韓国の攻略掲示板で精霊召喚士が登場した付近で、属性付与に関するいろいろな情報が書き込まれていました。(2016年3月~4月)
http://hkt.hangame.com/Forum/Board/공략/24967?page=77
まず、この記事の前に属性付与は「無属性スキルのみ属性を付与するもの」という認識が多くのプレーヤーでありました。(現在の日本でもそうですね)
記事から要点を抜き取ると・・・
・この記事の主は、もともと属性がついているスキルにも属性付与をすると、属性が上書きされることを知っていた。
・もともと付いている属性の属性強化をした場合と、上書き属性で属性強化した場合を比較した場合、スキルダメージが2~5%程低くなる。
・上書きしたスキルには、属性デバフがかからないものもある。
・開発に問い合わせもしたが、「プレーヤーがテストした結果が、正しい仕様です」という回答
・「もともとついているスキルの元素属性と違う属性付与をした場合、属性ダメージは属性強化値が高いほうが適用される」(コメント欄より)
そして、この記事の1つ前の記事で爆魔による属性付与の検証もしています。
・属性付与によって、もともと元素属性のついているスキルに属性は上書きされない
と結論付けています。
Lv65レベルキャップのあの時代は、属性付与珠が高く検証が困難でした。
訓練所での能力設定もなく、ダメージレポートもなかった時代ですからスキルダメージにかなりバラツキが出て、正確な検証はできなかったでしょう。
自分もこの情報を半年ぐらい前に知っていたのですが、公式掲示板に初心者向け情報として属性付与の情報が出たこともあり、検証してみることにしました。
【属性付与・属性強化の検証】
時空間術師の元素属性-火炎が付いているスキルの「メテオ」「デストラクタ移植」で検証しました。
スキルダメージのバラツキを極力なくすため、検証には必ず次の設定をしています。
・NPC商店で販売している武器・アクセを使用(未鑑定のまま)
・「~%の確立でダメージUP」などの称号・印章・イベントアクセサリーなどはつけない。
・訓練所にて、100%クリティカルになるようにクリティカル+3000 追加設定。
・各属性も、実用強化値レベルの350ぐらいになるように+200追加設定。
・命中による誤差を少なくするため+1500追加設定。
・各スキルは10回攻撃し、平均値で比較する。
※ステージで命中は1500以上あれば命中不足によるダメージ減少はないとのことです。(開発側の回答)
そして、5種類の属性付与と中級属性強化を用意して、メテオとデストラクタ移植のダメージレポートをとりました。
①火炎付与&火炎強化をした場合
このダメージレポートが基準になります。
②闇付与+闇強化をした場合
デストラクタ移植: スキルダメージ101%、属性デバフ+魔法召喚あり
メテオ: スキルダメージ89%、 属性デバフ+魔法召喚なし
③電撃付与+電撃強化をした場合
デストラクタ移植: スキルダメージ100%、属性デバフ+魔法召喚あり
メテオ: スキルダメージ89%、 属性デバフ+魔法召喚なし
④毒付与+毒強化をした場合
デストラクタ移植: スキルダメージ101%、属性デバフ+魔法召喚あり
メテオ: スキルダメージ89%、 属性デバフ+魔法召喚なし
⑤冷気付与+冷気強化をした場合
デストラクタ移植: スキルダメージ99%、 属性デバフ+魔法召喚あり
メテオ: スキルダメージ89%、 属性デバフ+魔法召喚なし
デストラクタもメテオも、属性上書きされているのがわかると思います。
ただ、デストラクタは属性デバフ+魔法召喚もされましたが、メテオはされずダメージも10%ほど低い結果となりました。
他に気になっていた、属性強化のみの場合と、属性強化珠の機能についても検証してみました。
⑥火炎属性付与なし&アクセサリーに火炎属性強化
デストラクタ移植: スキルダメージ100%、 属性デバフ+魔法召喚あり
メテオ: スキルダメージ100%、 属性デバフ+魔法召喚あり
これは、魔剣など全てのスキルに同一の元素属性がついている場合に属性付与なしで本当にいいのかどうかの検証のために行いましたが、問題ないようですね。
⑦火炎属性付与なし&アクセサリーに火炎属性強化をつけていなかった場合
デストラクタ移植: スキルダメージ100%、 属性デバフ+魔法召喚なし
メテオ: スキルダメージ 99%、 属性デバフ+魔法召喚なし
これは、アクセサリーにつける属性強化珠の機能検証です。
