西麻布交差点から六本木方面2本目の路地を左に折れてすぐのビルの地下1階にひっそりと佇む、大人のための極上空間
まるで劇場のようなオープンキッチンは、カンテサンス出身川手寛康シェフのミシュラン⭐️獲得店フロリレージュのイタリアン版といった印象
厨房で調理された一皿一皿に仕上げを施していく様がライブで鑑賞出来る特等席です
2ヶ月毎に変わる四季や産地にこだわった9品で構成されたテイスティングメニュー¥9,000に乾杯酒+ワイン7種¥7,000〜をペアリングするのがおすすめのようですが、ワインは呑兵衛に任せて、8・9月のコース料理をご紹介
メニューに記載されるのは素材のみ
どんな料理に変身するのか想像しながら待つという楽しみ
【アミューズ】
フィンガーフード5種盛合せ
パネッレ=ひよこ豆のフリット
ふわっとした食感にカリッと揚がった生地が絶妙なシチリア島パレルモのストリートフード
竹炭を練りこんだお米のチップとレバーパテ
中華の龍蝦片(えびせん)よりソリッソリ食感のチップと甘くない硬いクッキーにのったクセのないレバーパテ
フォアグラのテリーヌとミニバーガー
ここで、Biologico(ビオロジコ:EUのオーガニック認証)取得のイタリアン産エクストラバージンオリーブオイルを選びます
左がORSINI
右はBARDI
トスカーナ州シエナで樹齢400年とも言われるオリーブの古木を無農薬・無化学肥料で大切に育てるフランコ・バルディの情熱が作り出すオリーブオイルは、フラントイオ、モライオーロ、レッチーノのトスカーナ3兄弟に貴重な土着品種” オリヴァストラ・セッジャネーゼ ”で喉越しの爽快感を加えた青リンゴ、ハーブ、アーティチョークの風味を持つトスカーナを代表するブレンドオイル
フォカッチャ
【前 菜1】
ブッラータ、トマト、ビーツ、ラルド、バジル
温めたモッツァレラチーズが袋状になる性質を利用して残りのモッツァレッラと生クリームをその中に閉じ込めたブッラータを、薄くスライスしたラルド(豚の脂肪)で覆い、トマトとビーツのジェラートを乗せ瞬間冷凍したバジルのメレンゲをソースがわりにいただく、という田淵シェフの発想
カウンターの引き出しに納められたカトラリー達でいただきます
【前 菜2】
鰯 茄子 パッションフルーツ
甘みを感じるこの茄子と鰯の仄かな苦味とパッションフルーツのソースの酸味の絶妙なバランスに骨せんべいの食感のアクセントが嬉しい一品
【パスタ1】
タリオリーニ オマール海老 白海老 ココナッツミルク
オマール海老とココナッツミルクを練りこんだ濃厚タリオリーニに
生の白海老をトッピングして、パスタ生地と同じ構成のオマール海老とココナッツミルクのソースを纏わせて完成
淡白な白海老のつるんとしっかりコクと旨みが移り込んだタリオリーニとの見事なマリアージュ
全粒粉のパン
【パスタ2】
リゾット カルボナーラ
リゾットに半熟卵
その上にムース状のカルボナーラソースを被せ、ソテーした賽の目切りのリードボーを散らして完成
カルボナーラソース自体をパンチェッタに比べ脂分が少ないリードボーにすることで繊細な味を表現
【魚料理】
鮎 トマト
鮎の塩焼きに添えたトマトのソースを影に見立てたお洒落な一品
古典を革新的に現代に焼き直したリストランテテイストとにかく1回1回料理が運ばれてくるたびにワクワクします
【肉料理】
鶏 トピナンプール とうもろこし
三重県畜産研究所が「日本一おいしい高級地鶏をつくろう」と、三重県原産のシャモ「八木戸」と三重県の銘柄鶏「伊勢赤どり」に「名古屋コーチン」を掛け合わせ10年以上の歳月をかけて作り上げた高級肉用鶏、熊野地鶏
6時の位置から時計回りに胸肉、砂肝、もも、レバー、はつと弾力に富むコク深い地鶏のいろんな部位の食べ比べ
鶏のブイヨンにマルサラ酒とトピナンプール(菊芋)のソース
【デザート】
マスカット 氷 リナブルー
シャインマスカットを氷でコーティングしてリナブルーで青く着色した大人のガリガリ君
【小菓子】
小さなお菓子の盛り合わせ
ホワイトチョコにパイナップルを混ぜ込んだ黄色いインベーダー
パンナコッタピーチゼリー
ミックスゼリーのキャラメル
ピーナッツ、山椒のクッキー
【ハーブティー】
季節のハーブティー
ミント、ライム、レモングラス、ステビア
モヒートをイメージしたサイフォンで淹れるハーブティーで〆
入店の瞬間から期待が膨らみ、素材のみが記載されたメニューにワクワクし、出された料理に驚き、口に入れて幸せを感じる
“ここで気になるあの娘を落とせなかったら男をやめた方がいい”的な、教えたいけど教えたくないお店
もちろんまた伺います