ドーンさんのいえ、アメリカのシアトルにあるドンさんの家はいつも賑やかです。とてもたくさんの子どもたちが暮らしているから。

 

 

子どもたちは6人、7人、8人、10人以上の時もあります。おかあさんやおとうさんが死んでしまったり、病気になったりしていっしょに暮らせなくなった子どもたちがここで暮らすために次々とやってくるからです。悲しいことだけど、子どもを育てるには若すぎたり、生活が苦しすぎたり、つらいことばっかりあって、自分の子どもを愛せないおかあさんやおとうさんもいます。ひとりぼっちで、悲しい思いや、おなかをすかしたものの子どもたち、おとうさんやおかあさんやまわりの大人からいじめられたり、たたかれたりしている子どもたちも、けっして少なくないのです。ドーンさんは子どもが大好き。結婚してクリスとエリザベスの二人の子どもたちが生まれたけれど、そのあとで

 

 

二人のおとうさんとは離婚しました。そして、もっとたくさんの子どもたちと暮らしたいと思って、おとうさんやおかあさんと暮らせない子どもたちの「里親」をすることにしました。まだクレスとエリザベスが小さい頃から、たくさんの子どもたちをあずかって育ててきました。たくさんといっても、とってもたくさん。10人でもなくて、50人でもなくて、100人でもなくて、3000人よりもっとたくさん!すぐに助けてもらわないといけない子どもたちが急にくることもあるし、数日しかいない子もいます。大人になって仕事を見つけて出て行くまで、何年もいる子どもいます。その中のエイミーという女の子は、法律の手続きをしてドーンさんの家の養女になりました。ドーンさんは、いっひょに暮らした

 

 

どの子のこともぜんぶおぼえていて、みんなを愛しています。3000人の子どもたちとちっしょに育ったクリスは、もう大人になって、家でドーンさんといっしょに子どもたちの世話をしています。エリザベスは近くで友達と暮らしながら、小さな子どもたちの世話をする仕事をしています。今日は、ここまで、では次回!