7つの習慣 スティーブン・R・コヴィー博士
私たちは、前の世代がつくりあげてきた土台の上に自分たちの成功を築くことを繰り返してきた結果、土台そのものを築く大切さを忘れてしまったのだろう。あるいは、種をまかずに長年刈入れを続けて来たせいで、種をまく必要性を忘れてしまっているのかもしれない。
原則は灯台である。それは破ることはできない自然の法則である。「十戒」という映画の製作で有名になったセシル・B・デミル監督は次のように表現した。「神の法律<原則>を破ることはできない。それを破ろうとすれば自分自身が破れるだけだ」
インサイド・アウトという新しい考えのレベル
アルバート・アインシュタインは次のように述べている。「我々の直面する重要な問題は、それをつくったときと同じレベルで解決することはできない」個性主義で生活する中で私たちがつくってきた人間関係などの問題は、実はもっと深い根本的な問題の結果であり、その問題が生じた時に考えていたような上辺だけのレベルで解決することはできないということだ。
第一、第二、第三の習慣に対して”心の扉”を開ける結果は、自分を信じる飛躍的な向上である。自分自身をさらに深く知るようになり、独自の貢献する能力に目覚めるようになる。その価値観に基づいて生活すれば、誠実、自制、内的な方向性が増し、充実した平安な気持ちに満たされる。他人の意見や人との比較によってではなく、自分の中から自分自身を定義できるようになる。それによって第三者が見ているかどうかではなく、正しいかどうかで物事を判断し行動することができるようになるのである。
逆説的であるが、他人があなたのことをどう考えているかということを気にしなくなるにつれて、彼らの気持ちや自分との関係をもっと大切にするようになる。他人の欠点があなたの生活を支配しなくなる。自分の心の奥に確固たる中心を持つようになり、周りの世界の変化に振り回されず対応できるようになるのだ。
トーマス・ペインの言葉。「人は簡単に手に入るものには、価値をおこうとはしない。物に価値を与えるのはその代価の高さだけである」
責任は英語でResponsibilityという。この言葉の語源を見るとResponse:反応とAbility:能力という二つの言葉からなっている。主体性のある人はそのResponsibility(自分の反応を選択する能力)を発揮している。彼らは自分の行動に対する責任を取り、状況や環境、または条件づけのせいにしようとはしない。彼らの行動は自らの価値観に基づく意識的な選択の結果であり、状況によって起きる一時的な感情の結果ではない。
エリナー・ルーズベルトは次のように表現している。「あなたの許可なくして、誰もあなたを傷つけることはできない」またガンジーの言葉によれば、「自分で投げ捨てさえしなければ、誰も私たちの自尊心を奪うことはできない」
アルコール依存症連合会という断酒団体があるが、その座右の銘はとても参考になる。「主よ、変えるべき変えられることを変える勇気を、変えられないことを受け入れる平和を、そしてその区分をつける知恵を与えたまえ」