第二部 昼休みの風景


とある会社の昼休みの風景、男は新聞を読んでいた。

新聞には戦後始まって以来の引きこもりによる初の逮捕者として

不条の事が大々的に取り上げられていた。男は言った

「おい、加藤、知ってるか、不条の奴が逮捕されたってさ」

「知ってますよ、テレビでもやってましたからねぇ」


その時、若い男が言った

「浅間山荘事件並みのショッキングな事件ですな、まぁ、例えて言うなれば、

ニュートンが万有引力を発見したみたいな感じですか」

「なぁ、志村よぉ、お前の例えは良く分からないし、

規模がでかいんだよ。今の例えに値段を付けるとしたら10円位かなぁ」


「田代さん、何にでも値段付けたがりますよね」

「いいか、加藤。プライスレスなんて俺には無いんだよ。俺は、

なんでも鑑定団だぜ」「だからと言って、僕の彼女にまで

値段付けなくてもいいでしょ。この前、ばったり会った時、

1980円位かなって、それは無いでしょ、田代さん」


「…そうそう、不条の事なんだけどさぁ」

「加藤君、見事にスルーされたね、例えて言うなら、

マックでスマイルくださいって言ったのに、ご注文はお決まりですかって、

何事も無かったように言われたみたいな」

「おっ、志村。今のは良かったよ、値段で言うと1万円位だなぁ」


志村は深々とお辞儀をしながら言った「ありがとうございます」

「で、不条さんがどうしたんです」

田代は志村の見事なお辞儀に見とれていたが、

加藤の言葉で思い出したかのように言った

「あぁ、そうそう、あいつ、良い奴だったよなぁ

何で、引きこもりで逮捕されちゃうかなぁ」


「でも、よぉく考えたら変ですよね、

何で引きこもりで逮捕されちゃうんですかねぇ、

というか、不条さんは引きこもりじゃないでしょ」

「うむ、正に不条理という奴ですな」「あぁ、腑に落ちないよなぁ、

無罪であって欲しいよ」「でも現行犯逮捕でしょ、有罪じゃないですか」


「じゃぁ、せめて死刑だけは勘弁してあげてほしいなぁ」

「引きこもりで死刑は無いでしょう、

というよりも引きこもりって犯罪なんですか」

「あぁ、犯罪なんじゃないの。だって立てこもりの兄弟でしょ、

だったら、犯罪かもね」「そうすか、田代さんが言うなら間違いないですね」


「そういえば、加藤君」「何だよ、志村」

「閉所恐怖症は直ったのかなって思ってさぁ」

「あぁ、加藤、閉所恐怖症だったんだよな」

「そうですよ、250万円の価値がある閉所恐怖症ですよ」

「そうそう、かなりひどいから、俺が250万円って言ったんだよなぁ。

思い出したよぉ」


「田代さん、加藤君が閉所恐怖症になった原因の話って知ってますか」

「いや、知らねぇ」「あれは加藤君が、小学生の頃でした。

加藤君は学校で有名なかくれんぼマスターでした。

もともと存在感が薄いというのもありますが、一度隠れたら、

誰も見つける事はできなかったんです」


「ほう、凄いな」「しかし、見つからないのは当たり前です。

加藤君は家に隠れていたのですから」「あぁ、かくれんぼの最中に

家に帰ってたのか」「そうです、しかし、この事に気づき、

不正を暴露した正義の少年がいました」

「志村、それはお前だ、俺はお前のせいでこうなった」


「へぇ~っ、志村と加藤は小学生からの仲だったのか」

「そう、正義の少年は私です」「俺は志村にはめられたんです」

「私は加藤君に言いました。この事は口外しない、その代わり、

僕の考えた計画を実行して欲しいと」

「あぁ、なんか面白くなってきたな」

「その計画とは・・・」


志村は目を閉じた。しばしの沈黙、そして目を開き言った

「三億円事件です・・・」「あぁぁ、嘘だろ」「はい、嘘です」

