クーリ@新富町
長野にある玉村豊男さんの採れたての新鮮な野菜を使った「ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー」で3年間「野菜」を学んだ折笠龍馬シェフが2009年4月に開いた銀座のハズレの小さなレストラン
店名のクーリ(Coulis)とは、ピューレして裏漉しした野菜や果物から作られる濃厚なソースのこと
レストランには、長野の「フロンティアファーマーズ」の有機野菜やシェフの実家・埼玉県小手指で作っている野菜が届くほか、池袋の自宅に作った小さな畑からも持ち込み、足りない分は築地に足を運ぶのだとか…
長野時代からの習慣で、毎朝目の前のたくさんの野菜を見てから何を作ろうかと考えるため、イタリアンやフレンチの枠に囚われないその日のおまかせコースのみ
産地直送の野菜をふんだんに使い野菜が持つ素材本来の魅力を充分に引き出した料理が特徴で、産地直送の魚や肉料理も、あくまで野菜が主役
どの皿にもサラダやグリルしたたっぷりの野菜が乗っかっていて、野菜好きにはたまりません
(あ、基本肉好きの僕にもたまりません)
本日のおまかせディナーコース ¥5,500
オススメの食前酒をソフトドリンクにアレンジしてもらいました、人参とパイナップルの炭酸割り
パンは2種
ブルーポピーシードとバゲット
amuse bouche
うどのフリットと北海道産馬糞ウニとカリフラワーのムース、黒米のチップを添えて
~うどの仄かな苦味をカリフラワーのムースが柔らかく包み、そこに濃厚なウニがソース代わりに絡みます
appetizer
・千葉県産の焼き〆鯖とナスに赤い大根のソースとビーツのスプマンテ
ゼンマイとアマランサス添え
~鯖の〆加減と絶妙の火入れ、初めていただくアマランサス、感動の一皿
中が空洞になった器も贅沢です
・バターナッツ(かぼちゃ)のスープと蝦夷鹿と菜の花のアヒージョ
~「新鮮な野菜は素材に力があるからそれだけで充分おいしい」とバターナッツに牛乳と塩だけ
バターナッツの濃厚だけど柔らかな甘みに心も蕩けそう
蝦夷鹿の弾力ある食感と菜の花のちょっとコリッとした歯応えの絶妙のコンビネーション
・クーリ流バーニャカウダ
~パプリカの暖かいソースと竹炭マヨネーズでいただく新鮮野菜
野菜の旨味がストレートに襲って来ます!
・青森県産マコガレイと千葉県産カツオのサラダ仕立て
固形ドレッシング添え
~液体窒素で瞬間に固めたドレッシングが舌の上でほどけます
器がまた素敵…でも、仕舞うのに棚1段が丸々占領されるんだそう
・白子のソテー、チヂミキャベツにゴルゴンゾーラソース
~表面に焦げ目を付けた白子がカリンほわっ、ゴルゴンゾーラがちょいピリッ
main dish
・ハマグリのスープと真鯛のポワレの二段重ね
下段の真鯛の上にかかるのは帆立のパスタ
~お皿が二重構造となっていて、中に藁と桜のチップという仕掛け
すでにお腹いっぱいのハズが、この燻された薫りで食欲復活
dessert
・紅茶のシフォンとクッキー&バニラアイス、苺のジェル、安納芋のピューレに苺ソース
~デセールまで手抜き一切なし!
特に安納芋のピューレの甘み、クッキー&バニラアイスのシャリッ
他では味わえないOnly1の料理、素敵な笑顔のサービス、居心地の良いカジュアルな空間、繁華街から離れた隠れ家的立地、再訪決定です