前回書いたSPCとのコラボはもう1曲ありまして、恋(逃げ恥の)もやりました。
元々私はアリゾナ祭りで大人ブルーを踊ってくれるダンサーさんを探してたんですが、1曲だけっても何だしな、と。でも大人ブルーがレパートリーになかったとしたら、1から覚えてもらわなければならないので、あまり時間もないし負荷はかけられないな、と。
それでSPCとコンタクトして、レパートリーを聞いた時に、この恋を発見しました。
私は演奏したことはなかったですが、大体メロディは知っているし、SPCは既に踊れるから負担なく曲数を増やせるということでこの曲もセトリに加えました。
そして、迎えた本番は、残念ながら音響トラブルで、このままで終わるのはもったいない!とビデオ撮影に至ったのは大人ブルーと同じです。
さて、この曲。
二胡で弾くには何気に難しかったです。速度も速いうえ、短いフレーズが続きます。
全然難しい指使いでもなく激しいジャンプのポジションチェンジがある訳でもないのに、指が回らない部分が多いんです。
早弾きというほどでもないのに指がもつれてうまく、弾けない。
例えばこんな部分、私はG調で弾きました。
歌詞で言うと、「カラスと人々の群れ」、というフレーズです。
23 4316 5321 1
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最後の1以外は八部音符。6と5は下に点をつけるオクターブ低い音です。
換弦はあるもののそこまで複雑なフレーズではないですよね、でもこれが指がもつれて弾けない。特に最後の1が2回続くところは1つにつながっちゃう。
これの攻略方法は、八部音符のリズムだけど1つの音の長さをそれより短めに弾くように
することと、どこで弓を折り返すかをはっきりすること。2音で1弓とすると分かりやすいのですが、53が内弦から外弦に換弦があって1弓だとどうしてもここでもつれるので、5を1弓で、そして32で1弓、そのあとの2回の1はそれぞれ1弓ずつとしました。
変則的ですが、こうすることによって、1が音の長さは違えと1弓ずつなので規則性があり、もつれることが少なくなりました。21で1弓としてしまうと、いきなり2音から1音に括りが変わるのと同じ1でも1つ目が八部音符、2つ目が四分音符と長さが違うので、頭では分かってても体がついてきませんでした。こういう時は変化点をなるべく少なくするのがコツかと思いました。つまり音の長さは変えられないから、2音1弓+1音1弓ではなく、どちらも1音1弓にする。
動作の単純化です。
もう1つの工夫点はサビです。
歌詞で言うと「胸の中にあるもの」、譜面で書くと
3535 653 123
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この出だしの3535です。外弦の第一ポジションで弾けば簡単なんですが、その後に外弦の第二ポジションでしか弾けない音が続きます。
この速さでポジションチェンジは音外す可能性もあります安定しない。
それで最初から第二ポジションで弾くことにしました。その場合3535の3は内弦5は外弦。
つまり、3535この4つの音、全部弦が変わるんです。
この高速換弦はなかなかテクが要ります。
しかし、この高速換弦はピンクレディーのUFOでも何回も登場するのですが、UFOは過去に何回も二胡で弾いて弾きなれているので、ここは問題ではありませんでした。
ただ、弾きなれてない人が弾くと、やはり難所だと思います。
ということで聞いてる分にはあまり大したことないように思えつつ、実は二胡で弾くとそれなりに難しい、恋でした。
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