「もう、いいよ志村。この続きは俺が話すから、お前は何も言うな」

「加藤君、そうしてくれないか、僕にはこれ以上は無理だ」

「たいした話じゃないんですよ」


加藤は志村を見ながら言った

「こいつが、俺にかくれんぼのギネス記録に挑戦して欲しいって

言ったんですよ。それで、近所の空き地に業務用の冷蔵庫が捨ててあって、

その中に入れば絶対に誰にも見つからないから、

そこに入ってくれと言われたんですよ」

「入ったのか」「そうです」


今度は志村を睨みながら言った

「かくれんぼが始まって俺は、すぐに空地の業務用の冷蔵庫に入りました。

ご丁寧に水とカンパンが用意してありました」

「私が用意しました」

「それで、記録が達成できたら志村が呼びに来るという手筈だったんですが、

なかなか呼びに来ないんです」


「加藤君、その続きはやっぱり、僕に話させてくれ」「分かった」

「私はかくれんぼのギネス記録がどれくらいか知らなかったんです。

それで、知らないままでやっても意味が無いなと思って、

夜中に抜け出して空地へ行ったんです。

すると、ある筈の冷蔵庫が無くなっていたんです」


「そこからは俺が話すよ、その冷蔵庫は誰かが、

ゴミ廃棄場に運んだんです、それでドア側の方が下に置かれた状態で

開かなくなってしまって、僕は完全に閉じ込められてしまったんです。

全力で叫び続けたおかげで廃棄場の人に助けられました。

でも、それが原因じゃないんですよ」


加藤は田代の方に向き言った

「さっき、志村が不正を暴露したって、言ってましたよね」

「そういえば、言ってたなぁ。でも口外はしないとも言ってたけど」

「いえ、俺が冷蔵庫から生還した後のある日の帰りの会で

暴露しやがったんです」

「不正は正さねばならない、それが正義だ」


「うるさい、黙れ志村。お前のせいなんだぞ。その後の掃除時間に俺は、

掃除用具入れに閉じ込められました。

暗くて狭い掃除用具入れの中で外から聞こえる罵声に耐えていました。

その経験が原因で狭いところいると、

その時のことを思い出してしまって、苦しくなるんです・・・」


その時、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。

「おい、加藤、そんな事はもう忘れろ」「はい、頑張ります」

「あ、田代さん、一ついいですか」「ん?どうした志村」

「不条さん取調べで泣いたりしてませんかね」

「心配するな、あいつの忍耐力は国家予算並だぜ、大丈夫だろ」


(続)

※この小説みたいなのはtwitterにて私が
 つぶやいていたものをそのまま載せたものです。
 http://twitter.com/ElektrischKatze


第一部 はじまりの風景

る土曜日の夕方、オレは何もせず、ただボーっとしながら、ウトウトしていた。
その時だった、窓の外が妙に騒がしい事に気づいた。
何事かと、窓を開けてみた。そこには警官隊と母親の姿があっ た。
サングラスをかけた刑事とおぼしき角刈りの男が
自分の部屋がある二階を睨んでいた。

刑事は拡声器でオレに向ってこう言っ た、
「犯人に告ぐ、自分は西武(にしたけ)署の大門(おおかど)だ。
貴様の周りは我々に よって完全に包囲されている。
無駄な抵抗はやめて、大人しく出て来い」
意味が分からない。何故、自分がこんな事に巻き込まれているのか全く分からない。

そんな事を考えている時だった。刑事達の会話が聞こえてきた。
なにやら喧嘩をしているようだ。「ちょっとぉ、大門さん聞いてますか、
奴の母親を呼びますかって、聞いてるんですけど、何でシカトしてんすか」
「おい坂田、大門さんは団長って呼ばないと返事しねぇんだよ、覚えろよ」

