先週の日経平均は反落。

前週から一転して軟調な値動きとなりました。

前週末ジャクソンホールで為替が104円台に乗せたことから反発のスタート。15600円台を回復しました。

しかし前週末に見せた利益確定傾向は止まらず、翌火曜日は15600円台のスタートとなったもののすぐに下落。再び15500円台前半へ。

水曜日は15500円を挟んだもみ合いとなりましたが、木曜日は15500円を割り込むと反発する様子もなく15400円台を推移。

金曜日は一時15300円台に入る場面もありましたが終盤持ち直し、15400円台半ばで週の取引を終えました。


先週のNYダウは3週続伸。

前週末イエレン議長のジャクソンホール講演でS&P500指数が2000ポイントに到達しなかったことからリトライの動きとなりました。

ジャクソンホールでやはり講演を行ったドラギ総裁の金融緩和姿勢を好意的に受け止めた月曜の欧州市場が反発の値動きとなったことから、S&P500指数はついに2000ポイントに到達。NYダウは一時17100ドルを回復しました。

翌火曜日は17100ドル台半ばまで買われましたが、そこが週の高値となり、水曜日は小幅もみ合いの中17100ドルをキープ。

木曜日はロシア軍がウクライナに再侵入するなど地政学リスクの高まりから17000ドル前半まで押しもどされましたが、そこが週の安値となりました。

金曜日は翌月曜日がレイバーデイの休場となるのを控えてもみ合いに終始。結局17000ドル後半で週の取引を終えました。



先週の指標と来週のスケジュール

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来週は月初のため指標ラッシュとなります。

月曜はレイバーデイで米株市場は休場ですが、中国・ドイツなどのPMIが発表されます。

火曜日は米ISM製造業指数。

木曜はADP非農業部門雇用者数とISM非製造業指数。

金曜は雇用統計となります。

また、水曜日は内閣改造。木曜日には日銀金融政策決定会合とECB理事会があります。


先週の日経平均は軟調となりましたが、25日線は割り込まずに推移しました。

来週は米指標ラッシュで強い経済指標への期待が高まるほか、ジャクソンホールでドラギ総裁が追加金融緩和を示唆したため、ECB理事会も注目が集まります。

日本でも内閣改造がありますので、基本的には期待の高まる週となりそうです。


しかしながら株価の動きは弱く、日経平均は7月の高値を捉えることなく8月高値を迎えていることから、予断は許さない状況です。

来週のイベントが材料出尽くしとなるのか、さらに上昇していけるのか。

値動きはしっかり見極める必要がありそうです。