記憶が風化してしまいそうなので、ちゃんと残しておくこととしよう。


日本の将来は少子高齢化によるこれまでの制度疲労の結果、残念だ。残念だ。

という説に対して「足るを知れば」日本もまんざら悪くない。

という講演内容・テーマであった。

と個人的には感じた。

要は気持ちの切り替えなのかもしれない。


一応、この講演は「日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル」の出版記念講演のはずだったが、さすがに出版から時間がたちすぎていたためか、これまでの諸々のまとめ講演と言う感じだった。


(残念な)日本の未来と共に歩むのはおそらくはいわゆる団塊の世代ではない。

彼らはなんだかんだ言って、いい時代を生きることが出来た世代と言えるのだろう。

多少の割は食うかもしれないがそれは準備が十分でなかったから。だ。

十分な準備の時間と勉強の時間と、お金と体力は「その日」が起こる前までに残されていたはずだ。

一方で、その準備の途中で「その日」を迎えるのは僕らの世代だ。

「その日」とはおそらく、この日以降、これまでの戦後の体制から、パラダイムシフトを迎える節目だ。


恐らくは、僕らの世代が最も長く活力が失われつつある国で、活力が失われた社内の中で生きて、再び活力を漲らせるようにしていかなければならなくなる世代なのではないかと思う。


いかまとめ。

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<少子高齢化時代の人生設計>

・ 平均寿命が男性65歳程度であったものが現在においては男性85歳、女性90歳となってきている 

・ これまで(平均寿命が65歳であった時分)の人生設計を基に様々な社会システムが動いているが少子高齢化時代の新しい人生設計のモデルが必要となってきている

・ 最大の問題は定年制・終身雇用という名の強制退職制度の後工程である「老後」がこれまでの5年から25年に延びてきてしまい長くなりすぎてしまっていることにある

・ 「老後」に必要なのは4,000万円と言われている 

・ 夫婦2名で余裕のある老後を送るには月額30万円が必要であるとされており、そのうち厚生年金の平均受給額は月額15万円となっている 

・ 老後を30年として考えると60歳の時点で必要な金融資産は割引率2%で約4,000万円となる(15万円×12ヵ月×30年=5,400万。これを年率2%で運用した場合に退職時に必要な金額)

・ 60歳の定年以降も月額20万円を安定的に稼ぐことが出来るとすると・・・・ 

60歳で働くことを辞めてしまうと人的資本は0円となってしまう。

ところが・・・


65歳まで月額20万円を稼ぐことが出来ると人的資本は1,131万円となり、この分の貯金をもっているのと同じことになる70歳までとなると2,156万円、75歳では3,084万円、80歳では3,924万円となり、「老後」に必要であるとされていた4,000万円の貯蓄は不要になる


・ 80歳まで月額20万円を稼ぐことが出来れば老後に必要な資金はなくなる計算になる

・ 誰もが恐れる「老後問題」は存在しないようにするには・・・ 


何歳になっても働くことが出来る成功報酬の仕事や自宅でできる仕事ができるように依頼がくるように専門技術・知識を身につける ことだ


上記の要件を満たせるようにするためには「仕事」は苦役でなくある程度楽しめることが重要 

農業はビジネスとすることは非常に難しく、この80歳まで働くこととすることは難しい 


しかし、現実には私のいた出版業界は60歳定年制となっているが、退職するとバリバリ働いていた状況から完全にフェードアウトしてしまう傾向があり非常にもったいないなと思う


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つづく