豊栄
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営団地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅から春日通りを渡り、ファミマを右に見ながら坂を下って8〜9分で突き当たる千川通り白山三丁目の交差点を右折して2ブロック目にひょこっと現れる、昨年(2016年)4月11日オープンの中国料理 豊栄

孤独のグルメSeason6でも舞台となり、ミシュランガイド2018にてビブグルマンを獲得した、今最も勢いのある中華料理店のひとつですね
孤独のグルメ登場店のミシュラン掲載は初めて、かな

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ビルの外壁工事中らしく、外観写真はこれが限界


フレンチの三國シェフに憧れて調理師免許が取れる駒場学園高校食物調理科に進学したものの、在学中のアルバイトで中華料理に目覚め方向転換、高2の作品展で中華料理を出して以来この世界にどっぷり浸り、卒業後は柏市の中華料理店での修行を皮切りに横浜の中華街、目黒の香港園などを経て2010年に渋谷道玄坂月世界に入店、2年目から4年間料理長を務めた進藤浩二氏が独立

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上海と四川の伝統料理をベースとした自家製醤が特徴の普段使い出来る中華屋さん

ただし、「街場の中華料理店のメニューはどこも同じようなもの。私はそれを変えたかったのです。」と進藤シェフ

さて、それがどんなものか、食仲間5人で確かめに来ました

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店内は、街場の中華料理店にありがちな油染みなどない清潔感のある空間


着席と同時におススメが書かれた黒板が運ばれてきます
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これが五郎さんもチラ見していた黒板メニュー
料理は、基本、この黒板とグランドメニューからチョイス

オーダーした料理はサーブ時にスタッフさんの素敵な笑顔とともに説明が受けられます

メンバーの面倒な質問には、シェフが飛んで来て丁寧にご説明いただける至れり尽くせりのアットホームなお店


烏骨鶏のピータン ¥550

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白身の透明感と黄身部分のコク、もともとは肺病の薬や鎮静剤として薬用利用が主だった烏骨鶏、健康に良さそうな気が…

アボカドのせいろ蒸し ¥600
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孤独のグルメで五郎さんが食べていたメニュー
「蒸すとこんなに美味くなるの?」という五郎さんのコメントにのせられてオーダー

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確かに甘みが増して、新しいアボカドを発見ビックリマーク

五郎さんは、このアボカドをごはんにのせて、アボカド丼にしていましたが、今回別のご飯ものを予定していたので断念


口水鶏(四川名菜よだれ鶏)¥800
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お店のメニューの謳い文句は“口水(こうすい=よだれ)があふれる痺れる辛さ”

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この料理のことを思い出すだけでよだれが出るほどおいしい、ということからこの名がついたetc.名前の由来には諸説あるようですが、ただ辛いだけという残念なお店もある中、この口水鶏はラー油の辛みに花椒(中国山椒)の香りがきいたピリ辛ダレで、(激辛料理が苦手なでもイケる)やみつきになる旨さ


お次は、予約が必要な本日のお目当て

丸鶏の八宝詰め蒸し ¥4,000
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油で一旦揚げて油抜きしてから具材を詰めて、4時間かけて蒸された丸鶏はスプーンがすぅっと入る柔らかさ



具材ははてなマークスタッフさんでは答え切れず、シェフにご登場いただいてしまいました


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海老、イカ、ホタテ、マコモダケ、干し椎茸、銀杏、アスパラ、蓮根、マッシュルーム、エリンギ…とキッチンの食材を詰め込んだ手間のかかる贅沢料理

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残った汁に麺を入れて出していただきました
旨みがたっぷり詰まったスープを残さずいただけるアイデアに


自家製渦巻蒸しパン @¥300
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赤米粉を使って渦巻状に仕上げた可愛い一品
ふっかふか


正宗麻婆豆腐 ¥1,000
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「中国料理の伝統的な調理手順を大事に守ること」と言う進藤シェフが作るのは正宗(=“正当派”)麻婆豆腐
こちらも花椒が程よく効いた辛いけど辛いだけじゃない“美味しい”麻婆豆腐


日高四元豚のオーブン焼き ¥1,600
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黒豚血統を含み、融点が低い脂身の日高四元豚は、表面カリッで中はまさにとろける様な味わい
蜂蜜の甘みと豆豉のしょっぱさが見事なアクセント

汁なし黒ゴマ担々麺 ¥1,000

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2日がかりで仕込むというオリジナルの担々麺醤に香り高い自家製ラー油や黒酢などを加えた、颯爽とした辛みと奥行きを感じる旨さは、今や珍しくもない汁なし坦々麺だけれど、ここでしか味わえない汁なし坦々麺

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担々麺なのに麺が写っていません

カシューナッツ、ネギ、ゴマ、ザーサイのトッピングが醸し出す深みある複雑な味わいにほぉ〜、最後に刺客のパクチーにグサリ


煲仔飯(土鍋焼き御飯)@1,300

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バオチャイファンと読みます

小さな土鍋で米を炊き、炊きあがる直前に各種の味付けした具を乗せて作る広東省版が有名な土鍋飯

コンロを40分間独占してしまわないように考えられたのが、海南鶏飯と煲仔飯を合体させた進藤シェフオリジナルの土鍋焼き御飯


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トッピングの蒸し鶏と青菜の下に、腸詰と松の実入りの焦がし玉葱醤で味付けしたうっすらあめ色のおコゲ付きご飯が現れます

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ご飯自体にしっかり味が付いているので、このままで充分美味しいのですが、淡白な蒸し鶏にはこの葱生姜ソースとねっとり濃厚な甘みを感じる醤油ダレが


蜜柑の桂花陳酒漬け メニュー外¥?
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ただの蜜柑(って言うと蜜柑様に失礼ですが…)がお洒落なデザートに変身

チャイニーズ甘酒の冷たい汁粉白玉入り ¥500
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米から作った発酵食品で、天然甘味料でもある酒醸(チューニャン、Jiuniang)で作った白玉汁粉

微炭酸が口の中で弾ける新感覚スイーツ



豆乳ココナッツ杏仁豆腐 ¥400
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トゥるるんと蕩ける舌触りの滑らか杏仁豆腐


30種類以上の自家製の醤やオイルを仕込み、その組み合わせから柔軟な発想と探求心で新しい味を創り出す進藤シェフの、“街場の中華料理店のメニュー”とは全く違う進化系中華料理にすっかり魅了された2時間半時計

しかも、あまり飲まないメンバーとは言え5人で2万円を切るというハイコストパフォーマンスにびっくりびっくり

そりゃあ、予約も取れにくいハズ
再訪決定です