超円高であった、2011~2012年。

http://www.77bank.co.jp/kawase/usd_chart.html


奇しくも、欧州債務危機で欧州が右往左往していた時期と重なる。

http://www.ifinance.ne.jp/glossary/world/wor009.html


個人的には、非常にノーブルなというか世間知らずなことに。

なんとなく、マスコミの論調からアベノミクスによる3本の矢がうまく放たれた結果、円安が進み、円安が好況を招き、好況がみんなの財布を潤し、財布が潤ったみんながお金を使うことで経済が順調に回るような幻想をもっていた・共有していた=ただの結果から理由をこじつけたマスコミの演出?


いやいや、さすがにこれは信じていなかったが、民主党政権が倒れて自民党になったことで円安が始まったということは特に疑っていなかった。


しかし、ふと。

なんで、パリ行った時にあんなにユーロが安かったのかな?

なんで、あの時にもっとユーロに両替しておかなかったのかな?

と反省した時に。


別のことに気が付いた。

ユーロなんか、次使う時にはもうどうなっているかわからん。

と思っていたから、大目に両替しなかったのだ。


つまり、ドル・ユーロ・円という主要通貨の中でユーロが一人負けを喫しており、ドル・円にお金が流れ込んでいた結果の円高だったのではなかろうか?


正確にはユーロの一人負けではなく、欧州債務危機と同時にアメリカではQE2の実施中ぐらいで、QE3を見据えており、アメリカも・・・プー。という状態であったからむしろ、円の一人勝ちの結果、消去法的に円が買われていたのではなかろうか?


とすると。


景気が回復し(色々な数字の改善は欧州中央銀行とFRBが需要の肩代わりをしていただけ。。というのが個人的な認識)たことにして、緩和のペースを落としているが、むしろ、これから数年前に戻っていくのではないかと思っている。


だって。

2年前から、なんかよくなりましたっけ?


結局、中国・インドというアメリカの人口の数倍もの人たちを抱える超大国の中間層が育ち、ものを本格的に買い始めない限り、いわゆるニューノーマルとか言われる長期停滞からは抜け出せないのではなかろうか?


インドの土産物屋での会話。

店員:日本の不動産ってどれくらい?

自分:10万ぐらいだよ。

店員:なんだ、やすいね。この辺と一緒ジャン。(場所はアグラ)

自分:ごめん。それ、1か月の家賃で結構安い方なんだ。

店員:絶句。

(これが、ロンドン・ニューヨーク・パリ・シンガポールあたりでは日本と同じ感覚だろう。そうなるまでこのニューノーマルが続くと見る)


でも、その陰で中国の不動産バブルやら。

日本の国債バブルやら。

欧州・米国中銀の緩和バブルやら。


弾けるのを待っている巨大な風船たちがいる。

再び、世界経済がいわゆる本格軌道に乗るまでたぶん、これから20年とか30年とか。

このバブル達のの清算に追われつつ。

迎えることになるのだろう。


か?