アスベスト(石綿)労災認定2167事業所公表 厚生労働省
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3月29日 Vol 2-044
アスベストはスギ花粉よりもはるかに細かい繊維状の物質で、吸い込
んでから15年から50年後に、肺にたまることにより、肺が繊維化
する石綿肺や肺がん、胸膜や腹膜にできる悪性腫瘍中皮腫となる恐れ
があります。
診断は肺のレントゲン写真から読み取る必要がありますが、ある程度
の専門性が必要なため専門医のいる、各地の労災病院が適切とされて
います。
厚生労働省は、患者団体から認定事業書名の公表要求にもかかわらず、
公表すると対象事業所の任意の届出がなされず、患者の認定遅れが出
るとして公表を渋ってきましたが、石綿救済法の申請期限の2009
年3月まで1年足らずとなったため公表しました。
今回の公表は2167事業所ですが、2005年に公表された382
箇所も含めると、合計2544事業所に上ります。事業署名は厚生労
働省のホ-ムペ-ジで閲覧できます。電話相談も行っており、3月2
9日、30日午前10時から午後5時まで
03(3502)6750 03(3502)0876 03(35
02)6748 で受け付けています。
該当しそうな方は早急に相談されることをおすすめします。
アスベストは加工がしやすく、熱に強いため各種の業種に幅広く利用
されてきました。今回公表された業種で最多は建設業で全体の54.
4%、次いで船舶製造・修理業、土石製品製造業の25.1%、運輸、
小売業などありました。
都道府県別では、大阪の307、東京278、神奈川173、北海道
121事業所が目立ちます。アスベストは工場従業者だけでなく、工
場近隣の住民も吸い込む可能性が高く、また、衣服に付いたまま帰宅
した場合、家族も吸い込む可能性もあります。
アスベスト被害による被害者救済には、事業所従業員については労働
者災害保険法による労働基準監督署の労災認定により、保険給付、遺
族補償給付が、その他の人については石綿救済法により、治療中の医
療費の自己負担分と、月10万円の療養費が、患者が死亡していた場
合には特別遺族給付金が支払われます。
その他の人の認定は極めて厳しく、特別遺族給付金の対象となったの
は全申請件数の60%強の882件です。これは肺がん、中皮腫とア
スベストとの因果関係を認定するのが、認定工場従業者と比べて困難
なためです。
アスベストを製造する事業所は現在では0ですが、過去にアスベスト
を使った製品も多数あり、たとえばビル、住宅の解体の際に大量に飛
散する可能性が高く、飛散しないような工法など工事関係者はもとよ
り、近隣でも注意する必要があります。
中古住宅の売買の際にアスベストの使用の有無を重要事項説明書に記
載する義務が、宅地建物取引業者(不動産業者)に課せられています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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