アクセサリーに属性強化珠をつけていないと属性デバフ(魔法召喚)が行われず、その分のダメージ「その他」が出ていませんね。
実際にはほとんどないケースですが、精霊召喚士の場合、魔法召喚させたい属性の属性強化珠を1箇所はつける必要があるということですね。
⑧冷気属性付与をしていて、属性強化値が元々の火炎属性のほうが高い場合の検証
デストラクタ移植: スキルダメージ 71%、 属性デバフ+魔法召喚あり
メテオ: スキルダメージ100%、 属性デバフ+魔法召喚なし
「元々の属性と違う属性付与した場合、ダメージは属性強化値の高いほうが適用される」の検証で行いました。
冷気付与-冷気強化を低くして、火炎強化のほうを今までと同じに設定しています。
デストラクタがかなり低く、冷気強化の属性強化値(ダメージ42%UP)が適用されています。
メテオは火炎強化の属性強化値(ダメージ102%UP)が適用されています。
実際には、武器に付与した属性でアクセサリーなど属性強化をするのでほとんどないケースですが、
メテオのみ属性強化値が高いほうが適用されています。
結論:「もともとついているスキルの元素属性と違う属性付与をした場合、属性ダメージは属性強化値が高いほうが適用される」この部分について、スキルによってそうなる場合とそうならない場合がある。
時空間術士において、もともと元素属性がついている残りのスキルが次元歪曲ですのでこれについても検証しました。
・火炎強化
・冷気付与+冷気強化
スキルダメージ 85%、 属性デバフ+魔法召喚あり
ダメージは低くなっていますが、このスキルを主力で使う人はほとんどいないと思います。
現状、即死回避の無敵技に使っているケースがほどんどではないでしょうか?
ですので、時空間術師についてはメテオをM振りしてよく使う人は火炎属性を、そうでない人は好きな属性を付けていいという結果になりました。
ここまでは属性付与で上書きこそされていますが、スキルによって仕様がバラバラなので自分で検証可能な職で追加検証しました。
【魔剣のスキル検証】
検証方法は同じです、全属性試すのは付与珠の在庫的に厳しいので冷気属性の上書きで検証です。
・闇強化(もともとついている元素属性で強化値を357:ダメージ107%UPに設定)
これが基準になります。
すべてのスキルのデータを取るのは大変なので、ダメージが気になるスキルで検証です。
ほとんどのスキルで闇属性デバフ+魔法召喚ありでした。
・冷気属性付与+冷気強化(強化値357に設定)
鬼刀吸引: ダメージ 87%、属性デバフ+魔法召喚なし
天十字斬: ダメージ 89%、属性デバフ+魔法召喚なし
天刀昇天: ダメージ 88%、属性デバフ+魔法召喚なし
抜刀一斬: ダメージ 89%、属性デバフ+魔法召喚なし
剣閃貫光: ダメージ 89%、属性デバフ+魔法召喚なし
魔導暴風: ダメージ 60%、属性デバフ+魔法召喚なし
魔導暴風は、属性上書きがされませんでした!(冷気属性強化のダメージUPが適用されていない)
その他のスキルは属性上書きはされていますが、上書きした属性の属性デバフ+魔法召喚なしです。
この結果から、わざわざ他の属性付与で上書きするメリットが全くありません。
せめて、魔法召喚ぐらいあればダメージが多少減っても冷気の凍結はいいかなぁとは思いましたが・・・これではダメですね。
魔剣士は、属性付与をするなら闇、または付与せず闇属性強化だけでいいという結論です。
【影術師のスキル検証】
・闇属性強化のみ
これが基準になります。
・冷気属性付与+冷気強化
ハーケン : ダメージ 60%
ウンター : ダメージ 60%
クラーツ : ダメージ 61%
スプリッター: ダメージ 60%
クラック : ダメージ 61%
グリーフ : ダメージ 60%
クローン : ダメージ100%、属性デバフ+魔法召喚あり(クローンのみ)
クローンは完全上書きされていますが、それ以外は上書きされないスキルということですね。
影術師も闇属性から逃れられないようです。
ということで、影術師は闇属性付与一択です。
自分が最初、時空間術師の2つのスキルだけ検証して、「属性付与で全てのスキルに上書きが可能」と結論付けてしまったのも勇み足でした。
もし、影のスキル2~3個ほどで検証していたとしたら「無属性スキルだけ属性付与される」という仕様は変わっていないと結論付けていたでしょう。
韓国の爆魔で検証をした人も、上書きされないスキルでたまたま検証しただけなんですよね。
スキル個別で属性付与に関する仕様が、ここまでバラバラだったとは誰が想像したでしょうか?
