教育にとって、想像力は必須であることを主張し、想像力を取り込むための教育方法について、具体例と共に述べていった本。洋書なので例が日本人に当てはまらないものもあるが、また、全般的に記載が難解で、構造が難しいが、内容についてはなるほどな、と思える。ただし高価なのが厳しい。

【感想】
○想像力は教育にとって、あればよいものではなく、必須である。こうした教育があれば、絶対に興味が湧く。ただし、実際にやるのは相当高度なのは事実ではある。
○物語形式で覚えるところから、段々分析的になってきて、理論立て、その反証まである。ディベートは理論の形成に重要なスキル(だが、私は特段してこなかった。)
○興味を持ち、色々自分て調べ出すように工夫する必要がある。ただし、進捗度とか達成度を知るのは、従来どおりのテストで問題ない。

【概要】
第1章:話し言葉
○知恵を使って…を生み出した人の想像力にこころを留め、それぞれと自分を結びつけて考えることにより、生徒も知恵に関心を向け、知恵のある人になりたいと思う。
○どの教科書にもある当たり前の言葉ではなく、素晴らしい知恵の産物。
○内容把握の評価は、標準テストでも問題はない。
○対概念を比較して述べていくことが大切。幼虫、さなぎの束縛した状態から蝶の自由な状態になる。

第2章:読み書き能力
○驚きは知的探究の原動力である。驚きの感覚を刺激すると、読み書きをする精神の働きが生き生きしてくる。
○すべての知識は人間から生まれた知識。言語という記号のうちに蓄えられている知識に命を吹き込むためのコツは、何よりも感情を動かすこと。
○想像力を触発する教育の中心には、想像力を十分に発達させてその効果を発揮させるためには多くの知識が必要という考えがある。無知のままで、想像力の発達は促されない。

第3章:理論的思考
○歴史や物理を学習する過程で発達していく理論的思考がどれだけ練り上げられているか、が重要。
○理論の変則的事例を導入し、テーマ全体を説明するのは難しいことを伝える。
○1つの事象は様々な理論から説明できる。

【気付き・to do】
○教科書にあることは当たり前のことではない。これまでの人類が不便から一生懸命考えた結果である。
○冗談、ユーモアも想像力を働かせ、物事を分かりやすくするために大切。
○文字は後世に残すための記号に過ぎない。記号を知識として活かすために、自分で体験して、自分の血肉にする作業が必要。