、私の目を見ることなく、
私の右手の中にある十数枚のお札を握りしめ、
そして、抜き取って行きました。
彼女は、裁判官に、
「このお金をもらいます」
と言いました。
裁判官は、
「それでは、本件は、これで和解が成立しました。終了」
と言い、私は、コの字型の枠から出ることを許されました。
これで終了です。
1年近く、和解調停のために、
さまざまな書類を作ったり、
いっしょに働いているスタッフに証人として出廷してもらったり・・・
と、たいへんでしたが、終わってみると、とってもあっけなかったです。
私としては、元社員の彼女の気持ちが最後まで分かりませんでした。
なぜ、時間も、お金も掛けて、こんな不毛な争いをしなくてはいけなかったのでしょう・・・
そして、結果は、要求した額の12分の1しか手に入らなかったのです。
私は、そもそも3カ月分の給与を解雇時支払うと彼女に言ったのですが、
それでは納得できずに、訴えた結果が、2ヶ月分。
1年弱の和解調停で得るものは何もなかったです。
会社側、私自身、
そして会社を訴えた元社員の彼女自信も・・・
2度とこのようなことには関わりたくないと思ったに違いないと思います。
そう思ってほしかったです。
私と言えば、
十数枚の紙幣を、私の手の中から彼女が抜き去っていくときの
感触が、今でも、忘れられません。
「忘れられない感触・・・」と言うタイトルで
海外駐在時に、社員から告訴され、裁判(和解調停)になってしまったことを
書いてきましたが、
いよいよ今日が最終回です。
私がなぜ、「忘れられない感触・・・」と言うタイトルにしたかが・・・
判明します。
なんて、ちょっとサスペンスのような書き出しで、思わせぶりになってしまいました。
とにかく、最終回です。(ちょっと長くなると思います。)
事の発端は、
11か月勤務した社員を解雇をしたら、告訴され
給与の24カ月分の慰謝料を請求されてしまったことです。
裁判では、何カ月分の慰謝料が妥当かということについて
争ってきました。
(本当は、争うという言葉を使うことに抵抗があったのですが、
ボキャブラリーが貧困で、他に状況を伝える言葉が見当たらず・・・)
元社員の言い分に対して、証拠となる文書の提出や他の社員の出廷など
淡々と対応しました。
その内容は、前回も書きましたが、とっても不毛な内容でした。
さて、明日が最後の和解調停となる日、
弁護士さんから、
「2か月分の給与を慰謝料として提示するのが、妥当でしょうから、
明日はその分の現金を用意しておいてください」
と言われました。
私は、突然のことで、しかも24カ月が2カ月??って感じで
キョトンとしてしまったのですが、
それでも、2か月分の彼女の給与を封筒に入れて、
当日、裁判所に持参しました。
そして、私の番号が呼ばれるのを待ちました。
いよいよです。
もう、すっかり慣れてしまった、訴えられた人が入るコの字型の枠の中に
入り、裁判官が話し始めるのを待ちました。
現地の言葉で、裁判官が
「今日が、和解調停の最終日です。これで決着しなければ
次回からは本裁判となります。いいですか。
それでは、会社側は、いくらを慰謝料として
彼女に支払いますか?」と言いました。
私は、
「2か月分です」と答えました。
その時です、弁護士さんが私の後ろに歩み寄ってきて、
「現金を出して、相手に見えるように、手に持ってかざして」
と、耳元で言いました。
私は、
「えええーーーーー、お金を手に持って、相手に見せるの???」と
すかさず弁護士さんに聞くと、彼は、
「そうです。早くして!」と
催促しました。
裁判官を見ると、どうやら、私が現金を出すのを待っているようです。
私が、自分のバッグの中から、封筒を出して、さらに、そこから現金を出して、
それを右手に持って、相手に見えるように、恐る恐るかざすと、
裁判官は、原告に向かって、
「あなたは、このお金が欲しかったら、取りに行きなさい。
それで、和解となります」
と、言いました。
24カ月分を請求していた彼女が、2か月分で果たして納得するのか
私としては、甚だ疑問だったのですが、
彼女は、私の方に歩み寄り、
私の前に立つと、私の目を見ることなく、
私の右手の中にある十数枚のお札を握りしめ、
そして、抜き取って行きました。
彼女は、裁判官に、
「このお金をもらいます」
と言いました。
裁判官は、
「それでは、本件は、これで和解が成立しました。終了」
と言い、私は、コの字型の枠から出ることを許されました。
これで終了です。
1年近く、和解調停のために、
さまざまな書類を作ったり、
いっしょに働いているスタッフに証人として出廷してもらったり・・・
と、たいへんでしたが、終わってみると、とってもあっけなかったです。
私としては、元社員の彼女の気持ちが最後まで分かりませんでした。
なぜ、時間も、お金も掛けて、こんな不毛な争いをしなくてはいけなかったのでしょう・・・
そして、結果は、要求した額の12分の1しか手に入らなかったのです。
私は、そもそも3カ月分の給与を解雇時支払うと彼女に言ったのですが、
それでは納得できずに、訴えた結果が、2ヶ月分。
1年弱の和解調停で得るものは何もなかったです。
会社側、私自身、
そして会社を訴えた元社員の彼女自信も・・・
2度とこのようなことには関わりたくないと思ったに違いないと思います。
そう思ってほしかったです。
私と言えば、
十数枚の紙幣を、私の手の中から彼女が抜き去っていくときの
感触が、今でも、忘れられません。