ケガした!カネ出せ!「セミプロ当たり屋」が増加中

http://news.ameba.jp/domestic/2009/09/45975.html


私、普通資格ですが自動車単種目保険士です。

上級は勉強しないで受けたので落ちましたが(笑)


さて、記事の中にないのですが


「保険屋が事故被害者を舐めて掛かる」


ことが実際にあります。


昨年、Y字路の優先道路を走行中、一時停止不確認の車が飛び出してきて追突・廃車になる事故に逢いました。


私が目視で停車してた相手の車を見ているにもかかわらず、相手が無謀にも出てきたわけですが…

凍結路の為、30km/h割ってABSが効くほどのブレーキングでステア切るも間に合わず…


相手は女性でしたが事故直後は車から降りてこず、

何をしているかと思えばケータイ。


ドアを開けると


「私は悪くない」


の一点張り。


まあ、怒鳴ってやりましたがね。


ケータイのカメラで事故車両の位置関係、スリップ痕(凍結路で交通量があるので消えないうちに)、背景を入れた車両状況の撮影、相手車両のナンバーなどを撮影しました。


警察、保険屋に即連絡と共に、通行する車両の誘導、警察への対応。


相手は一切動かず。


結局、現場検証でしぶしぶ車から出て、状況を警官に問われ、警官が


「あんたのほうが悪い!」


といわれて、初めて自分のほうが悪いと認識したようです。


最初は物損扱いにしたのですが、首と腰にかなりな痛みを感じて病院に行くと「いわゆるむち打ち」ということで…

人身事故へ切り替えで、改めて現場検証。


この時点で数日経っているので現場には証拠がありません。

そこで、撮影した写真を元に、車速や衝突箇所の特定などをしたわけです。

被害者が全部やったのですが、こうでもしないと不利なことをされてもわからないわけですし。


で、問題がこれから。


人身事故、特にむち打ちについては補償があまりよろしくありません。

うちの保険屋(三井ダイレクト)は車両・人身共にかなり早く動いてくれましたが、問題は相手側。


車両の事故査定も何度催促しても動かない有様。

最後、専門用語や事故処理の処理内容を電話で伝えると

「あのぅ…ずいぶんお詳しいようですが?」

だそうで。


「一応、普通資格ですが自動車単種目の保険士資格あります」


と伝えると、手のひらを返したような丁寧な対応に。


そうです。

相手の保険屋は


「素人だからわかるまい」


という、出鱈目な対応をしていたわけですね。


担当者も言うことがころころ代わる、途中で代わった担当者は引継ぎがちゃんとできてない。


ここに来て業を煮やしたのですが、なにせ歯止めがない。


そこで、人身事故の現場検証後、警察へ呼び出され相手の量刑について

「量刑を望まない」

「量刑を望む」

と言う選択がある、と言われ


「条件付で量刑を望む、ということはできますか?」

と担当警官に問うと


「可能です」


ということだったので


「本事故に掛かる人身・物損の保険処理について、適切に行われることを条件に量刑を望まない」


という一文をつけさせました。


人身事故の場合に限りますが、こういった処理も可能です。

刑事罰が加わるので、免許の点数などにも響きます。


このことを保険屋・相手双方に伝えたところ、更に処理速度がアップ。


こちらは正当な手順を踏み、警察にも確認を取った上での処理ですから問題はありません。


ちゃんとした方が相手ならばこんなこともしなかったんですよ。

今までも何度か事故に逢いましたが、相手の方がきちんとすれば全然ごねる必要ありません。


今回のような「相手のミスに巻き込まれたのに、相手が逆切れ」

や、以前あった「吹雪の中でケータイかけてて追突してきたのに逆切れ」なんてのは愚の骨頂。


泣き寝入りしないためにも、歯止めに「法的措置」を正当な手段で用いたわけです。


逆に言えば、ここまでしないといけない保険屋だったわけで…


上の記事では「モンスター被害者」みたいに書いてますが…

実際、自分で事故に逢って加害者側の出鱈目な対応をされれば、被害者側は泣き寝入りをするか、戦うかしか残ってません。


実際、車両保険ですらこちらがプロ(中古自動車査定士もあります)であり、指摘しまくると全部加算しましたよ。

