NY株、史上最高値を更新

【ニューヨーク共同】12日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は3営業日続伸し、終値は前日比120・74ドル高の1万8347・67ドルと、2015年5月につけた終値の史上最高値を約1年2カ月ぶりに更新した。英国の欧州連合(EU)離脱などに伴う経済の先行き不安が和らぎ、投資家が運用リスクの高い株式に資金を回帰させた。

http://jp.reuters.com/article/idJP2016071301000747

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アメリカ株が1年2か月ぶりに高値を更新しました。
アメリカ株は通常、上昇トレンド継続中は30営業日に1回程度の高値更新を繰り返して上昇していきます。

上昇途中で1年以上の間を開けることは珍しく、前回は94年2月-95年2月の停滞までさかのぼります。
そしてその後は2000年のITバブルまで極端な上昇を見せました。

GSPC1985-2016


上記はS&P500指数の1985-2016年のチャートです。
94-95年の1年間超の停滞の後のITバブルの上昇が極端に大きいことがわかります。

※見づらいのでズームアップしました↓

GSPCzoom


では今回も停滞後に大きな上昇を見せるかというと、ちょっと疑問です。
94年当時はクリントン大統領が就任し、日本に年次改革要望書を突き付け、日本バッシングに向かった年です。
国を挙げて日本を攻撃し、為替は極端な円高となりました。
そしてそのままITバブルへと流れていきます。

為替の恩恵とIT化の進展によりアメリカビジネスは加速し、株価の大きな上昇につながりました。
今回そのようなアメリカ経済への大きな恩恵は見当たりません。

ITバブルの頂点から現在までを結ぶと、年率2%程度の上昇となっています。
そしてこの間のアメリカの経済成長率は、やはり2%前後で推移しています。

US-GROWH

http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=NGDP_RPCH&c1=US&s=&e=

アメリカの潜在成長率は年々低下しており、現在は2%を切ったのではないかと言われています。
為替の恩恵があっても、実際の成長率が3%を超えるのは難しいでしょう。
つまり昨年の高値18350ドルの3%上。18900ドルあたりまで上がればいいところではないかと思います。
それ以上上がることは、企業業績の裏打ちのないバブルということになります。


一方、日本の経済成長率はほぼゼロ近傍。2008年以降は総人口も減少し、本格的な縮小経済に向かいます。

JP-GROWTH

http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=NGDP_RPCH&c1=JP&s=&e=


成長率がゼロ近傍だからこそ、2000年の日経平均高値20830円と2015年の高値20950円は大体同じ水準。
こちらも整合性があります。

株価成長率=経済成長率。
当たらずとも遠からずといったところだと思います。

通貨を増やせば通貨の価値が棄損して、名目の成長率や株価が上がるとリフレ理論は主張しますが、そんなことはありません。
使われないお金は存在しないのと同じ。
実体経済で必要とされる以上に通貨を増やしても、増やした分は使われずに無視され、実体経済に影響を与えることはできません。
先週来ヘリコプターマネーや永久債の話題で日本株も上昇していますが、踊りすぎないようにしたいところです。


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