大坂なおみ、全豪オープンで優勝 世界ランク1位に

 

テニスの全豪オープンは26日、女子シングルス決勝が行われ、大坂なおみがチェコのペトラ・クビトバを下して優勝した。大坂は世界ランキングで日本人初の1位となることが確定した。

 

https://www.cnn.co.jp/showbiz/35131851.html

 

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普段、ブログでは投資以外の話は書かないことに決めてるのですが(グダグダになるので)、いろいろと思い当たることがあるので自分のために書いてます。

チラシの裏です。読んでもあまり役には立ちません笑

 

挑戦者が勝つとき

「子供の頃から決勝でセリーナと戦うことを夢見てきた。でも負けるような夢は見ていない」

USオープン決勝でセリーナと戦う前の、大坂なおみ選手の言葉です。挑戦者でありながら、勝つイメージしかなかったんですね。

 

思い出したのは高校受験のときのこと。

遊び優先で塾を拒否していたtechnoteは、中学で初めて塾を経験しました。

高校受験が迫り周りが塾に行き始めて、遊び仲間がいなくなってしまったのです。

しかし行ってみると面白く、いわゆる「学校の範囲を超えた」内容は新鮮でした。

夢中でやっていると、いつのまにか一番上のクラスにいました。

難関校を目指すクラスでしたが、流石に中学の途中から入ったtechnoteには荷が重く、12-3人いたクラスのメンバーでは最下位でした。

とある難関校を受験したのですが、塾の先生からは「お前の成績では100%無理だ」と言われてました。

でも、過去問を解いてみると結構解けるのです。

「イケルと思うんだけどなあ」と思いながら、受験当日を迎えました。

 

競争率は7倍。

受験会場の教室では一番うしろの席でした。

一列7席あったので「この列で一番だったら受かるんだな」とぼんやり思ってました。

そして数学の試験が終わり、教室から退出するために後ろから前に歩いていくと、表向きにおいてある周りの答案が見えるのですが、みんな半分も埋まっていませんでした。

「あれ?ほんとに?」

意外な気持ちとともに、確信のようなものが生まれてきました。

英語や国語はみんな埋まっていましたが、理科は再び空白が目立ちました。

 

試験が終わると学校の外で塾の先生が出迎えてくれました。

「どうだった?」という問いに、「受かりました」と答えたのを覚えています。

結果も出てないのに「受かりました」

ええ、見事な中二です笑

でもそのときは、受かったというイメージしかありませんでした。

後で高校の先生に聞いたところによると、かなり上位で受かったようです。

 

そういえば2011年のなでしこJAPANもそうでしたね。

ワールドカップ決勝。土壇場で追いついたなでしこJAPANは、最後のPK戦の前に円陣を組みます。

相手は一度も勝ったことがないアメリカ。

なのに日本の円陣は全員笑顔でした。

リアルタイムで見てましたが、まるで勝利を確信しているかのようでした。

一方のアメリカの円陣は、顔面蒼白でした。

 

結果は日本の圧勝。

3連続でアメリカが外し、最後のキッカーまで回ることなく終了しました。

 

大坂なおみ選手もなでしこJAPANも、挑戦者の身でありながら、勝つイメージしかなかった。そして圧勝した。

夢中で何かをやっているときは、自分の成長速度に自分でも気づかない。もうレジェンドのすぐそばまで来てるなんて、自分でもまさかと思う。

でも不思議な手応えが、自分の中にある。

挑戦者が勝つときはこういうものなんだなと思います。

 

こういうときは、周りの雑音など気にしない。

挑戦あるのみ。

 

 

強者が勝つとき

そして今回の全豪オープン

第二セットで逆転を許した大坂選手は、気持ちを切り替えます。

「(休憩中に)私は世界で1番強い人と戦っていると考えました」

前回はレジェンドのセリーナに勝利。

しかし今回は世界ランク4位の大坂選手と、8位のクビトバ選手の戦い。

今回の相手は格下です。

 

セリーナにさえ勝った大坂選手は、どこかで自分のほうが格上だという気持ちがあったのでしょう。

第二セットは4ゲーム連取されての逆転負けでした。

 

大坂選手は休憩時間中にイメージを作り直したんだと思います。

ランキングは関係ない。

ここは全豪オープンの決勝だ。

勝ち上がってきた相手は、現時点で世界最強の選手なんだ。

そう考え直したんだと思います。

 

セリーナ選手にはそれができませんでした。

負けられない理由がある。

難産の末生まれた我が子に勝利を届けたい。

あなたが生まれたあとは一度も勝てなかったなんてことには絶対にできない。

そんな気持ちもあったと思います。

結果、目の前の20歳のベイビー・セリーナが世界最強の相手だと気づかず、うまくいかないいらだちを審判にぶつけて負けてしまいました。

 

4大大会を23回も制したレジェンドでもできなかった気持ちの切り替えを、大坂選手は成し遂げて優勝しました。

こういうメンタルの切り替えは、投資の世界でも必要なんだと思います。

 

自分もかつては挑戦者でした。

それが夢中でやっているうちに、いつのまにかカブロボコンテストで2位になった。

負けない感触もある。「自分が勝てなきゃ誰が勝てるんだ?」と思う気持ちも、やはりある。

 

でも、画面の向こうにいるのは、巨大な資金を持った絶対王者。

いくら自分の読みに自信があっても関係ない。

”マーケットが間違ってる”と思い始めたら、審判に文句をつけてるセリーナと同じ。

負けそうになったときは、思い出さなきゃと思いました。