Journey (風ノ旅ビト)
PS3にJourney(風ノ旅ビト)というゲームがあります。
今日はこの作品を紹介しようと思います。
ゲームのルールは
「障害を乗り越えて、ゴールまで辿りつく」
といたってシンプル。特に目新しさはありません。
では、何がこのゲームの魅力なのでしょうか。
やはり、この作品のタイトルにもなっている
「旅」
だと思っています。
まず、アートとサウンド。
旅の醍醐味は、その旅をしている景色を楽しむことです。
この作品は、それを味わうだけのビジュアルアートと世界観を持っています。
ただ、それだけではないです。
僕もインド一人旅をしていたので感じたことがあります。
「どこの誰かも分からない現地で出会った誰かと、ともに旅をする楽しさ」
この作品は、うまくそれを簡単に味わえるようにデザインされています。
旅は誰かと共有してこその旅ともいえます。
この作品、オンラインとつながることで、どこの誰かも知れない世界中の誰かと一緒に旅をすることができます。
しかも、それをうまく誘導しているのです。
1. 一緒に旅をできる人は一人だけ
例えばロビーシステムになっててその中から好きに選べだったら、「どこの誰かも分からない人を複数の中から選べない」「そもそもどうやって選べばよいのかわからない」ということになります。
システム側が、一人を選んでくれています。なので一緒に旅をするとなれば、その人になります。
またもっとたくさんの人がいたら、景色を楽しめなかったでしょう。
2. リアルなコミュニケーションの排除
やはり、どこの誰かもしれない人。リアルだったら気を使ってしまいます。
もしもチャットなんかができたら、「はじめまして」とか言わないといけないかな、「ありがとう」とか「ごめんなさい」とか言わないといけないかなといちいち気を使ってしまいます。
この作品の場合だと、そういうリアルなコミュニケーション手段を排除されています。なので気を使う必要がないというか気を使えなくしています。
旅をすることに集中させてくれます。
3. 自然と寄り添いたくなるようなデザイン
リアルなコミュニケーションを排除していて相手に気を使う必要がないのに、どうやって「一緒に旅をしている感」を味わえるのか。
うまく寄り添いたくなるようにデザインされているのです。
例えば、目的の場所まで空を飛ぶ場所があります。
この作品、空を飛ぶことができるのですが、一人だと空を飛ぶためのエネルギーを集めながら飛ばなければなりません。ただ、一緒に旅をしている人と寄り添って空を飛ぶと相手に空を飛ぶエネルギーを与えながら飛べるのです。なのでずっと空を飛び続けることができるのです。寄り添うことがゲームの攻略につながっているのです。
また別の場所では、定期的にやってくる吹雪をよけつつ進む場所があります。
そこでも、吹雪をよけるためには、その時々にある岩に隠れる必要があるのですが、その岩が一つしかないのです。なので、結果的に一緒に旅をしている人と寄り添うことになるのです。
これらの要素によって、気づくと見も知れない誰かと寄り添いながらゴールを目指していました。
しかもテンポもいいです。一時間くらいで一回の旅は終わるので。次はどんな人とどんな旅ができるかなと思わせてくれるのです。
最後に一言で言うならば
世界中にいる誰かと、一緒に旅をする楽しさを味わえる不思議な作品でした。
