転職の時の簡単な整理。 | 幸せになりたい - How to overcome your unfortunate present, you can change it now!

幸せになりたい - How to overcome your unfortunate present, you can change it now!

両親とも田舎の高卒。コネなし、奨学金で大学、大学院を国立を経て、某財閥系商社で24年勤務(含 イタリアとブラジル駐在計9年)、転職して米国勤務1年。この程度なら誰でもなれるって事を証明するブログ。虐めも、変な先生への対処も、子に対する接し方もみんなヒントがある。

ほぼ1年前の8月ごろ、回顧。

1)関係性って大事なのか?なぜ? 

7月22日を出社最後とし、23日からずっと有給消化中で2週間が過ぎたことになる。 
今の気持ちを率直に言えば、「ストレスフリーなのに有意義」だ。そんなことあるのね(笑)。 
僕は、割と、ストレスを感じないと自分の為にならない的な縛りがあるので、何でも楽をしようとする自分を嫌うところがあり、ぐるぐる悩みになるのだが、恐る恐る始めたフリーター生活が、こんなにも楽しいとは思わなかった。サマージャンボが当たったら、思わず米国行きもやめるところだったが(笑)、3000円しか当たらなかったので、引き続き行くことに変わりはない。 

ぼちぼち財務関係の本は読んでいるが、基本的には、昼も夜も友達とご飯を食べたり、飲んだりしているだけ。合間は、ヨガとキックボクシングとひたすら寝ているだけだ。日経は全く読んでいない(笑)。 

一方、食事や飲みの誘いは、これでも、結構断っているのに、有り難いことに、ほとんど毎日何らかあるし、2、3回目のお誘いとかもそこそこある。また、○○(現社の本社の所在地)に行く前にとか、○○でというのも結構あり、しかもちゃんと日程が決まっている。つまり、今度また飲もう、という口先誘いではなくて、飲もうと誘ったら、本当に飲む人が結構居るということで、これは結構驚きだった。というのも、お客との対話や、ちょっとした知り合いとのまた飲みましょうはないもの、と思うのが普通だったから、結構例外はない、と思っていた。その中で、改めて気づいたのが関係性の要点は、深さとか密度が決める、だ。長さは、一旦深いもの濃いものを作れば、さほど重要ではなく、割と自然に続くことが多い。お互いに何らかのWin-Winがあるのだ。頼られているほうだって、頼られている快感みたいなものが十分Motivationになる。 

例えば、所謂、自己啓発(コーチング)の会で遭った人たちは、面白いことに、殆ど誰も誘ってこない。メールをくれたのも、コーチの人と、とあるメーカーの人ぐらいかな。後は、退職のご連絡はしたが、一切返信はない。考えてみれば、そうだよな。彼らは、迷っている人たちなんだから、そこ(迷い)からの脱離宣言した僕をそんなに快くは思わないし、別に「コツを聞く」みたいな下種な感じにもならない、仕事関係もないし、なんてひねくれたことを感じている(笑)。 


2)『本当は』病に罹る必要はない。 
こんなことを書くぐらいだから、正直、僕は、子供のころから人気者ではなかったし、友達の数が多い方でもない。親友とかいう言葉を聞くと、(自信をもって僕が言えるのは誰になるだろう、抑々向こうもそう思ってくれるのかと)ピリッとした感じにもなる。ま、一言でいえば、人間関係に自信がないわけだ。どちらかというと一匹狼的なイメージで、「マニアックな人」という位置づけだったと思う。お客受けや上司受けもそのマニアックなところだし、大勢を集客するイベント力みたいなところからは、対極にいる存在だと思っている。だけれども、作った人間関係が信用できると思えば、結構丁寧にメインテナンスするし、割とマメなところもあるので、まぁまぁ風化しないし、割と信用度があるようだ。その信用度に免じて、誘ったときに断られなければいいなぁ、誘って断られて傷つくの嫌だなぁ、みたいな感じだったが、意外にも断られていない(笑)。 

ま、自分で、この人は大丈夫だろう、という人しか誘っていないのかもしれないが、久し振りに会って話すと、結構、皆にいろいろ悩みを相談されるので、ちょっとした驚きがある。つまり、僕の人脈は広くはないかもしれないが、結構深いというのが、割と実感出来ているピリオドなのだ。 

もっと言えば、大衆集客能力を持っている人を羨ましいと思い、子供のころから、人気者というポジションに憧れながら、全くなれなかったコンプレックスみたいなものも強くある。だからこそ、例えば、野球(選手)でいえばだれが好き、という単純な問いに、巨人とか、王、長嶋とか、(逆に自信をもって)阪神とかも答えられないし、考えた挙句にヤクルトとか(笑)、野村とか、落合とか、桑田とか、そういう答えを言い、その過程を経た答えを信奉しなければ、何か自分の存在意義が薄れるような感じもしていた。 

