当方の手元にある、ジャパンビンテージのレスポールは、グレコがほとんど。
ってか、ともかく出入りが多く、現時点は、グレコのみ。
 
まあ、若かりし頃に使っていたのが、ほとんどグレコだった事と、なにより、市場に出回る玉として、トーカイのビンテージレスポールは少ない事がある。
 
トーカイレスポール(トカポール)は、たまに出ると、異様に高い値がつく。当時、両社レスポールとも手にはしたが、トカポールの方がプレミア度合いが激しい。
もち、トーカイ、グレコ、以外にも、バーニーや、アリアプロ、ヤマハ、なんかのメジャーブランドがあるが、当方的にはやはり、トーカイ、グレコの2ブランド(モノの良し悪しではなく、実際に当時使っていた、との思い入れ)。
 
で、グレコのレスポール(グレポール)。
 
こちらは、EGF850。
 
スーパーリアルの、鉄板商品みたいな。
1981年モノ。
グレポールのヴィンテージだが、出回る製品に偏りがあり、出物が多いのは1970年代後半のEG700、800、900あたり。
 
個人的には、1970年代の成毛モデルからの伝統の細ネックのフィーリングが好みなんだが、スーパーリアルでは、ネックが太くなる。
 
スーパーリアル以前のオリジナリティの高いグレポールから、80年代に入ると、よりリアルに現物のレスポールに近づけるようにグレポールは変化していく。
 
当然だが、ギブソンのレスポールの仕様に近づくので、ネックは太くなっていく。
 
まあ、それでも、これは60ラインをターゲットにしたものなので、59志向の太ネックよりはマシだが、やはり当方には太く感じられる。
 
70年後半のグレポール、特に成毛モデルが好みなのだが、当方、時代的には80年代中頃から90年代頭と言う所。まさにスーパーリアル世代。
当方世代の80年代中頃のグレポールの機体だと、カスタムタイプのEGCは比較的出物があるが、スタンダードタイプはなかなか出てこない。
 
そんな中、比較的出回るのが、このEGF850。
 
EGFは、80年代に入り、それまでのEGシリーズに追加されたシリーズ。
 
「スーパーリアル」なるサブブランドが、一つの80年代グレポールのハイエンドのアイコンになるのだが、これは、後追いで、下位グレード用に、別のサブブランドが加わったため、そのような印象が付いたのだろう。
実際、80年頃には、EG500の「スーパーリアル」がある。
下位グレードのサブブランドが追加された後、「スーパーリアル」は、800以降の型番にのみ付与されることになる。
これは1981年のモデルで、下位グレードを分化したシリーズ構成になる中のハイエンドラインに位置付けられた、「スーパーリアル」の中では廉価なタイプの850。
まあ、それでも、当時、85000円の上代設定だろう、物価スライドも考えれば、決して安いものではない。
 
ボディネックは、マホマホ。
貼りメイプルのトップ。
イイ感じの虎目。
 
当方のアオハル時代、ヘビメタ最隆盛期で、フラットトップにフロイトローズが氾濫する中、そもそもレスポールは劣勢。当方の周囲だけかもしれないが、ヘビメタに合わない感じ?のレスポールに加えてのバーストはイマイチ感。
何度か書かせていただいた理由により、当方はゴールドトップがカッコイイ、と決め付けていた。
 
なんだが、まあ、70年代が古臭いから古カッコイイに変化した昨今では、当方もチェリーやタバコのバーストがカッコイイような気がしてきた。
 
さて、このグレコはん、だが、梅田で、中古入手。
歴戦のギターらしく、結構チッピングなんかが見える。
ヘッド周りにチップが多く、狭い場所で振り回したか、そんな感じかな??
キレイにタッチアップしてあるが、他も色々あるんで、とりあえ、メンテ。
ヘッドにチップ。
ここも。

 

まずは、軽くタッチアップ。

黒は既にタッチアップされてるが、バックやヘッド裏の赤部分はタッチアップされていない。

こいつを使う。
スズキ用のレッドマイカ。
処理前を撮ってなかったが、角部分は木が露出していた。
暇があれば、タッチアップされた部分も含めて、削って、パテ盛りして、再塗装すれば良いのだろうが結構面倒なんで。
 
この後、タッチアップされた部分に、補修鉄板アイテムのアロンアルファで盛って削り整える、つもり。
 
さあて。