ネットでいろんなホームページやブログを拝見しております。


中に、「DIYで防犯カメラや防犯機器を設置しました」と、ご丁寧に写真付きで公開している方をお見かけいたします。


一応ご忠告させていただいたのですが、本人は


「一部しか公開してないから大丈夫」


と、意に介しておりません。




私ら本業でやっている人間の中にも、防犯機器に対する知識が不足しているために間違った設置や、妨害工作を想定していない単純な設置をしているところもございます。


いまや犯罪者は知能化しております。


また、いろんな方法で情報を得ることも可能です。



折角設置した防犯設備を、無下に公開することは


「どろぼうさん、いらっしゃい」


と言っている事に等しいわけです。


大手警備会社を信用せずに設置した、といっている割に配慮が足りないと言うか…



特に


「電話装置を使って自宅へ通報するようにしています」


なんて書いているのは、あからさまに妨害されますよ。




証拠を撮影するのに防犯カメラをつけた、なんていっておいてレコーダーを写真でアップし、カメラは写真に加え機種名と機能までご丁寧にアップしている。



これ、私がその方の警戒エリアを狙っている人間なら速攻妨害し、更に証拠を徹底的に抹消し、おまけに通報妨害してしまいますよね。

妨害方法は一切記述できませんが、十分可能であることを皆様には理解していただければと思います。

妨害する手順も私には頭に浮かんでしまいます。


ここまで書いたのは、防犯対策をしても自意識過剰では犯罪者を呼び込んでしまう、ということを理解して欲しいからです。


犯行を行う人間は、現場の下見ってものを行います。


その下見を、ネットでわかりやすく公開してどうするの??と。



皆様方には間違っても自宅の防犯設備や鍵などを安易に公開しないことをお願いいたします。


某リフォーム番組の時にも書きましたが、建物及び周囲の防犯状況や建物設備を公開することは防犯の観点からみて絶対に辞めて頂きたいと思います。


防犯や防災対策に「絶対大丈夫!」ということはございません。


例えば

抜群の精度を誇る指紋認証錠 タッチゲートSB740 補助錠タイプ
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指紋認証錠 フキタッチロックR リモコン付き
¥126,000
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こんな謳い文句で補助錠は販売されていますが、これを開けることはそんなに難しくはありません。


実際、管理会社やオーナー様に依頼されて、この類の指紋照合錠をいくつか突破しております。

もちろん通常ではお受けいたしませんが、絶対の自信を持っていたメーカースタッフですら驚いていたほどです。


知識があり、また構造を理解するものにとって情報が事前にわかると言うことは、それだけでセキュリティレベルが落ちてしまうわけです。


何のために防犯設備をつけたのか。

それをお忘れなきよう。