考えてみれば、50歳にもなってそんな感じに囚われているのだから、相当幼稚なものであり、もっと大人になれよ、とか、人に惑わされずに生きたい、とかいろいろ考えるところもあった。そういうところからいえば、今回の転職は、そういう他人から『本当は』どう思われているか、『本当は』他人から好かれているか、という視点から、相当離れることができるようになった気がする。 

本当は、なんてどうでもいいんだよね。自分がどう思っているか、と、自分が信用している人は、ちゃんとそう接しましょう、ということなんだな。それで裏切られたとしても、見抜けなかった自分の責任だし、抑々、そんな人が、僕の人生に占める割合なんてほとんどないんだ、という感じ。友人選択は、性善説でいいのだな。 


3)家族との関係性 
6日水曜も、家内がとある料理番組の撮影に関係していたので、朝も早よから、荷物持ちでキッチンスタジオに行った。我が家は車がないので、地下鉄で重い荷物を持って行ったし、例のごとく家内が告げた出口が違っていたり(笑)、バタバタしながら着いた時には結構汗だくだった。しかも短パンにポロシャツ。多分、スタッフの人は完全に「かばん持ち」だと思っただろうな、実際に運搬人だった。家内も、汗だくの僕を、「主人です」と紹介するのは、憚るものがあるだろうと察して、アシスタントをしてくれる家内の友人と、スタジオの人に簡単に「それでは一日宜しくお願いします」とだけ言って、さっさと帰った。 

で、今晩(7日)、息子も併せて家族で食事をしている時に、家内が「今日のお昼、xxさんとxxちゃん(ミラノ時代の同僚の奥さん)と食べたじゃない?前日の撮影の話聞かれて、ご主人はどうしていたの?という質問に、(荷物運搬で)汗だくの旦那に、それじゃ(ご苦労)有難う、みたいに終わらせたと、話したら二人とも爆笑していた。でも、考えてみれば悪かったね、御免ね。」と言われたので、「うん、まぁ、そこに居ても、僕は(撮影のことがわかるわけでもないし)何も役に立てないし、元々荷物運搬係として行っているから、私が旦那です、とか名乗るつもりもないしね。」と言った。 息子が、「そりゃあそうだ。出番が違うもんね。目立たないのが正解。自分の出番なんだったら、汗かかないように色々考えて、人から何といわれようとスーツ着て家から車で乗り付けるだろうし。」と言ったので、分かってるなーと(笑)。 
そうなんだよな。僕は、自分の出番だと思えば、それに対しては、徹底的に準備もするし、最善を尽くすが、後は電池切れだからな、器用ではない。万人にいい印象を与えようという気が端からない。 

6日の晩は、家内はずっと撮影(12時間ぐらいの拘束、因みにギャラは5万円だったらしいので結構喜んでいた)で遅いのが分かっていたので、息子と焼き肉を食べに行った。 
息子は息子でずっと外出しているので、何時に帰ってくるかわからないが、突然、夜ご飯を食べに行こう、出来れば、近場でガッツリとということだったので、赤坂まで行くのはちょっと遠いな、ということで、代々木上原まで行った。 

で、往復の電車の中、食べている間も、ずっと、退職してからの2週間の話と、裁判員の話で、感じたこと、友人、先輩にかけられた言葉、そこから推測される心情などを含めて、息子の将来に必要と思えることをいろいろ話した。肉を食べながらも、二人で1時間半ぐらいずっと絶え間なく話していたことになる。 

最後に(息子がトイレに行っている間に)お会計をして、初めての店だったが割とおいしかったので、「美味しかった、有難うございます」とお店の人と話しだした。息子と二人で食べていたことを知ったら、店長がちょっと驚いていて、「ああ、やっぱり息子さんなんですか?仲良いですね。そう見えるけれど、普通、その年代で父親と二人でってウザがって行かないから」ということだったので、掻い摘んで、経緯を話したら、更に吃驚していて、「(頼んだ料理を届けるタイミングで)聞こえる話が、英語の内容や、海外の話、女の子の話も多かったwwし、(あの人たちは)なに人でどんな関係なんだろうと思っていましたが、そうですか、いいですねぇ」ということだったので、トイレから戻ってきた息子にその店長を紹介し、僕はもうすぐいなくなるけれど、彼は来ると思うので、サービスしてやって下さい、と話しておいた。息子も、「もう一回期近で行って、顔売っておけば、何とかなるかな」ということだったので、そうだね、そうしよう、と話した。 

息子は、僕が店の人と仲良くなって、いろいろサービスしてもらうのを子供のころから見ているので、そうやって関係性を作っていくのが、僕のやり方だというのをごく自然に知っているし、それで具体的に何を得ているのか、というのもある程度分かっている。よって、その場での自分の役割は何か、というのも、察知し、割と自然にふるまえる。遠慮するところと、大胆に懐に飛び込むタイミングとかには、かなり敏感に反応する。なので、僕が、荷物係としてふるまう時と主役としてふるまう時のOFF/ONのタイミングや行動パターンも大体読めているのであろう。 

取り敢えず、4)以降はまた改めて。