各地域には、小学校の入学にあたり、普通級か支援級のどちらかが適しているかのアドバイスをしていただける就学相談の場所があると思います。
横浜市はその就学相談の場を特別支援教育総合センター(略:特総)と呼んでいるようで、特別な支援が必要な子供の相談ができます。
教育相談員や理学療法士による相談や、心理判定員による発達検査をしていただいた上で、普通級か支援級のどちらが適しているかをお話しいただけるのです。
私がこの機関を知ったのは、療育教室の先生からで、年長の療育スケジュールの中にすでにこの相談時期が組み込まれていました。
年長の6月あたりから、所定の相談申込書に必要事項を明記&相談の申請をすると、随時相談日の連絡が特総から来るというフローです。
息子の場合は、毎年11月にIQ検査をしていて、特総でも検査をするのでその時期に合わせて11月以降の相談を希望するようにと療育教室の先生より言われたので、そのように明記しました。
そして、12月3日に主人と私と子供の3人で保土ヶ谷和田町まで行ってきました。
流れを以下に記しました。↓
ーーーーーーーーーーーーーー
検査時間は大体二時間です。
子供を個別支援級、特別支援学校、あるいは通級を利用して通わせたい場合は、特総センターの承諾が必要なようです。
到着すると、早速個室へ案内されました。
そこで、年配の相談員の方が簡単に説明をされ、子供を「学校ごっこのような遊びをしましょう」と別室へ連れて行きました。
息子は、別室で軽く何かの遊びをした後に心理士の方と約1時間強の間、発達検査を行なっていたようです。
その合間に主人と私は相談申し込み書に基づいて、相談員の方からヒアリングを受けます。
ヒアリングも後半に差し掛かった時に息子が戻ってきました。
その後、相談員の方は判定するために20分ほど休憩に入りました。
相談員の肩は戻って来て早速入学後のお話に。
結局、息子は個別支援級が望ましいという判断でした。
ーーーーーー
流れはざっとこんな感じです。
発達検査の間、息子は全方向に緊張をめぐらしていたそうです。
また、やり直しもかなり多く、IQの計測が一部正しくできずに検査不能。
できているところまでの数値だと97になるけれど、きちんと終わらせていればもう少し上がっていたと思います、とのこと。
とにかくやり直しが多すぎて時間切れだったそうです。
相談員の方は、とてもベテランの雰囲気が出ていて、相談申込書と息子の数分だけのやりとりでしたが、かなり的確に彼の性格を捉えていました。
支援級だと言われることは覚悟していたのですが、普通級だとかなり本人が辛いと思うとまで言われました。
本人は、とても頑張る子で相当いつも頑張っていてとても辛いはずです、と。
それは親の私たちも感じるところであり、それだけに不器用な息子を不憫に思うこともよくあっただけに、この言葉は胸に刺さりました。
続けて、相談員の方は、
「ここに書いてある長所をどうか、伸ばしてあげてください。やり直しなどは今は許容してあげて、今はこの長所をどうしたら伸ばしてあげられるか、活かせるかに注力してあげてください」と。
ついでに
「おねしょも、いつか必ず治りますから、どうか長い目で見てあげてください」と言われました。
胸にグサグサと言葉が入ってきました。
本当に、その通りです。
グーの音も出ない。
最後に相談員の方が、
「将来に名を残すお子さんだと思います。どうか大切に育ててあげてください」と。
きっと全ての方に言われている言葉だと思うのですが、とてもありがたいお言葉でした。
うそでも嬉しかった。
将来に名を残すお子さん、という言葉はプレッシャーにもなりうる。
でも、純粋にとても希望をもてる言葉でした。
息子のできないことやおかしな点ばかり思い悩んでいたのかもしれない。
できるところをもっと見て、感謝をしよう。
支援級でも普通級でも、どんなところでも、
大切なのは、本人が楽しく安心していられる場所ならそこがいい。
長所を伸ばしてあげる環境を親は用意してあげる必要があるなと。
素直にそう思いました。
ということで、4月から個別支援級でスタートします。
さて、
本人にどう説明しようか。