つまり、申し出がなければ後付けOPやメーカーOPの残存価格分すら認めてもらえません。


ひどい目にあった側からすれば

「やられた上に保険屋も論破しなければいけないし、治療もしなければいけないし、車も買わなきゃいけないし、通勤に車つかえないし」と、散々なんですよ。


私からすれば、モンスターなのは保険屋ですね。


こういう目にも逢っているので、自動車保険は良く考える必要があると思いますし、自分のHPで比較見積サービスを紹介しているわけです。


同じ条件で申し込んでも、保険料からなにから全部ばらばらで出てきますよ。

中には車両保険ありで申し込んでも、絶対車両保険つけない会社もあります。


ということで、事故発生時のアドバイスをば


・どんな軽微な事故でも示談にしないこと。


・写真が撮れるなら

「自分の車の位置(なるべく背景をいれて、最低2方向から」

「相手の車の位置(同上)」

「お互いの車のタイヤから伸びているブレーキ痕」

「相手の車両ナンバー」

「相手車両に乗っている人間の数」

は撮影しておきたいですね。車の破損状況はあとで結構


・事故発生時間を記憶しておくこと(写真撮影時間やケータイでの110番時間でもOK)


・事故時の車両速度を記憶しておくこと。


・双方の保険屋に遅滞なく連絡すること


・自分が加害者の場合は、相手の負傷状態や心的ストレスに対しての手配・ケアを絶対忘れないこと

 …私のように相手があまりに無礼な場合は後々も信用できずに法的手段をとることもあります。


・痛みがあれば早期に受診すること


・自分と相手それぞれの保険屋とのやり取りは電話・面談折衝の内容を相手社名が入った書類に記録させ、Faxさせること(Faxがなければ適宜郵送)


・人身事故の場合は加害者側への刑罰についてヒアリングされると思うので

「事故の爾後対応を適切にすることで刑罰を求めない」ということにすれば、相手側(本人・保険会社)も対応をおろそかにしなくなります。

要は「対応ちゃんとしないから刑罰絶対つけろ!」と言えるわけですからね。

そのために、警察によるヒアリング時にそういうことをしておくわけです。



・保険屋の言い分を鵜呑みにせず、保険知識のある人に相談すること。

例えば「治療は医師しかNG」というのも、実は殆ど嘘。

条件を満たしたり、折衝によっては問題なく使えます(治療機関が短いなどの条件はありますけどね)


・保険処理が完了するまでは示談書を返送しないこと。

特に後遺障害などが残ったり、多額の修理費を要したりなどの事後処理が大きくなる場合は、それらの確約を「保険会社(保険屋は窓口だったりしますからね)の書類」として作らせ、確約することです。

私の場合、後遺障害についての書類は、保険屋の規定条項を書き出させ、それを基準に

「後遺障害認定の期限」

「後遺障害発生時の対応」

について、保険会社に書面を作らせ、正副の2通をそれぞれ保険会社と私で押印したものを保管しています。

これらは全て「保険会社に作らせる」ことが重要です。

こちらが作ってしまうと、後々トラブルが起きたときに書面の効力がない場合がありえます。

社印と支店長名、担当者名を直筆で入れさせました。


もちろん、全部の事故に当てはまるわけではありませんし、こういうことをやってゴネることが目的ではありません。


事故って、被害者もすごい負担があるものなんです。

時間や痛み、金銭的なもので自分が悪くなくても大変な目に逢う。

これでは救われません。


迅速に対処することで解決することがあるわけで、そのための参考にと思い書いてみました。


最近はネットで一括見積比較請求が出来ます

http://tecsasaki.iinaa.net/hoken.html

こちらを利用してみてはいかがでしょうか?


評判はネットで調べれば出てきますが、うちで夫婦共々使っている「三井ダイレクト」は担当者が丁寧でした。

ちょっとだけ引継ぎが悪かったのですが、支払いは迅速、クロージングも早かったです。


保険料のことだけいうのはあまり好きではありませんが、ネット加入すれば数千円割引になるケースが多いので、同一条件であれば一般の保険会社から乗り換えるのも一考です。


ただ、保険会社との交渉が苦手な場合は、地元の保険屋に任せるのもいいと思います。

青森市内なら保険屋紹介しますよ。

その場合はご相談ください。