先週の日経平均は4週続落。

前週後半に起こったアルゼンチンペソの急落が新興国通貨安に飛び火し、前週末のNYダウが大幅下落となったことを受けて、先週月曜の日経平均は急落のスタート。一気に15000円を割り込みました。

火曜日も同水準で方向感無く推移。

水曜日は中国理財商品の救済やインド・トルコなどの通貨防衛の動き、FOMCへの期待感などから15400円近辺まで戻し、今年最大の反騰となりました。

しかしインド・トルコなど通貨は下げ止まらなかったことから、木曜から日経平均は再び下落。

週末に向かって値を切り下げ、金曜日は一時14700円台に入る場面があり、15000円を割り込んで取引を終えました。


先週のNYダウは続落。

新興国通貨安から下落のスタート。

月曜と火曜はそれでも値を保って推移しましたが、水曜のFOMCでは新興国通貨安にまったく言及が無かったことから再度下落。金曜日は15700ドルを割り込んで取引を終えました。



先週の指標と来週のスケジュール

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米企業決算は山場を越えましたが、来週も以下の決算があります。


5日 メルク、ラルフローレン、ウォルト・ディズニー

6日 ゼネラル・モーターズ

米企業は概ね良好な決算が多いのですが、来期見通しは慎重な企業が目立ちます。

日本企業は山場を迎え、4日はトヨタ、日立、パナソニック。5日は武田薬品。6日は三菱重工の決算が控えています。

http://www.nikkei.com/markets/kigyo/money-schedule/kessan.aspx


また、来週は月初のため、重要指標が目白押しです。

3日 ドイツ製造業購買部協会景気指数

4日 米ISM製造業景況指数

5日 ADP雇用者数

6日 米ISM非製造業景況指数

7日 米雇用統計


新興国通貨安に伴い景況感に焦点が当たっていることから、企業決算よりこれらの経済指標のほうがより注目されると思われます。

昨日発表された中国PMIは50.5と50を割り込みませんでした。

ただこれは中国国家統計局が発表したものであり、国営企業など大企業の数字なので、来週の相場にはあまり影響しないかも知れません。


先週末も新興国通貨安で日米欧の株価は下げ止まっていないことから、来週も下値を探る展開となると思われます。

一昨年の野田解散以降、一度も割ったことが無いのが150日移動平均線。これが14700円レベルに控えています。

これを割って戻らないようであれば長期的な相場変調を確認することになりますが、先週末の日経平均先物は既に14500円台に入っているため、状況はかなり厳しいです。

来週はアベノミクスの先行きを占う重要な一週間となりそうです。

中国市場は春節で木曜日までお休みです。


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