【概要】
漫画「ワンピース」を徹底的に分析した著者が主にはルフィのリーダーシップ及びクルーのフォロワーシップを分析し、書籍化したもの。白ひげとの対比もしている。いわゆるワンピース名言も所々で出てくるが、新しい解釈論を与えられる。
【感想】
○原作を読んでいないと相当厳しい本。他方で原作を読んでいるとそれを精緻に分析しているため、漫画の見方が変わってくる。
○現代の情報社会下における新しいリーダーシップとしてルフィ型を提唱。従業員の専門性を活かし、フラットな組織立てをする。信頼性(能力への信頼)、信頼感(その人自身への信頼)で繋がった従業員はやる気に漲っている。
【抜粋】
○3つの組織構造。①階級構造(海軍)②擬似家族構造(白ひげ)③フラット構造(麦わら)。
①一昔前の企業。上司の言うことは絶対で、障害を物ともせず前へ進める強い意志と部下を引っ張るカリスマ性がリーダーに必要。悪いリーダーが生まれる土壌ともなる。
②家族経営の中小企業。親分肌のリーダーで、全てのことにリーダーが精通する必要があるが、現代の情報社会でその要件を満たすのは難しい。
③新しい組織のあり方で、上下関係がなく、組織の成員が自由に動ける組織。置かれた状況によって、判断にふさわしい人が決定権を握る。
○リーダーとして必要な能力。①旗を掲げること②他者に示すこと③原理原則、目的を言語化する。
○偏見や差別は自分が対応しきれないという弱さの表れ。変わっていることを個性であり長所と捉える。
○全ての人に役を与えられる人、全ての人にふさわしい権限と責任を委ねられる人が組織のリーダー。
○若者はミクロしか見えないから、まずは突っ走ってどんどん経験する。大人は若者の目標となり、教える。
○大人が夢を子供に託す場面。目的の深化を託す。