Mictlan

Mictlan

ミクトランは、アステカ神話において九層目にある最下層の冥府であり、北の果てにある。

「二月の勝者」

高瀬志帆 全21巻

 

子供が何年か前に中学受験をしていて、最初は登場人物の小学生より子供の方が年下だったけど、追いつき、受験を先に終え、追い越してしまっていた。

最終巻がとうとう発売。登場人物の小学生達はようやく受験を終えて、かれらの気持ち、保護者の気持ち、塾の先生方の気持ち、それぞれがすごく身にしみて、感慨深く読了。

ラストは6年後。久しぶりに英国から帰国した黒木先生の左薬指には指輪。指輪? え、相手だれ?

 

本命:ミサンガの人

 

対抗:英国にいる間に「フリースクール出身のバックパッカー、自分をしっかり持ってる系女子」と知り合って恋に落ち結婚。「子供は母語の獲得が第一優先だ。日本に帰国しよう」「国際感覚が大事でしょ。帰らんわ」産まれた子供に対する教育方針で黒木は妻と対立する。中学受験の次はバイリンガル育児の内実を暴く、高瀬先生の次回作に乞うご期待。(注:嘘)

 

 

大穴:信念の違いから黒木と袂を分かった灰谷先生。しかし数年後、彼の胸には空虚感が。答えを求めて灰谷は英国に向かう。「黒木先生……僕は……」