いいタイトルが思い浮かばなくてグダグダな感じのタイトルですが。

 

個人的には残念な思いしか残らなかったアリゾナ祭りでしたが、最終日、演奏が終わった後の僕に声をかけてくれた人がいました。その方(白人の男性)は何と趣味でニ胡をやっている、という。珍しい。今までアリゾナで出会った二胡弾ける人は中華系がほとんど。いろいろ話を聞きたかったけど、ちょっとお互い時間がなかったので連絡先だけ交換してその場は別れました。

 

それから年度末までは本業でバタバタ。ようやく時間ができた新年度。アリゾナ祭りで声をかけてくれたNickさんと連絡を取り、レンタルスタジオで会うことになりました。アリゾナ祭りでお見かけしたときは学生さん?という雰囲気でしたが、改めてお会いするとそうでもなく、でも確実に僕よりは若い。

 

二胡はフランス人の先生にオンラインで少しレッスンを受けたことがあるという。

そして何より中国の二胡曲は好きになれず、日本のアニメの曲や西洋のクラシックに興味があるという。何んでもいいからちょっと弾いてみて、とリクエストしたら、犬夜叉のテーマソングを弾いてくれました。緊張しているのか自信がないのか、弾き急いでいる感じ。音色は悪くない。見るとニ胡もいい作りで、弓も高級品。アメリカのネット販売やカナダの通販では見かけない上級モデル。聞くとシンガポールのサイトから購入して送ってもらっているという。

 

でも、なんだろうこの地に足のついてない感じ。

聞くと譜面が全く読めず、全部耳コピで音の位置を探り当ててるのだという。

なるほど。D調とか、ポジションとかリズムとか音階とかそういう概念ではなく、自分の感覚で弾き進めてる感じ。なので運指とかも二胡の理屈に基づいてないのですべてが不安定。僕の家からもそう遠くないところに住んでいるようなので興味があるならレッスンつけてもいいけど、やはり楽譜は必要かな。五線譜も数字譜もNGだと、やはり道のりは長い。

 

ちなみに二胡でどんな曲が弾けるようになりたい?と聞いたらFall Melancholyと言われました。そんな曲あったかな?誰か二胡で弾いている?と聞いたら、あなたが弾いてますよ、と言われました。

アリゾナ祭りの日、Tedという二胡弾きを知った、ネットで演奏があがってないか、Ted Erhuで検索したら唯一ヒットしたのがこの曲のビデオだったそうだ。

 

Ted Nikoならそれなりにいろいろ出てきたと思うんですけどね。それにしてもこの曲はあなたのオリジナルですか?あなたの演奏しか出てこないんですが?

 

そりゃそうだ。この曲の日本語タイトルは「行かないで」中国語タイトルは「秋意濃」。Fall Melancholyは、この曲をある場所でソロ演奏するにあたって僕が勝手につけた英語名だ。もちろん非公式。

 

ちなみにNickさんのフランス人の先生はEliot Tordoさん。YouTubeで数々の演奏動画をあげてますね。

詳しくは知らないですが、この方、バイオリンやチェロも演奏されるようで、やはり弦楽器出身者は上手ということを再認識。

 

この記事のタイトルのインターナショナル二胡の意味はNickさんのことで、フランス人から中国の楽器を習ったアメリカ人が日本の曲を弾いて日本人の二胡弾きと演奏交流した、ということです。国が渋滞中。

 

ちなみにちなみにNickさんがTed Erhuで検索してヒットしたFall Melancholyはこちらです。