<アベノミクスの結果について>


・ 株式は選挙時に今の政策を実施した場合のもっとも強気な予想として10,000~12,500円とみていたためすでにアベノミクスの成功に対する期待は実現されてしまった
・ 円も選挙時に今の政策を実施した場合のもっとも強気の予測として同様に90~95円であったわけなので、同様に期待は達成してしまった
・ これ以上の株高(すでに世界的見ても割高になってしまった)には株式会社が今の株高を正当化するほどの増収・増益を達成するかあるいは適正な状態まで株価が下落する必要がある
・ これ以上の円安には2~3%インフレになるかあるいは90円を割れるぐらいの円高とならなければおかしい水準となってしまっている
・ これ以上の株高・円安は期待しづらいと考えている


<日本経済の未来について>

・ シナリオ1 資産バブルからインフレ→好景気へ
・ シナリオ2 金利上昇(国債下落)→円高・株安で破たんリスクの顕在化
・ 今は両シナリオの分岐点にあると考えています。参院選までは今の状況を維持したいと考えていると思うが、国家は市場を操縦することは出来ないと考えられるため、結果はどうなるでしょうか?よくあって欲しいものです。


<所感>


アベノミクスの効果測定として、事前にこの政策が実行されたらどうなると予測されていたのかを見てみるというのは確かに気が付かないポイントだった。

市場は長期では論理的だが、短期では論理的ではないもんだと思っているが、事前に理論値を出していても前にどういっていたかなんて言うのは忘れてしまうものだから、そんなこと言われていたんだな。という感想だ。


これ以降が質問タイムになり、いくつかの質問が飛んでいた。

これは明日以降に。


個人的にはアベノミクスの壮大な実験は失敗に終わると思っている。

往々にして最後の賭けとか起死回生の取り組みはうまく行かないものだ。


どの辺でこの円安・株高・債券低位安定が途切れるのか?

参院選は7月の半ばぐらいらしいが、そこまでは多分、安心なのだろうが。

しばらくのユーフォリアからこのまま永続するという論調に変わるその時が頂点だ。

職場で隣に座っている株とかやっていないおっさんが始めたら確実に売りサインだ。