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◆前日終値

日経平均22338、米ドル109.5、長期金利0.025、原油68
騰落レシオ75、25日平均乖離-1.02、空売り比率43.7

 

◆寄り前動向
ダウ-1.33%、
◆イベントリスク

<上昇リスク>

アベノミクス-数年に一度

<下降リスク>
イギリスのEU離脱-数か月~数年

FOMC出口戦略-数ヶ月~数年

トランプリスク-数ヶ月~数年

◆現況
下落

次の目標14673

◆歳時記

梅雨入り 

6/14-7/15 ワールドカップ 

 

 

昨日のNYダウは大幅反落。

Date Open High Low Close    
Jun 25, 2018 24,463.73 24,463.73 24,084.39 24,252.80    
Jun 22, 2018 24,526.97 24,663.18 24,526.97 24,580.89

米国株式相場は下落。ダウ平均は328.09ドル安の24252.80、ナスダックは160.81ポイント安の7532.01で取引を終了した。トランプ政権が中国によるハイテクなど重要産業分野への対米投資制限を検討していることが報じられ、貿易摩擦への警戒感からアジア・欧州株が概ね全面安となり、米国株も終日大幅下落となった。

 

 

昨日の日経平均は続落

日付 始値 高値 安値 終値
2018年6月25日 22,543.56 22,556.55 22,312.79 22,338.15
2018年6月22日 22,456.45 22,535.65 22,414.18 22,516.83

25日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前週末比178円68銭(0.79%)安の2万2338円15銭で終えた。米国がハイテク製品などの対中輸出や中国による対米投資の制限などを検討していると伝わり、米中貿易摩擦が世界経済の停滞につながるとの懸念が強まった。投資家心理が冷え、利益確定売りを促した。

 

 東証1部の売買代金は概算で1兆9932億円(速報ベース)だった。

 

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

 

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NYダウが大幅下落となり、今日の日経平均はギャップダウンのスタート。

寄り付き後は下げ幅を縮小しましたが、窓を埋めるには至っていません。

 

騰落レシオは昨日時点で75となっており、それなりに買いも入りやすい状況となっているため日中陽線となっていますが、まだ反発するようなタイミングでもなく、このまま5/30の安値を試しに行きそうです。

 

昨夜の米株市場ではハーレー・ダビッドソンが大幅下落となりました。

EUの報復関税回避のため、欧州向けバイクの工場をアメリカからEU域内に移すと発表しましたが、これに対してトランプ大統領が「白旗をあげた初めての企業になったことに驚いた」とツイート。「私は(米国)企業のために闘っており、最終的にEU向け販売で関税を払わなくなる」「我慢しろ!」などと投稿。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3223278026062018000000/

ハーレーにとって見れば欧州に工場を移すにもコストが掛かり、トランプ大統領にも睨まれるという板挟みの状況です。

 

貿易戦争では、全員が損失となります。

プレイヤー全員が大きな損を避けるために小さな損を取らざるを得ないジレンマに置かれ、世界の付加価値の総和は下がります。

 

トランプ大統領は「アメリカの貿易赤字が一番大きいのだから、貿易戦争で相手に与えることのできる打撃はアメリカが大きい、だからアメリカは勝てる。」と踏んでいるようですが、これは誤りです。

トランプ大統領の目的は貿易赤字の解消そのものですが、これはそもそもどんなに相手が譲歩しても実現できる性質のものではないからです。

たとえ相手国の経済を破壊しつくしても、貿易赤字は解消できず、むしろ拡大します。

 

しかしトランプ大統領はそのようなマクロ経済は理解していません。

ディールのつもりでしょうが、相手から引き出せるものがそもそも存在しないことは、おそらく気づいてないと思います。

アメリカのためにと思って戦うことが、米国民や米企業のためにならないことに気づくのは、トランプ恐慌を引き起こしたあとになるのかもしれません。