
おすすめ度: ☆☆☆☆ (Very good)
マイケル・カーティス監督、ジョーン・クロフォード主演の「Mildred Pierce (1945)」をDVDで観た。最初にお断りしなければいけないのは、この作品、日本では未公開で、DVDもリリースされていない様子。でもallcinema.netによると「深夜の銃声」とか「偽りの結婚」というタイトルでTV放映されたことがある模様。「カサブランカ (Casablanca)」の監督に、「グランドホテル (Grand Hotel)」でグレタ・ガルボと共演し、この映画でアカデミー主演女優賞を受賞した往年の名女優ジョーン・クロフォード、そしてこの映画の原作が「郵便配達は二度ベルを鳴らす (The Postman Always Rings Twice)」のジェームズ・M・ケインのフィルム・ノアール作品ということで、なかなか期待が高まりましたが、その期待を十分裏切らない作品でした。
Mildred Pierce(ジョーン・クロフォード)の現在の夫 Monte Beragon(ザカリー・スコット)は彼のビーチハウスで何者かの銃弾に撃たれて命を落とす。殺人事件の事情徴収のために、彼女は警察署に連行される。警察官から彼女の前夫が殺人容疑者と伝えられるが、彼女はそれはあり得ないと主張。なぜ彼女はそんな確信があるのか?彼女は自分の過去にさかのぼって説明を始めるのだが…。
グレタ・ガルボを堪能しようと「グランドホテル (Grand Hotel)」を見たら、彼女ももちろん良かったですが、私はこのジョーン・クロフォードの役が非常に印象に残ったので、彼女を見たくて、この作品を見た訳ですが、本当に彼女の魅力が堪能できます。アカデミー主演女優賞受賞も納得。フィルム・ノアールですが、単に殺人事件のストーリに終始せず、ジョーン・クロフォードを中心とした人間ドラマがよく描かれてます。幼少時代を貧しく過ごし、お金に固執する性格に育ってしまったジョーン・クロフォードの娘役のアン・ブライスの演技もまた凄いんです。
果たして本当の犯人は誰か?実は私は映画の途中で分かってしまいましたが、それでも興味深く最後まで見れるのは、キャラクタの掘り下げ方がよく出来ているからでしょう。ジョーン・クロフォードの演技を楽しむ上でも、こんな上質な作品が未公開とは本当にもったいないです。