属性付与はゲームバランス上、大切な要素になっているのに仕様が統一どころかバラバラすぎて開発さんの手抜きとしか思えません!是非改善してもらいたい!!
【暗殺者のスキル検証】
暗殺の場合は、火炎スキルと毒スキルがあるので、分けて検証しました。
まずは、火炎スキルの検証から
①火炎強化
これが基準になります。
②冷気属性付与+冷気強化
丸太幻影 : ダメージ100%、属性デバフ+魔法召喚あり
爆砕離脱 : ダメージ 59%、属性デバフ+魔法召喚なし
起爆手裏剣: ダメージ 90%、属性デバフ+魔法召喚あり
また新しいタイプのスキルがありましたね。
起爆手裏剣は、属性上書きされ、属性デバフ+魔法召喚があるのに、ダメージは10%ほど低くなるタイプです。
爆砕離脱は、上書きされないスキルのようです。
③毒強化
両スキルとも、毒強化の場合は属性デバフ+魔法召喚がありました。これが基準になります。
④冷気属性付与+冷気強化
猛毒泥沼: ダメージ 60%、属性デバフ+魔法召喚なし
毒まき : ダメージ 58%、属性デバフ+魔法召喚なし
暗殺の毒スキルは、全く属性上書きされないスキルと判明しました。
火炎スキルで爆砕離脱以外は上書きできるので、毒付与もありかなと思いますね。
ということで、暗殺は火炎付与か毒付与がよさそうです。
【爆魔のスキル検証】
これについては、自分がLv70の爆魔をもっていませんのでダメージレポートによる検証はできていません。
ギルメンが検証した結果、「上書きはできている(属性強化のダメUPが乗っている)が、属性デバフ&魔法召喚がない」とのことなので、わざわざ火炎以外の属性を付与するメリットがなさそうです。
【属性付与に関するまとめ】
もともと元素属性がついているスキルに、別の属性付与をした場合の検証結果をまとめてみると・・・
・属性付与珠を使って、属性を上書きできるものとできないものが個別に設定されている。
・属性付与が上書きできるスキルにも、
①もともとの属性に比べてダメージが100%のものとダメージが減少するものがある。※1
②上書き属性の属性デバフ&魔法召喚されるものとされないものがある。
※1 属性強化値360前後で、スキルダメージが85~90%におちています。
韓国の掲示板のスレ主の2~5%減少に比べて大きな落ち込みに見えます。
これは、属性強化値が高いほどスキルダメージが減少しているということですね。
逆に、属性強化値が低い場合は、あまり差がなくなります。
※全てのスキルを調べたわけではありませんので、まだ他に何かあるかもしれません。
無属性スキルにも属性付与したときに正常に動作してないものもあるかもしれませんね。
スキル1つ1つ調べないと仕様が判明しないため、めんどくさい人は昔の「無属性スキルを任意の属性にするもの」と考えて付与すれば無難。
残りの、「冷気術師」「天狼主」「機工士」「精霊召喚士」「黒帝」について詳しく知りたい方は、是非検証してみてください。