「山田さん、それは知ってますけど、団長って呼ぶ意味が分からないですよぉ、
刑事ドラマじゃないんすよ」「坂田、大人になれ、大人には大人のルールがあるんだ。
それに俺は山田さんじゃない」 「あ?改名したんすか?」
「貴様、ふざけやがって、俺の事はヤマさんと呼べと言ったろ」

「だから、刑事ドラマじゃないんですよ、我々は公務員です。
ヤマさんとかゴリさんとかそんなのは、もう、うんざりだ、
大体、僕は何で坂田なんですか、僕の名前は松田です」
「だって、アホの坂田みたいなんだもん」
「もう、いいですその話は後で決着をつけましょう。団長ぉぉ」

「どうした、坂田」「団長、さっきから 僕が呼んでるのにシカトしてましたよね」
「何で俺が、鹿としなくちゃいけないんだよぉ、俺が鹿と何をしたんだよ、
あぁ、吐けこの野郎。そんな事言ってないで、さっさとあの馬鹿野郎の
親を連れて来い」「団長、さっきからそこに、いますけど」

「何だって?どこにいるんだ」「団長の後ろです」
団長と呼ばれた角刈りが後ろを向いた。
「ぐわぁ、背後霊・・・あ、違う。おお、これは不条さんのお母さんじゃないですか」
「息子がご迷惑をおかけしております。本当に申し訳ございません」
角刈りは母に拡声器を手渡した。

「さぁ、お母さん、息子さんを説得して 下さい」
「理(おさむ)の母親のメンツにかけて息子を外に出して見せます」
「お母さんお願いします」一体何が起きているんだ。
分からない、まだ状況が飲み 込めない。そうこうしている内に、
母が拡声器を片手にオレを説得しようとしていた。

「理ちゃん、今日の晩ご飯はカレーよ。 理ちゃん、辛いカレーは苦手だから、
甘口のカレーを作ったわ。林檎と蜂蜜と砂糖、しかも黒砂糖を入れたわ」
「おい、理ちゃん。聞いたか、今日はカレーだ。 しかも甘口だって言ってるぞ、
でもな、世の中はカレーみたいに甘くねぇんだぞぉぅ」

その時だった、通りがかりの男がいきなり叫んだ。
「おい、不条~ぉ、俺だよ俺」角刈りが男に怒鳴った
「おい、貴様は誰だ、オレオレ詐欺の人か?」
「へ?いや、僕は不条君の中学の同級生の村上ですけど」
「俺は、お前なんか知らん」「いや、あなたとは初めてお会いしますけど」

「そんな事は分かっている、国家権力をなめんな、
さぁ、不条君をこれで説得してくれ」角刈りは村上に拡声器を渡した。
「何か雰囲気出るなぁ~っ。一度やってみたかったんですよ。よし、いきますよ」
「頼んだぞ」「お~い、不条。俺だよ俺、俺だよ。村上だよ、久しぶりだなぁ」

なんだか村上は嬉しそうだった。よく分 からないが、とりあえず、手を振ってみた。
「おお、不条、元気そうだな。あのさ、今だから言えるんだけど、中3の頃、
お前の靴が無くなったって事件があっ たよな。靴隠したの俺なんだよ、
ゴメンなぁ。それと、中学校の修学旅行の時・・・」

角刈りが村上から拡声器を奪い取った。 「もう、帰れ。お前は何がしたいんだ」
「へ?これ、カミングアウト大会じゃないんですか?」
ヤマさんという犬みたいなおっさんが言った
「俺からもお願いす る。もう帰れ」続いて猿顔の坂田が言った
「私からもお願いする。お金貸して下さい」

キジみたいに顔を真っ赤にした村上が言った「は?何すか。これは何すか?
ていうか、金は貸せないですよ。アンタら何なんだよ」角刈りが言った
「だから、国家権力だよ」「は?訳わかんねぇよ。帰れば良いんでしょ帰れば、
何が国家権力だよ馬鹿野郎」と言いながら村上は帰った。

