先日UPした震災復興のシンボル『ハンマウム』ロゴのデザイナーさんが朝鮮新報に紹介されました。
〈若きアーティストたち85〉 ウェブデザイナー 権美愛さん
「ハンマウム」立ちあげ、3.11復興支援を応援 〝同じ思い、強い心でつながりたい〟
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権美愛さん
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日本中を混乱と悲しみに包み込んだ東日本大震災。あれから1年が経った。多くの被害を生んだ震災だったが、2011年を表す漢字が「絆」であったように、日本各地で絆の大切さがあらためて再認識された年でもあった。
それは在日同胞たちも同じだった。朝鮮学校や被災同胞を救おうと多くの団体が立ち上がり、支援の手を差し伸べた。そのうちの一つに、在日コリアン応援プロジェクト「ハンマウム」がある。
「在日コリアンの支援活動を応援するシンボルのようなものがあれば、同胞たちが同じ思いを共有し、心を強く持ち、つながりあえるのではないか」とい う思いから同プロジェクトの立ちあげ、ロゴ制作に中心的に携わったのは、在日デザイナーである権美愛さん(27)。昨年4月から始まった同プロジェクトの トレードマークである「ハンマウム」のロゴは、HPで誰もが自由にダウンロードできる。被災地を支援する団体、人々によって、ハンマウムキーホルダーや バッジ、ポロシャツなどそのロゴが活用され、日本各地に拡散していった。
地震が起きたときは、仕事の合間を縫って立ち寄った銀座のギャラリーにいたという。その日は交通機関が麻痺し、会社に泊まった。家に帰ると大した被 害もなく一安心だったが、津波や家屋の倒壊などテレビで放映される被災地の状況に驚愕したという。在日のデザイナーとして何か自分ができることはないか と、この企画に踏み切った。
「笑っていこう」とか、「頑張ろう」などといった画一的なイメージにはしたくなかったと話す。また、被災地の同胞を応援するのみならず、日本で活動するすべての同胞たちが「一つに」つながることを願う気持ちも込め、「ハンマウム(心を一つに)」を選んだという。
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権さんが制作した「ハンマウム」プロジェクトのロゴ
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ロゴを制作する過程で、「『ロゴを作りたい』という気持ちが、心から被災者を思う気持ちなのか、製作者としての単なるエゴなのか、わからなくなると きもあった」と葛藤に悩んだ当時を振り返る。ロゴを作ることで、被災地の人たちはどう思うだろうか? 喜ぶ人もいるだろう。しかし、中には同情されたくな いと思う人たちもいるのでは? さまざまな思いが頭の中を駆け巡った。
広島県出身の権さん。広島では毎年8月になると、原爆の被害者たちを弔う平和記念式典が行われる。「被害者の気持ちはその人たちにしかわからない が、同じ過去が二度と繰り返されないためにも、伝え続けなくてはいけないと自分では思っている。それは今回の震災でも同じだと思う。被災の事実を伝え、一 人でも多くの同胞がその思いを共有することが大事」。そう思うようになった時点で、ロゴ作りはもはや「エゴ」ではなかった。
ロゴが公表されるやいなや、一気に同胞社会に広まった。聞こえてくる反響に、否定的な意見は一つもなかった。日本の人からも素晴らしいとの感想が寄せられたという。
「振り返ったら、本当にやってよかったと思う。立ちあげから完成まで、助けてくれたたくさんの人々にも感謝したい。同胞社会にあるネットワークの一つひとつがつながればもっと大きな力を発揮できるはず。これからも自分がそのかけ橋になっていきたい」
現在、株式会社VASILYでウェブデザイナーとして活動する権さん。新たな創造から無限の可能性が広がっていく今の仕事に充実感を覚える毎日だと いう。「自分が作ったものを、誰かに喜んでもらえることがこの仕事の醍醐味。発信者としてこれからも事業拡大に力を入れていきたい」と意気込みを語った。
※1984年生まれ。広島朝鮮初中高級学校、朝鮮大学校教育学部美術科、朝大研究院卒業後、グラフィックデザイナーとして就職し、ポスター、販促 物、プロダクトなどを主に制作。現在はwebデザイナーとして主にサイトのコンテンツやUIデザイン、コーディングを担当しており、個人的にもイラスト制 作やCDのジャケット制作など、幅広く活動している。




