先週の日経平均は5週続落。
新興国通貨不安により月曜から下落のスタート。それでも前週末のCME日経平均先物を大幅に上回り抵抗を見せたものの、終値では150日移動平均を割り込み14600円台で終了。
アベノミクス相場で一度も下回ったことのない150日移動平均を割り込んだことから、火曜日には強烈な下落相場となり、一気に14000円近辺まで下落。
水曜日には14000円を割り込みましたが、既に25日移動平均からマイナス10%の下落となっていたため大きく下がることは無く反発。
木金と小幅ながら上値を切り上げる展開となり、14400円台で取引を終えました。
先週のNYダウは反騰。
前週までの新興国通貨安を引き継ぎ、月曜日は2%を超える強烈な下落。
火曜水曜は底値を探る展開となりましたが大きくは下がらなかったため、木曜日以降反発。
金曜日は雇用統計が予想より大幅悪化となり乱高下しましたが結局15800ドル近辺まで戻し、週初の下落を取り戻して取引を終えました。
先週の指標と来週のスケジュール
来週はそれほど大きな指標はありませんが、前回大幅な悪化となった木曜日の豪雇用統計は気をつけておいたほうがいいと思います。
10日は日本の国際収支、13日には米小売売上、14日は米鉱工業生産指数とミシガン消費者信頼感指数等の発表があります。
また、11日と13日はイエレン議長の議会証言があり、米雇用や新興国通貨不安に関してどのような発言があるか。これが来週は一番注目されるでしょう。
米企業決算は終盤です。
11日 スプリント
12日 NVIDIA、シスコシステムズ
13日 AIG、ペプシコ
日本企業決算も山場を越えましたが、来週12日にはインフラ土木建設各社、ソフトバンクなどの決算が控えています。
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/money-schedule/kessan.aspx
先週後半から戻り歩調となっている日本株ですが、先に米株が反騰姿勢を鮮明にしていることから、来週も戻りを試す展開と考えられます。
しかしながら米雇用統計が2ヶ月連続で悪い数字となったことはどうも雪の影響だけではなさそうであり、3月の雇用統計を見る必要があることから大きく戻していくことも考えにくく、一時的な反騰にとどまるかもしれません。
来週のイエレン議長の議会証言や、再来週のG20で新興国通貨不安に対してどのような姿勢で臨むのかがわかってくると思われるので、それによってはまた一波乱となる可能性もあります。
日経平均は先週末ひとまず200日線14437円を突破しましたが、150日線14654円を突破して25日線15348円に向かうことができるのかが来週の注目点となりそうです。
↓他のブログも見てみる?