村上が帰ってから、しばらくの時間が経った。角刈りは犬顔ヤマさんに聞いた
「おい、ヤマさん。今何時だ」「8時です」「そうか、全員集合だな」
「どういう意味ですか?」「その名の通りだよ、突撃だ、家の前に全員集合だ」
「おい坂田、全員を家の前に集合させろ。頼んだぞ」

ヤマさんに命令された坂田は、返事もせずに黙って立ち去った。
そして、角刈りは言った「ヤマさん、気にするな。
坂田はお前の事が嫌いなんだよ。犬猿の仲って言うだろ」
「そう、なんです か・・・」「ヤマさんがなぁ、坂田にみんなの名前を
あだ名で呼ばせるのを強要するからだぞ」

犬顔は角刈りの言葉にムッとしていた。
ブルドックの様な顔だった。「それを言ったら、大門さんもそうじゃないですか。
団長って言わないと返事しないし・・・。あんたは、大門(だいもん)じゃないんだよ、
大門(おおかど)だろうがよ」角刈りは、ブルドックを睨みつけていた。

角刈りは震えていた。電気マッサージ器の様に小刻みに震えていた。
そして角刈りはブルドックを全力で殴った。
「逆ギレかよ・・・この野郎、俺は書道初段だぞ、かかってこい」
角刈りはブルに長渕 キックをかました。
ブルは、角刈りがよろけている隙にオレの家に逃げ込もうとした。

しかし、角刈りは容赦なくブルドッグを 追いかけた。
ブルドッグは焦りながらもドアを開け、中に入った。もちろん角刈りも入った。
それを見ていた猿顔は集めていた警官隊に叫んだ
「何かよく分かん ないけど、全員突撃だ!!」
階下が急に騒がしくなった。しかも、かなり揺れていた。

階下で「おい、突撃してくるんじゃな い!!」という角刈りの悲痛な叫び声の後、
断末魔の叫びが聞こえた。どうやら角刈りとブルは警官隊のタックルを
まともに喰らったようである。警官隊の足音 がオレの部屋に
どんどん近づいてきた。オレが一体、何をした。その時、ドアが開いた。

ドアの外には、ニヤリと笑う猿顔がいた。
オレは猿顔に手錠をかけられ、外に連れ出された。
一体何がなんだか分からない。
一つだけ分かったのは逮捕されたのだという事だけだった。
外に出ると、心配そうに息子を見る母の姿があった。
オレは言った「おい、オレが何をしたんだよ」

猿顔は間髪入れずに言った「それは、こっちが聞きたいよ。何をしたんだ」
「何って、家でボーっとしてたんだよ」
「そうかそうか、そうやって白を切ってると良い」
その時、母がオレに言った
「理ちゃん、出てきたのね。お母さん心配したのよ。おかげで500gくらい痩せたわ」

「それは良かったね、でも母さん、これは一体どういう事なの」
その時、角刈りの声が聞こえた。どうやら生きていたらしい。
「不条 理、貴様を立てこもり犯として、逮捕する。おい、坂田、連れて行け」
オレは、必死に叫んだ「立てこもり?オレが立てこもり犯?訳が分からない」

その時、母も叫んだ「刑事さん、あたしも訳が分からないわ」
角刈りが言った「ちょっと待って下さいよ、通報したのはお母さんでしょ」
「いいえ、あたしは息子が引きこもっているから何とかして欲しいって
相談しただけです」「えっ?引きこもりなの、立てこもりじゃないの?」

角刈りは、どうしたらいいか分からない様な表情をしながらこう言った
「ちょっと、お母さん、困りますよ。いくら子供が心配だからと言って、
そんな事を110番で通報しないで下さいよぉ、我々も本気になっちゃうでしょ、
それに息子さんは会社員で引きこもりじゃないでしょ」

