今日は昭和の日で株式市場もお休みなので、最近の日経平均の値動きについて簡単にまとめたいと思います。
上記は年明け以降の日経平均の日足チャートです。
赤線が高値を結んだ線です。
安値はまちまちですが、高値は比較的きれいに切り下がっていることがわかります。
そして先週の高値は、赤丸印で示したとおり、高値の切り下がり線にも到達せず下げ始めてますね。
これまでの流れより、一段弱い印象を受けます。
今度は25日線と1年移動平均です。
先週の高値は、25日線と1年移動平均に上値を抑えられている様子がわかります。
25日線は1ヶ月強の平均線ですので、この一ヶ月何があったのかと考えれば、4月の消費増税が頭に浮かびます。
そろそろ出始めた4月の消費動向に関する各種調査ですが、テレビの売上は前年同月比マイナス20%程度の落ち込みになるようです。
エコポイント特需、ロンドンオリンピック特需、消費税増税駆け込み特需と立て続けに特需が来ているので、買い控えは仕方ありません。
そうそう買え買えといわれても、買える物ではありません。
となると、今後数ヶ月は反動が来て企業業績を圧迫することになり、回復は年後半ということになって来るでしょう。
また、1年移動平均はというと、1年前はちょうど黒田バズーカで日本株狂い上げの号砲が鳴った頃です。そして前回の日銀金融政策決定会合で追加金融緩和が出なかったことにより、日経平均はきっぱり1年移動平均を割り込み、今回のリバウンドは1年移動平均で上値を抑えられました。
消費税増税特需の反動と、黒田バズーカの賞味期限切れ。
この2つの要因によって25日平均と1年平均を割り込んだと考えると、物語としてはきれいです。
説明はいつも後付ですが、消費税特需の反動は現実であり、追加金融緩和がなければ今後しばらくは1年移動平均の下で株価は推移すると考えるのが自然じゃないかなと思います。

