仮設住宅当選も避難所居残り ◆産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110605/dst11060511560005-n1.htm ◆毎日jp
http://mainichi.jp/select/today/news/20110606k0000m040095000c.html
(写真は宮城県南三陸町の被災者の多くが避難する鳴子温泉での食事。
ここでは食べきれないほどの食事が毎日3食出る。
この日は豚バラの串焼き、カツオの刺し身、グレープフルーツにキャベツのお浸し、茶碗蒸し) -------------------------------------
光熱費の負担等、全てを受け入れた上で入りたい人間がいるかたわら、当選していても温泉宿で暮らし、仮設住宅を物置代わりに使っている人間もいる。体の悪い老人等、仮設住宅に移ればただちに生活困窮に陥る人間がいるのも事実。
仮設住宅を物置代わりに使うような人間のせいで、自活出来る人間が入居出来ないというのがとりあえず一番深刻な問題だと思うので、そういう人間への迅速な強制対応を求めたい。
あと、被災者は罹災証明書というのがすぐ貰えるらしく、役所が機能していない所でもこれだけは貰え、それを持っていれば日本全国どこだろうが生活保護がすぐ支給される。 街も被害に遭い、機能していないのなら他府県で生活保護を貰いながらやり直すという手段もある。
ちなみに親子3人(父親56才、母親42才、娘15才)で大阪市なら22万5000円ほど支給され、被災している家族なら住居も無料のはずなので十分暮らせると思う。もちろん、どうしても離れられない事情がある方々もいらっしゃるでしょうが。
俺なら違う県に移り住むという選択肢を取るだろうな。難しい問題ですけどね。
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◆産経ニュース
東日本大震災で家に住めなくなった被災者のうち、仮設住宅の抽選に当たっても避難所に残る人がいる。仮設住宅では食事や飲用水、通院などに支障をきたすというのだ。一方、「早く仮設に入りたい」と切望する多くの落選者もいる。さまざまな住民の「住まい」への思い。板挟みにあった宮城県南三陸町は仮設住宅への入居期限に締め切りを設けるなど、対策を強化し始めた。(産経ニュース)
■ここは3食出る
宮城県大崎市の鳴子温泉の宿泊施設に避難している南三陸町の佐々木とし江さん(79)は、4月29日に南三陸町内の仮設住宅に当選した。
しかし、当選後の説明会で、仮設住宅からは病院への無料送迎車が出ないことや食事の配布がないことを知り、今も鳴子温泉に残っている。
腰と肩とひざを痛め、ふくらはぎもむくみ、歩行補助車を使って歩くのがやっと。震災前は介護ヘルパーに買い物をしてもらっていたが、今はそれもない。「足腰もろくに立たないのに3食作れというのか」と、ベッドで体の痛みに顔をゆがませた。
知的障害を抱えた孫の賢さん(26)と2人暮らし。町には6月中の移動を促されている。頼りにしていた兄は津波で流された。
「どう食べて、通院すればいいのか。このまま移れば、仮設で死ぬだけだ」と訴える。
母親(74)と妻(45)、1歳から18歳の子供4人で鳴子温泉に避難している大工の男性(45)も仮設住宅に当選しながら“残留組”だ。
「いつかは避難所を出なくてはいけない」と応募したが、中学3年の次女(14)が「友達と離れたくない」と反対。さらに、仮設住宅では津波の影響で水道水の塩分が高くて飲めないと知った。移れば、給水車に頼る生活になる。男性は「ここは3食出る。当面、この施設にいたい」と希望している。
■入居期限を設定
仮設住宅に当選しても移らない被災者に対し、南三陸町も対策を取らざるを得ない。町民約700人が避難する鳴子温泉の宿泊施設には国から1人1泊5千円が支給されている。仮設住宅への入居が決定している人には、支給は続けられないという理由だ。
同町建設課によると、仮設住宅の鍵の受け渡し後も入居していない世帯は数十戸。4月22日の第1回抽選の当選者にも未入居者がいる。
これまでは個別に説得していたが、「待っている落選者もいる」として、5月下旬から鍵を渡す際に1週間以内の入居を要請するようにした。6月中には仮設住宅を一度見回り、未入居の場合、入居を取り消して補欠当選の被災者や次の抽選に回すことも検討しているという。
■いつまで待てば
一方で、多くの被災者は一日も早い仮設住宅への入居を望んでいる。
南三陸町のホテル「南三陸ホテル観洋」に避難している主婦、菅原美穂さん(37)はいまだに仮設住宅に当選していない。
高校1年の長女、ひなたさん(15)は周りの友人が弁当持参で登校するなか、避難所から配給されたパンを持っていく毎日。菅原さんは「水なんかなくていい。一日も早く、娘に弁当を持たせてやりたい」と話す。
いつでも仮設住宅に移れるよう、服や生活用品は段ボールに入れたままだ。「住まいが落ち着かなければ仕事先も決められない。欲しい人に当たらず、当たった人は入らない。いつまで待てばいいのか」とため息をつく。
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◆毎日jp
宮城県南三陸町で、被災者が仮設住宅の抽選に当たりながら入居していないケースが多発している。入居した場合、食料の支給を打ち切られることなどへの不安が背景にあるとみられる。仮設住宅への当選を待望して避難所暮らしを続ける被災者も多いため、町は5日の住民説明会で、1週間後の今月12日までに入居しない場合には明け渡しを求める対策を明らかにした。
町内の仮設住宅申込件数は2025件で、町は希望者全員を入居させる方針。ただ、5日時点の工事進捗(しんちょく)率は約50%にとどまっており、これまでに抽選に当たって鍵の引き渡しを受けたのは約450世帯という。
一方、被災者から「入居していない部屋があるのはなぜか」などの問い合わせが相次ぎ、町がガスメーターや夜間の照明などを確認したところ、かなりの数が未入居だったことがわかった。入居率が高いとみられる場所でも6~8割という。
背景には▽避難所から仮設住宅に移った場合、食料や物資の支給がなくなり、光熱費も自己負担になる▽働き口や商店など生活基盤がほぼすべて流された中で自活を求められることへの不安が強い▽水道復旧率が依然数%にとどまっている--などが挙げられる。町によると、荷物を運び込んだだけだったり、一度も足を運んでいない人もいるという。
多くの被災者が仮設住宅に入れるのを待っていることから、町は入居期限を設定。空きが出た場合は再抽選して入居者を決め直す。西城彰・町建設課長は5日の説明会で「それぞれの事情があるかもしれないが、待機者を早く入れるべきだという声が強い」と理解を求めた。
同町の志津川小グラウンドの仮設住宅に住む男性(70)は「ここでも両端の2部屋が空いている。(被災者の)生活への不安解消に向け、義援金を早く支給するなど行政も対応してほしい」と話した。