母は涙を浮かべながら言った
「天気の良い休日に外に出ないで部屋にこもっている息子を
心配する母親の気持ちがあなた達には分からないんですか」
猿顔は言った「分かりませんよぉ。分かりませんけどぉ、
せっかく逮捕されたんだし、不条さん、引きこもり犯って事で罪を償おうよ」

オレは、パトカーに乗せられた。さっきまで泣いていた母は、
呑気に「理ちゃん、朝までには帰ってくるのよ」など言っている。
隣の猿顔は「大丈夫、別荘に行くだけだから、
まぁ、ちょっとしたバカンスみたいな物だと思ってさぁ」と、ほざいている。

これがすべての始まりだった。

(続)

※この小説みたいなのはtwitterにて私が
 つぶやいていたものをそのまま載せたものです。
 http://twitter.com/ElektrischKatze


びょうき びやう― 【病気】

 肉体の生理的なはたらき、あるいは精神のはたらきに異常が起こり、

  不快や苦痛・悩みを感じ、通常の生活を営みにくくなる状態。やまい。疾病。



は長い間、ある病を患っている。


その病は人によっては病ではないと言えるような物だった。

また、人に相談したところで解決しないのは明白だった。


そのような理由から私は今までこの病については誰にも相談しなかった。

もちろん家族さえ知らない、私だけの秘密だった。


しかし、その悩みも今日で解決するかもしれない・・・。


今、私の目の前には、白い粉がある。

一見すると小麦粉の様だった。


その粉は、私の身体を心配した妻からプレゼントされた

どんな病気にも効くという万能薬だった。


確かに最近の私は、病の事で頭が一杯で

少々ぐったりして病気の様に見えていたかもしれない。


だからといって万能薬とは正直驚いた。

そもそもこの世の中に万能薬なんてあるのだろうか?


しかし、病は気からという言葉があるくらいだ。

妻を信じて飲んでみる事にしたのだった。


私は、朝、昼、晩と欠かさず毎日、薬を飲み続けた。

しかし、目に見えた効果はなかなか現れなかった。


それでも私は、これが万能薬であると信じながら、

朝、昼、晩と欠かさず毎日、薬を飲み続けた。


薬を飲み始めて二週間たったある日の事だった。

私は通勤の途中で今にも死にそうなくらいの強烈な苦しみに襲われ、

意識を失った・・・。


意識を失う瞬間、私は悩みから開放されるかもしれないという

喜びと安堵間に包まれていた。そこに死への恐怖心は無かった・・・。



これですべてが終わる・・・。



しかし、暗闇を抜け私が見た物は

天国の天使でも地獄の鬼でもなかった。

白衣を身にまとった現実の医者だった。


意識を失った後、私は病院に運び込まれ、一命を取り留めたのだった。

普通に考えれば、無事だったのだから良かったという話である。


しかし、私はとても残念な気持だった・・・。


それから後、身体に異常が無い事が認められ、私は退院した。

退院した私は、薄暗い部屋の中、パソコンに向かい日記を書いていた。


X月XX日 雨


妻が殺人未遂の容疑で逮捕されて一週間が経った。

捜査に当たった刑事の話では、妻が私にプレゼントしてくれた万能薬は

万能薬ではなく小麦粉に毒を混ぜた物だったそうだ。

私が意識を失った日は私の体内で致死量の毒が

蓄積していた瞬間だったらしい。

刑事も医者も言っていたが、致死量の毒を体内に摂取して生きているのは

通常では考えられない。あなたが生きているのは奇跡だと。

普通に考えれば奇跡なのかもしれない。

しかし、愛する妻に裏切られ、保険金目当てに殺されかけた男としては、

人間不信になって、これからの人生を送るよりは死んだ方がマシだった。

しかし、死ねなかった。また、死に損なった。それもこれも私の病のせいだ。

やはり、このよに「ふじのやまい」をなおすくすりはないのかもしれない。








そして私は、最後の一行を変換した。










やはり、この世に「不死の病」を治す薬は無いのかもしれない。


(了)