仕事をしていると理不尽なことは多いかと思います。

お客さんがあっての仕事だとなおのこと。


ただ、明らかに顧客に非があるのになすりつけようとするケースが多く、困ることもしばしば。


1:空港でのこと

セキュリティを入れたのですが、数週間経ったら「インターネットが繋がらなくなった」

警備システムは電話回線などを使うので作業をすることはありますので、夜中でしたが飛んでいきました。

散々愚痴を言われた結果…

自分らでレイアウト変更をしたときにHUBの差し替えでループ、つまりHUBからWANへ繋がるLANケーブルが自分のHUBのポートに刺さってるのを発見。

真冬の真夜中、自宅から1時間かけてぶっ飛んで行って1分で解決。


2:学校でのこと

同じくセキュリティを入れている学校で、電話が繋がらなくなったとの連絡。

片道40kmを高速使って飛んで行き(法定速度は守りましたよ、高速代は自腹ですが)、外線などを確認すると確かに電話が一切つながらない。

ただ、私らの警備システムはメインでアナログ回線を使っておらず、またバックアップでアナログのポートに「入れている」だけです。

安全装置もあり、万が一機器故障があっても顧客側には迷惑がかからないはず。


調べると非常用として使われている電話すら鳴らない。

つまり、この学校は電話回線が切断されている状態!


まあ、これも結局「レイアウト変更して構内交換機の配線を抜いてしまった」というオチでした。


しかし、見つけるまでは罵声の嵐。

学校の先生ですよ。それも公立の。


そのあとあまりの酷さと、電話が繋がらず業務に支障があったということで学校・私どもそれぞれに自治体に報告する羽目に。

もちろん私どもはおとがめなしどころか、教育委員会からはお詫びされるほどでしたが、散々罵声を浴びせた教頭はそのあと…


3:学校でのこと2

セキュリティを入れた学校。

たびたび1Fにある同じ場所のセンサーが故障します。

明らかにおかしく、しかも配線引き直ししても故障。

散々おとがめを受けたのですが、ある時大雨が降ってる中故障。

天井裏を見ると、鉄筋コンクリートの校舎のどこからか雨が天井裏まで伝ってきて、センサー付近に。

電線、通信線すべて水浸し。

何故か天井材にはシミひとつないという状態。


写真を撮り、どうやってもこのままではうちはなすすべがない、と伝えると事務担当が激高。

「契約を切る」

「お前らのような業者は見たことがない」


ええ、私どももあなたのような「建物の瑕疵による問題なのになすりつけようとする人」は見たことがありません。


こちらの学校も公立学校だったので、契約先である教育委員会に連絡しまして、建物補修まではセンサーを殺すことに。

件の事務担当はほかにも問題があったようですぐ人事異動。


4:銀行の関連会社のこと

建物内部は警備システムが入っており、警備契約対象も当然「建物内」に限定されています。

ところが、可燃物を敷地内の屋外に置いており放火か失火か不明ですが火災が発生。

幸いなことに軽く煤がついただけで建物や周辺住宅には延焼がありませんでした。


朝一番で呼び出されその会社の窓口である専務が開口一番

「警備はなにやってんだ!」


常駐ではありませんよ?

火災警報もならない屋外ですよ?

うちの管理範囲外ですよ?


とやんわり伝えても「●△□@&%(%#)Q&ふじこ」状態。


現場検証の警察官と話をして、明らかに警備に関係ないということを説得してもらってようやく収まりましたが…

この方、地元有力銀行の天下りなんですよね。

こんな人間が銀行でなにをやってたのでしょう、と不安になってしまいました。


5:食品製造会社のおと

建物警備以外に、冷凍設備の異常を検知するようにしてありました。

ある時、冷凍庫が故障多発し業者もなかなか直せなくなり、しょっちゅう異常がでるように。

なんでも氷点下何十度を上回ると品質が落ちるので大変なことになるようです。


何週間かこれが続きました。

ある時、異常が出たので通報先へ連絡すると

「あんたらが冷凍庫から商品だして別の冷凍庫へ移動させてくれ」

というとんでもない話が。

フォーク運転する人はいないし、そもそも食品会社が衛生対策もしてない警備員に食材を弄らせるわけ?

ということを伝え、動いてもらいましたが…



まあ、例を挙げると枚挙に暇がないのですが。

いずれにしても地元でそこそこ有名な企業なり公共の職員なのに理路整然とモノを考えられない人が多かったのには驚きました。


普通の商談でも赤字出る金額を平気で提示してきて、受けないと.

「○○さんではやると言った」

「これからの付き合いを考えろ」

「俺を誰だと思ってるんだ。サービスでやれ」

なんてのを平気で言ってきます。


まあ、順番に

「ではそちらにご用命ください。当方は慈善事業ではないので赤字物件はお受けいたしません」

「では、当方が御社に業務を発注するときには同じことを言っても受託していただけるんですよね?」

「△△会社の●●さんですよね。凄んでも仕事はタダになりませんよ」

ご返答させていただいてます。


いや、実際にあるんですよ?驚きます。

場合によっては公務員が堂々と脅迫してくるので、商談時にはレコーダー廻すのが癖になっています。


こんな非常識な連中が、日本の経済をおかしくしてるのではないでしょうか。

労働にはきちんとした対価を払うべきです。

削る為の努力を「赤字」にするのは無能な人間でしかありません。


最近、また増えてきたので思わず書いてしまいました。