LE COMPTOIR OCCITAN
レギュラーメニューの他に、オクシタンタパスとしてショーケースに並ぶ旬のオードブルや
パン
赤ピーマンとラズベリーのソルベ
ペルノのソルベ
トゥールーズソーセージのローストとチーズ入りじゃが芋のピュレ“アリゴ” ¥1,900
コーヒー
を挟んで…
〜口直しにもぴったりのグラニテ
代官山ヒルサイドテラスA棟の中地下
大阪万博カナダ館のシェフとして来日後、六本木イル・ ド・フランスなどでシェフを務め、2013年にはレジオン・ド ヌール勲章を受章したアンドレ・パッション 氏のお店
高級レストランが脚光を浴びたフレンチブームの真っ直中の1984年にグランメゾンとしてレストラン パッションを開店したパッション氏の原点は、実は、六本木の名店イル・ド・フランスで作っていた生まれ故郷の伝統料理=「母親の作った料理」
そして、レストラン パッション開店から約20年を経て始まったビストロブームでフランスの郷土料理や家庭料理に目が向けられるようになって、ようやくパッション氏が原点に帰って出したお店が、レストランパッションの向かいにオープンしたル・ビストロ・パッション
そのル・ビストロ・パッションが進化して2012年9月27日にグランドーオープンしたル・コントワール・オクシ タンで腕を振るうのは、レストランパッションでパッション氏の右腕として、24歳の若さでスーシェ フを務めた中山祐樹氏
コントワール(=フランス語でカウンター)、オクシタン(=南仏一帯)の名前が示す通り、「カウンターに座り、ワイン一杯だけでも気軽に楽しんでほしい」という思いで作られた、パッション氏の故郷ラングドック地方の家庭料理が気軽に楽しめるビストロです
ワインボトルで作られたランプやワインの箱をそのまま使ったテーブルなど、遊び心あふれるインテリア
グラスワイン(¥800)をオーダーすると、これらラングドック産の中から好みのワインを1種類選び、樽から直接注ぎます
グラス1杯に入る量なら、好きなだけ注いで良いという、ワイン好きにはたまらない仕組み
今回は、最近ル・コントワール・オクシタンを訪問したM.S.女史から、魅力的なスイーツがいっぱいあり過ぎて食べきれなかったからリベンジに付き合ってと連絡が入り、4名で訪問
オーダーに入る前に、全体のオーダー作戦に欠かせない今回メインのデセール(デザート)オーダーのイメージを固めるために、全種類のプティガトー(ケーキ)をのせたトレーとアイスクリーム類のラインナップを確認します
4人でどこまで食べられるか…
ボードに書かれた“本日のオススメ”あり
オレンジヴィネグレット
と
焼きとうもろこしの冷製ポタージュ(S)をチョイス
HILLSIDE PANTRY代官山の天然酵母のバゲット
日本人好みに、パリッとしたクラスト(皮)はそのまま、目の詰まったふっくらクラムを食べさせるバゲット
先ほどのアイスクリーム類のラインナップから、前菜として、以下を選択
前菜として選択した赤ピーマン感の強いソルベ
なかなかのボリュームです
もう一つの前菜のソルベは、アニシードをはじめ15種類のハーブから作られた、200年の歴史を誇るフランス産アニスリキュールのソルベ
アニスがしっかり香ります😊
フランスの南西部にあるフランス第五の町トゥールーズのソーセージは、この後いただくカスレなどの料理にも使われる、生ソーセージの王様
そして、メンバーの一人が来る前から食べることを決めていたフランス中南部地方の郷土料理“アリゴ”
ジャガイモベースにチーズを混ぜ合わせた、「餅のよう」に非常によく伸びるのが特徴です
モンレジョ風豚肉と白いんげん豆の煮込み ¥2,400
先ほどのトゥールーズから西南西90kmのモンレジョの町の家庭料理
ビストロ料理として出されることの多い、ラングドック地方の名物料理カスレです
やや塩味の強い味付けはパッションさん直伝の“母のレシピ”によるものだそうで、これはワインが進みます
遅れてきたメンバーもいるので、再度全種類のケーキをのせたトレーをテーブルまで運んでもらいます
どのデザートも一律¥480
手前左から、時計回りに
ガトーフロマージュ
オクシタンタルト
マンゴームースとオレンジのメレンゲ生地
ピスタチオのムース
〜ザクザクのチョコレート生地との食感の変化を愉しみます
洋梨のシブースト
ブルーベリーのタルト
ガトーショコラ
〜イチジクを練り込んだビスキュイショコラにホワイトチョコクリームのトッピング
パリブレスト
〜ヘーゼルナッツクリームの本格派
真ん中は、
オクシタンのクレームブリュレ“風”
〜少し粉感ありのかっちりタイプ
大満足の9種制覇!
残るはアイスクリーム類
前菜でいただいたソルベが思いのほかポーションがデカかったので、M.S.女史が“ハーフポーションにしてくれたら、5種類頼むんだけど…”と呟いたら実現した5種類オーダー
ロックフォールとパンドエピスのアイス
〜ブルーチーズとパンドエピスの見事なマリアージュ
アールグレイとミルクチョコレートのアイス
〜言うまでもなくベストアイス
アルマニャックとプルーンのアイス
〜ブランデーが香る贅沢アイス
バジルと無花果のアイス
〜バジルがスイーツに
桃のグラニテ
〜口直しにもぴったりのグラニテ
結局、前菜でいただいた2種を入れると、アイスクリーム類全8種類のうち、7種類を制覇
というわけで、全17種類のデセールのうち4人で16種類をいただき、M.S.女史のリベンジ完了です
フランス料理界の重鎮アンドレ・パッション氏直伝の料理がリーズナブルに愉しめる貴重なお店
ビストロスタイルで、このデセール充実度はなかなかないですよね
再訪決定です