トルコの感想はなんとなく、一枚岩じゃない国だな。

と言う印象だ。

ギリシャ世界の中心であった時代。

イスラム帝国の盟主の時代。

をそれぞれ経て欧州の国でもハードイスラムの国でもない独特の地位を築いているトルコである。

ギリシャ人、トルコ人、アルメニア人、クルド人で構成される分裂の危機にあったという国民を稀代の政治家であったムスタファ・ケマル・アタテュルクによって上手に統一されていて国として機能しているものの、一つのボタンのかけ違いで崩壊することもあり得ないこともない危うさも感じた。

きっと必要なのはイスラムにも過度に肩入れせず、かといってないがしろにもせず、欧州とイスラム世界をつなぐ国としての微妙な立ち位置を維持していくことがトルコにとってもは最も有益なことなのだろうと思う。

個人的なイメージで最も近いのはチトーによって統治されていたものの死後、混乱し分裂し、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、マケドニアに分かれてしまった旧ユーゴスラビアを彷彿とさせるように感じた。

だが、ユーゴよりは長くうまく行っているところを見るとこの見立ては全くの間違いなのかもしれない。

今回は子供が小さく、また熱を出すハプニングもあり、さほどじっくるとみることは出来なかったが、凄まじいほどの歴史の重みを積み重ねたトルコはまたじっくりと時間をかけて旅行をしてみたいな。っと思った。

ご飯はおいしいんだけど、結構味付けパターンが少なく、その点が・・・だけど。