「ギターな、音なんだけど。問題あり(腕)1」に続いて。
TOKAIさん。
80年代、我ら青少年少女においてGRECOと双璧を成すギターのブランドと言えば、やはりTOKAI。
もちろん、フェルナンデスを始め、アリアプロ、YAMAHA、などなど、いろんなブランドがあったが、なんとなく、GRECO、TOKAIは、一つ頭抜けていたようなイメージがある。おそらく、売上ベースで見れば、他の楽器の扱いも多い、YAMAHAが頭抜けているのだろうが、当時の中高生のクローズサーキットの中では、自分の周りで持っている人の多いブランドが、強いブランド、だった。
当方、レスポール派、なんだが、当然レスポールを買えるハズもなく、レスポールタイプ派。で、特に比較して、ではなく、なんとなくGRECOを良く使っていた。
おそらく、ロゴがGから始まるのが、良かったのかも。
そんな中、高校時代に、TOKAIのレスポールを初めて手にした。
当時、最も安いモデル。
それが、このLS50。
ただし、このギターは、当時手にしたLS50ではない。
そもそも入手した理由は、尊敬するエディ・ファスト・クラーク師匠が、FASTWAYのアルバムプロモの際に、リアをハムバッカーに改造したゴールドトップのレスポールDXを使っていたのを見て、「ゴールドトップが欲しい!」となり、入手したもの。
GRECOでもよかったのだが、当時、ゴールドトップのGRECOは殆どなかったような。なんせ、TOKAIしかゴールドトップがなく、TOKAIのLS50を入手したもの。
上記の通り、別にTOKAIが嫌でGRECOにしていた訳でもなく、すんなりと手にした。
が、結局、これよりグレードの高いGRECOのレスポールを持っていて、その後、長らく使うGRECOのB1000を入手したため、FASTWAYコピーバンドで何度か使用したのみで、あまり活躍の機会がなかった。
その後、手放してしまっていたが、最近になって、このチェリーのLS50を入手。
1982年もので、状態は非常に良いもの。
今や、レスポールタイプでは、TOKAIが市場を席捲している。
TOKAI LS50 1982年
当時、LOVEROCKでは一番安いモデルだったと記憶している。
今回入手時のショップさんのデータによれば、、、。
メイプルトップ(センター/左右の3ピース)で、マホガニーのバック。
ネックはマホガニー。
ピックアップは、廉価版のLS-Bとのこと。
まず、ギターの完成度は、まあ、廉価版の感じではない。が、高級ギターでもなく。
手がかかっている感じは、あるのだが、丁寧な手のかかり方、でもなく。
まあ、そうでなければ、廉価版の意味ない事になるし。
この機体は程度が良い。
音は、パワーがある感じでもないが、つぶれ感、がある。
音を円だとすれば、なんとなく、全体が中心に向かって集まろうとしているような。
こもり気味で、分離感は良くはない。
が、歪ませなければ、音のまとまりは良い感じ。
また、歪ませる場合、デジタルチックな音には合うと感じた。
歪ませて、フルストロークは、ちょっと、音の粒がつぶれた感じになる。
ビンテージとしてどうか?となると、ビンテージ的な価値観はなさそう。
だが、現代の廉価版ギターと並べれば、遜色なく使える。
現代のTOKAIのLS48/LS55は中国製。
これと比べてどうか?となると、微妙。
木工は、優劣がつけにくい。
どちらも、互いより優れた部分、劣る部分があり、トレードオフになる。
電装は、82年のLSに軍配。
ピックアップは、好みがあると思うが、個人的には現代のLS48/55の方が使いやすい気がする。
TOKAI 型式不明 2014年ころ
前回入手の、TOKAIのレスポールタイプ。
2014年頃のモノ、との事。
シリアルなく、中国(インドネシア?)製との事。
情報が少なく、不明点が多いが、海外生産の中での高級モデル。
おそらく、定価で8万円前後のものではないか?と。
以前、どこかのショップオリジナルのTOKAI LOVEROCKを入手したが、諸事情でネックのナット部分に破損を生じた。結構気に入っていたので、長らく同じモデルを探していたが、ともかく情報が少なく、球数も少なく、あきらめ掛けていたところで、発見。
入手に至る。
ピックアップは、刻印、ナンバリング、シールなく、型式不明。
良く言えば、非常に、優等生的な音がする。
悪く言えば、特徴のない、平均的な音。
おそらく、ジャンルを問わず使えるが、だからこそ、音にキャラクターがない、という感じ。
当方は、基本ヘビメタ、と言いながらも、他のジャンルにも首を突っ込むので、結構便利に使えると思っている。
TOKAI LS135 2014
オーダー系を除けば、TOKAIとしては、高級な部類に入る。
ラッカーフィニッシュ。
センター2ピースのメイプル。
バック、ネックはマホガニー。
ピックアップは、この価格帯のTOKAIの定番、PAF-Vintage MK2S。
画像ではわかりにくい部分として、質感やディティールのこだわり、完成度は、やはりレベル高い。
聴き比べると、やはり、ピックアップの違いは出る。
アタックの強さ、音の分離感、キラキラ感、バランス感は、良くでき。
なんか、真面目に作られた音がする。
出音としてのピックアップの良さ、はハッキリしているが、やはりキャラは大人しい。
PAFクローン系だが、結構いろんなジャンルで使えそう。