5月8日。 | わんことつくばで遊ぼう!てくてく(つくば)にっき。

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わんことつくば界隈で暮らす主婦・さちきです。
愛犬はミニピンミックスのめいとミニピンのひな。
茨城県南のわんこ同伴スポットを中心に
「安全なリード作り」の研究、
日々の出来事をつづっています。

【内容が重いので、重いのが苦手な方はスルーしてください】


今日は5月8日。
「みり」の誕生日です。
そして、命日でもあります。

「みり」というのは、ぐらむさんと私の間に授かった赤ちゃん。
ぐらむさんの子だから「みり」、
ミリ単位の小さな子だったから「みり」と名づけました。

元々、私の身体はホルモンバランスがどうやら変なようで、
地元の大学病院の教授からは「妊娠は難しい」と言われていました。
そんな中で「みり」がやってきたのです。

あれから何年経ったのでしょうか。
あのときのわたしは、緊急入院したにも関わらず、
仕事をしようとパソコンを持ち込んでくらい
夢を追いかけるのに無我夢中でした。

そのせいもあって、「みり」がわたしのおなかからいなくなってから、
また帰ってきてくれる日を待ち望むと同時に
自らを責めずにはいられませんでした。

どんなに笑っていても、いつも心のどこかに穴が開いていて、
その穴から、喜びがすぅっと流れてしまうような毎日。

「みりが帰ってきたら、今度はすぐに安静にしよう」
新しい仕事に就いても、夢中になることを諦めていました。

「みりは今の家だと、自分の部屋がないことを心配してるのかな」
今より大きなマイホーム探しをしてみました。

「玄関に枝きりはさみがあるから、みりは入ってこれないのかな」
小さなことまで気になってきました。

そうやって、月日は流れても「みり」は帰ってきませんでした。
砂時計の砂が積もるように、心に澱が溜まっていきました。

しばらくして、「みりが帰ってきやすいように」と、
朝日新聞の一面で紹介されたホルモン研究の第一人者の先生に
診てもらうことにしました。

私のホルモンバランスの不調の原因を突き止めることは出来ましたが、
結局は「みり」は帰ってきませんでした。
治療を次のステップにすると、毎日の通院が必要だと告げられ、
朝6時半の高速バスで、月に一度の通院生活は約9ヶ月で幕を閉じました。

地元の大学病院に戻ったら、さらに治療のステップを上げましょうと告げられました。
いわゆる人工授精です。

「子供がいるならいるなりの、いないならいないなりの人生を歩もう」
ぐらむさんと話し合った結果、治療は止めました。

「そろそろ赤ちゃん産んであげたら?旦那さんかわいそうよ」と
職場の人から言われることもありました。
「犬なんか飼ってるから、子供ができないんだ!」と
知り合いにめいを取り上げられそうになったこともあります。

心から血が流れるような痛みでした。
笑うことさえ、苦しくなっていきました。

そうして、昨年の5月に、「かんた」を我が家に迎え入れました。
それからというもの、悩む時間もなくて
「みり」の帰りは「みり」に任せようと思えるようになっていきました。

でも、やっぱり忘れることはできません。
おとといからずっと、「みり」を失ったときのおなかの痛みを感じては
涙を止められずにいました。

今回、ブログに「みり」のこと書くのは、正直言って抵抗がありました。
どうして書いたのかというと、この記事を「みり」の碑として、
「5月8日」を乗り越えようとそう決めたのです。

私が「わたしらしく」いられるために。
そして、いつかまた、「みり」が私たちの子になりたいと思ってくれるように、
笑顔あふれる家庭を作っていこう、と今は思います。

お見苦しい長文を読んでいただきありがとうございました。
妊娠、出産につきましては、さまざまな見解もあると思いますので、
コメント欄は今回に限り、閉じさせていただきました。

お付き合い、ありがとうございました。
また、この記事は近日中に削除する予定です。